空想dejavu  明鏡ゆらぎのひとりごと- -44ページ目

季節繋ぎ



『季節繋ぎ』


              明鏡ゆらぎ




目覚めて


窓を開ける




ヒンヤリとした今日が




ゆっくりゆっくり流れ込んでくる






こんな朝は


空には雲ひとつなく





時折 バスの音が


遠く聞こえるだけ





HotBlack片手に



空から街へ目を移すと





朝日とビルが生み出す



秋冬境界線






雲のない空


音のない街



季節境界線の



向こうには秋を


こっちには初冬を


感じる




あとで



季節境界線を跨ぎに行こうか



右足には秋


左足には初冬



今日 僕は



君達を繋ぐよ








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ま、ゆっくり珈琲飲む間もなく


朝一から外出・・・・(笑)



地下鉄の風

『地下鉄の風』

明鏡ゆらぎ

地下鉄が行って 後を追う風が

ホームのざわつきを かき消している

頭の中で 纏まらなかった

色んなことが 遠くに感じる気がする

ふと気付けば 歩いている

当たり前のように 足を踏み出して

嫌なことがあった あの時の帰りもそう

嬉しいことがあった あの日の帰りもそう

あなたはいつも 進んでいること

呆れるくらい 思い知らされる

上手くいかない ことばかり思い返して

上手くいった ことには気もとめない

どちらも同じ やがて薄れていくのに

どうして 嫌なことを大切にしてしまうのだろう

ふと気付けば 目の前の道

たくさんの迷路を見るだけで 怯えてしまって

どの方向かを探しているはずなのに

迷子になったことに すでに悩んでしまっている

進んだ先がどこに着こうと 選んだ先にしか

分らないことばかりなのに

あぁでもないとか こうでもないとか

想定するはずが 自分の想像に飲まれてしまって

不安を消すために 考えているはずなのに

自分の中に さらに不安を生みだしている

ふと気付けば 思い出す

あの時もきっと そんな感じだった

今から眺める あの時があったから

今を眺めてる その時のあなたが在る

会話は決して出来ないけど 

時間があなたを導くように 

だいじょうぶ だいじょうぶ  




あなたが気付かなくても 


あなたは今日も 



しっかりと



しっかりと 足を踏み出して 歩いてる


空想dejavu   明鏡ゆらぎのひとりごと-

秋空に優薄風

『秋空に優薄風』

明鏡ゆらぎ

青く 高い空を見上げていたら

とても 薄い風が通り抜けました

薫りも弱い 抑揚もない 

何も変わらない 秋空の青

丸い 青い星を眺めていたら

とても ゆっくり回っていました

眺め続けると ゆっくり過ぎて 変化が分らない

まるで止まっているような 青い星

「もしも この星の速さが 今よりも少し早く回っていたなら

君の 辛さや 嫌なことが 少しだけ早く終わるのかな」

秋空を抜ける風は 

何時の季節よりも 少し優しくて

何も難しく考えなくていいんだよ

そんな ひとりごとを 聴かせてくれるようです

青く 高い空を見上げていたら

とても 薄い風が通り抜けました

毎日複雑に塗り重ねられた

濃すぎる心の膜を

薄めてくれるような秋空の下―。


空想dejavu   明鏡ゆらぎのひとりごと-

予感

『予感の在り処』


         明鏡ゆらぎ





少し未来の自分から




水滴のような




何かが 時空に零れ落ち




広がりが 届く




時の波紋



未来起点の波紋と



今を起点の波紋が交わる部分



それを僕達は



「予感」




と名付けたのです。





胸騒ぎにも似た感覚



限りなく 確信に近い不確定



予感




それは





時波の交差点―。




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羊飼い






『 羊飼い 』


      明鏡ゆらぎ 
 





遙か西からやってきた妖精達が




僕等の街に季節 届けるよ




彼等には 素敵な羊飼いが多くて




長い旅路を いつも続けている










遥か南からやってきた妖精達は




また遥か南へと 帰っていくよ




名残惜しさが もうひと踏ん張り




僕達の街に 今夏を印象付けながら










高く立体的だった空に 


白いベールのような雲が混じり出す


まもなく この街の上空でも始まるだろう


西の妖精を追いかけて来た  羊達の大行進







僕等 見上げる空 茜色十六時




可愛い羊達の大行進 




先頭をゆく西の妖精達




遥かに続く空の草原は 




とても優しく


さらさらの秋風が走りだす―。













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