心やさしき者達
。
『 心やさしき者達 』
明鏡ゆらぎ
堅くて きつく縛った
鎖がこころを
締め付けて離さない
そんな時間もあるだろう
少し気持ちは重たいけど
目線を天井へ向けて
息を吸い込んで 吐きだしてごらん
いまは まだ 少し
気分が晴れる
とこまでいかないかもしれない
どんな 些細なことだって
気持ちを上げ下げするから
吸い込んだ 空気を 吐き出す度に
確かに あなたがブレンドされて
かよわくも力強く
あなたの存在をより確かにしているよ
堅く縛った鎖だって
必ず解けるもの
夜明け前が一番暗いとは
実際そうなんだから
締め付けられて 潰れそうになる
そんな時間もあるだろうけど
この世界で縛った鎖は
この世界で 解き放たれる鎖だから
まだ 少し気持ちが重たい時は
もう少し そのまま 休んでいよう
鳥達が 木の枝で 憩うように
心やさしき者達には
善き流れの方から 必ず
迎えに来てくれる
冬が終わると 春が
「必ず」迎えにきてくれるように-。
。
来訪者
。
『 来訪者 』
明鏡ゆらぎ
目に見えない
とても小さな水粒達が
街を歩く人の
腕や髪に降りる
熱を感じ気付されるのは
記憶の繰り返し
360日程前にも
同じこと感じたこと
積まれ続ける記憶は
倉庫で処分されていくではなく
新鮮さは 保たれていて
朝起きて 仕事に向かういつもの道
何気なく過ごしている時間に
ふと扉が開いたりして
想像以上の 新鮮な記憶の蘇りに
小説の中の 登場人物を思うように
自分を想ったりしてしまう
音や薫り 風や熱 すべての現象が
毎瞬 毎瞬 記憶の鍵になっていて
その鍵は 自分自身では持ち歩かないけど
時々 記憶の方から 僕に会いにきてくれる
今度は いつ 気紛れに
僕を驚かせるのかを楽しみに
なんて思いながら
いつもの道を いつもの時間に いつも通りに
今日も歩いていこう
目に見えない
とても小さな水粒達が
腕や髪に降りる度に
今夏の訪れを確かにする朝-。
。





