それが私たち霊界の者にとって、大きな悩みの一つです。
そういう人たちは、その審判の日をただ待つばかりで、その信仰に変化が生じるまでは、手の施しようがありません。
死んだら、大天使ガブリエルのラッパが聞こえるまで待つという思念体を事実上、地上の全生涯を通じて形成してきています。
その思念体を自ら破壊しない限り、それが一つの思想的牢獄となって、魂を勾留し続けます。
死んだことを認めようとしない人も同じです。
自らその事実を認めない限り、私たち霊もどうしようもないのです。
自分がすでに地上の人間でないと得心させることが、どんなに難しいか、あなた方人間には想像がつかないでしょう。
ある時私は、地上でクリスタルデルフィアン(キリスト教系の新興宗教)だった人と会って、えんえんと議論を交わしたことがあります。
彼は私を見据えて、こう言うのです。
“こうして生きている私を、なぜ死んでいると言うのでしょう”と 。
どうしても私の言うことが信じてもらえず、 “復活” の日まで待つと言い張るのです。
そして、そこに留まっていました。」
一 何をして過ごすのでしょうか?
「ただ待つだけです。
霊界には時間というものがないことを忘れないで下さい。
もし自分が待っているという事実に気がつけば、その思念体が破れるはずなのです。
自分で作った牢獄なのですから。
ですが、こうした事実を地上の人間に伝えるのは大変です。
あなた方人間が考えるような時間がないのです。
なぜなら、私たち霊の世界は軸を中心に回転する天体ではありませんし、昼と夜を生じさせる太陽もないからです。
昼と夜の区別がなければ、昨日と今日の数えようがないでしょう。」
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