何も難しく考えることはありません。
真理は極めて簡単なのです。
ところが人間は、簡単では気が済まないのです。
形式と慣習を好みます。
よその形式と慣習を真似したがります。
よそが教会を建てると、自分のところにも教会を建てないと気が済まないのです。
よそが祈祷で儀式を始めると、自分のところでも祈祷文を作ります。
よそが讃美歌を歌うと、自分のところでも讃美歌を作ります。
もっともその多くは文句が同じで、歌い方を変えているだけですが……。
よそが説教を始めると、自分たちも説教を始めます。
そんなことをしなくても、ただひたすら霊力を第一に考えていれば、神についての知識と法則を普及させる合流点は、いくらでもあります。
そのことが何より大切です。
レンガはあくまでレンガです。
建築物はあくまで建築物に過ぎません。
そんなものを崇拝してはいけません。
忠誠を捧げるべきものは、神とその永遠不変の法則です。
そのことを知った者は、その真理の炎を絶やさないように努力し、向かうべき方角も分からずに迷っている人々に、いつでも希望と慰めと啓示を与えられるようになることが勤めです。
あなた方人間の世界は暗黒に満ちています。
人生に疲れ、生きる意欲を失い困惑している人、慰めの一言、一片の真理を渇望している人々が大勢います。
真理を知った者による緊急の援助を必要としています。
そういう人々のために、真理を知った者はわずかな時間も無駄にせず、真理の普及に努力すべきです。
その人たちにとって、霊的真理が人生の全てを建て直す、揺るぎない土台となるでしょう。
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