一 私たちは地上で出来るだけ多くの知識を学ぶべきなのですね。
「その通りです。
知識を獲得した者は、それを他人のために使用する義務があります。
霊的能力を開発した人は、それを他人への奉仕のために使用する義務があります。
それが自分の魂の向上につながるのです。
他人への無関心、無頓着、無神経をなくし、優しさと慈悲と同情と奉仕の精神を広めなくてはいけません。
魂が目覚めた人は、他人の苦しみに無関心ではいられないはずです。
他人の痛みを自分の痛みとして感じ、他人の悲しみを自分の悲しみとして感じるものです。」
一 イエス・キリストが“天国の宝を貯えておきなさい”と言ったのは、人生を支配している霊的法則のことを言ったのですね。
「その通りです。
宝というのは霊的な宝のことです。
霊性を自分で身につけ、自分が鍛え、自分で進化させるのです。
今のあなたの高さ、霊的な高さが、死後の永遠の宝となります。
私は、これまで私の知り得た限りの法則を披露しているだけです。
私に出来るのは、霊的な人生哲学の基本の基本を力説するだけです。
人間がその基本的な霊的真理にのっとって生活すれば、地上で享受できる限りの生き甲斐ある豊かさを手にすることが出来ます。
反対にそれを無視した生活を送れば、その生活は内的な面に関する限り、空虚で無意味なものとなります。
魂、霊、それがあなたの永遠の所有物です。
それがあなたの本来の実像であり、肉体を捨てた後に残るのは、それだけです。」