ですから地上のように比較対照というものがありません。
各自がその霊格に合った界層で生活しており、程度の低い者と高い者が一緒に暮らすことがありません。
地上では精神的ならびに霊的発達程度の異なる者と、毎日のように顔を合わせますが、霊界ではそういうことがありません。
ただし、使命を受けて低い界層へ降りて行けば別です。
そうでない限り、同じレベルの霊同士の生活が営まれます。
やがてそのレベル以上に向上してくれば、次のレベルへ進んで行きます。
ですから、一つの界層で対照的な生活が営まれることがないわけです。
とにかく私たち霊の世界には、光と闇といった対照がなく、従って影もありません。
光だけです。
光の中だけで生きていける段階まで到達した霊は、光とは何かについて完全な理解が出来ております。
そうでなかったら、その界層にはおれません。
その界層に至るまでは、やはり光と闇の “錯覚の世界” である幽界に留まります。
進化していくと、そういう比較対照を必要としない段階に至ります。
そうすれば実在の真相をより正しく理解するようになり、実相をあるがままに知ることが出来ます。
たとえば一輪の花にしても、もし霊眼によってその “全体像” を見ることが出来れば、地上では見られない美しさが鑑賞できます。
霊眼には全ての物の内側と外側が見えるのです。
内側には、地上のような外側だけの世界には見られない、無限の種類の色彩があります。
色調も無数にあります。
そして物的感覚では理解できない霊的な実体感を有しております。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160620/22/then-slowrain/00/59/j/o0281040013677925460.jpg?caw=800)