神は一瞬たりとも休むことなく働き、全存在のすみずみまで完全に通暁(つうぎょう)しております。
神は法則として働いているのであり、晴天の日も嵐の日も神の働きです。
有限なる人間に、神を裁く資格はありません。
宇宙を裁く資格もありません。
地球を裁く資格もありません。
あなた方自身さえも裁く資格はありません。
物的尺度があまりに小さすぎるのです。
物的尺度で見る限り、世の中は不公平と不正と邪道と力の支配と真理の敗北しか見えないでしょう。
当然かも知れません。
しかしそれは極めて偏った、誤った判断です。
地上では必ずしも正義が勝つとは限りません。
なぜなら因果律は、必ずしも地上生活中に成就されるとは限らないからです。
ですが、地上生活を超えた長い目で見れば、因果律は一分の狂いもなく働き、天秤は必ず平衡を取り戻します。
霊的に見て、あなたにとって何が一番望ましいかは、あなた自身には分かりません。
もしかしたら、あなたにとって一番嫌なことが実は、あなたの祈りに対する最適な回答であることもあり得るのです。
ですから、なかなか難しいことではありますが、物事は物的尺度ではなく霊的尺度で判断するように努めることです。
あなた方人間にとって悲劇と思えることが、私たち霊から見れば幸運と思えることがあり、あなた方人間にとって幸福と思えることが、私たち霊から見れば不幸と思えることがあるのです。
祈りには、それなりの回答が与えられます。
しかしそれは必ずしも、あなたが望んでいる通りの形ではなく、その時のあなたの霊的成長にとって一番望ましい形で与えられます。
神は決して我が子を見捨てるようなことは致しません。
しかし、神が施されることを地上的なモノサシで批判することは止めなくてはいけません。