'S wonderful! 'S marvelous!You should care for me!が目覚めたときから頭の中で聴こえている。
「Don't Explain」が始まる前に切り上げよっと。
指紋スイッチと腸もみ、というとそこだけにフォーカスしちゃうけれど、実はそれだけじゃない。と声を大にして言いたい気分。
セラピー前後のおしゃべりだけ切り取っても、ものすっごいセラピーだから。
「あれ?」「そっか」となる発見が散りばめられ、インスパイアされることだらけ。
帰宅してからじわじわと気がつくあれやこれや。ふいに思い出したりすることなんかもあったりして。
今日はつらつらと思いついたり思い出したり、そんなことを楽しもう。玄関に活けっぱなしの柊たちでスワッグを作りながら。
それにしても、希望をもてる会話ってすごいなぁと感じる。笑いが絶えないおしゃべりのあとで、毎回つくづくそう思う。
お腹のほうに関しては、今月から、F100をハイゲンキのプレーンにスイッチしてみた。お腹とのバランスはどんな感じになるかなぁ。
様子をみて、ビフィズスに戻すことも考えている。甘さがどうとか、うるさいこと言い過ぎたけれど、ハイゲンキの中で一番フィットしていたのがビフィズスなのかも。
このひと月くらい、なんだか空腹感が弱くなっていた。空腹は最高のソース、な食いしん坊としては、なんだかなぁと思っていた。
おいしいものをおいしく食べてはいたけれど、やっぱり「お腹すいたー!」な感覚は大切だとしみじみ思う。
スペシャル過ぎず、ふつうにおいしいコーヒーが飲みたくなった。そしたら、エチオピアのふつうのナチュラル、と思いながらいつもの焙煎所兼カフェへ。
レジでシングルオリジンのリストを見て口から出たのは、「エチオピアのウォッシュドをお願いします」って、あれ?
「エチオピアのウォッシュドですね」と返されて、あわてる。
え、ナチュラル飲むつもりやろ?と自分で内心つっこみをいれる。
「じゃなくて、えーと、エチオピアのナチュラルをお願いします」と言い直す。
そのとたん、レジの横から「今日、エチオピアはウォッシュドの方が良いですよ」と凄腕バリスタがお声をかけてくださった。
「あ、それだったらウォッシュドでお願いしまーす」と元のオーダーに戻す。
今日はついてる。凄腕バリスタが抽出を担当しているなんて。
わたしが最初にオーダーしたエチオピアのナチュラルを、わざわざ制してウォッシュドをすすめてくれたなんて。ってことは、焙煎してからの一番良い状態の豆、ってことじゃん。
一番奥の階段の下の席について、ぼーっと店内を流し見するのが好き。焙煎機からパチパチと音が聞こえている店内の、BGMはカントリー。
カントリーってなにを聴いてもおんなじに聞こえちゃう。と思っていたら、一転してシャープなギターの音が聞こえだした。
ロキシーミュージック。
えーと、「アヴァロン」じゃあなくて。
「More Than This」じゃん、とサビまで待って気がついた。気づく、ちゃうやろ。more than thisて聴こえてるわ。
ブライアン・フェリーのねっとりした声を聴きながら、次々と手際よくカフェラテを作りプアオーバーをドリップし、またカフェラテを作っているバリスタのお手前を眺めていた。
さて、サーブしていただいたエチオピアのウォッシュド、ひとくちすすったとたん、「お」と声が出た。
不自然ではないレモネードのようなフレーバー。そして、かすかなフローラル感。温度が下がるにつれて、レモンティーのような風味にスイッチしていく。
スペシャル過ぎるスペシャルティコーヒーではなく、ふつうにおいしいやつ。とはいえ、こちらで扱っているシングルオリジンはふつうなんかじゃないけれど。
とびっきりのプアオーバーが飲みたい気分にフィットした。豆も抽出も、正にリクエスト通り。レモネードのフレーバーとフローラル感が素敵なエチオピアのウォッシュドだった。
よりスペシャルなスペシャルティコーヒーは、豆のポテンシャル自体が高いから、バリスタの腕の差は大きく影響しにくい。
けれど、シンプルな風味の豆ほどバリスタの抽出の腕が大きく問われる。たぶん問われると思う。問われるんじゃないかな。ま、ちょっと覚悟は、いらないけど。
鼻と喉のセンサーが冴えているときに、ぶっちぎりのお手前で最高のポテンシャルのエチオピアのウォッシュドを飲むことができてうれしい。