そーいえば、金曜日のワンダフルコースの感想がまだだった。

今回は特筆すべきことがあった。と、いうわけでコースが終了したところから振り返る。 

目の上にかけてあったタオルをはずしていただいたとたん、目が自然にばちっと開く。起き上がるとき、首が滑らかに動いているのが分かった。前後左右、斜めにも、油を差したように軽やかに回る。 

背中が軽い。息が入る。そして、なんだか楽しい。小伝馬町駅まで、ハイスピードで歩いた(普通に歩いているのに、ハイスピードになっちゃうのはセラピー後はいつものこと)

日比谷線、小田急線と乗り継ぎながら、あれこれと思いついたり気づいたり。頭の中がずっと忙しかった。

駅で降りて改札を出たとたん、妙に甘い焼き菓子の匂いがした。「なんだろ?」と思いつつ、駅のコンコースを出たら、ベビーカステラのキッチンカーが見えた。

ふぅん、と横目でキッチンカーを見ながらスーパーの入り口へ向かう。
そのとたん、「あ、きな粉の匂い」
催事で和菓子でも出しているのだろうか。

すかさず「クイニーアマン?」とスーパーの入り口で立ち止まってしまう。  

次々とキャッチする香りの元を、ついつい探しちゃう。匂いの元がどこなのかあたりをうかがったけれど、離れた場所らしく見当たらなかった。 

クイニーアマンは、スーパーの脇に併設しているパン屋さんから(たぶん)焼きたてを出したばかりなのかも。 

 「手前にあるシュークリーム屋さんじゃなくて、その先のパン屋さんなの?」と自分の嗅覚に向かって、思わずつぶやく。

 「甘い香りの焼き菓子、ってさぁシュークリームもクイニーアマンも似たようなものだけど?」と内心問うと、「いや、カラメリゼの香りがクイニーアマン」と嗅覚が即答した。 

スーパーを出て商店街を歩いていたら、温かくて香料の強いシャンプーの香りがぶわっと顔に当たった(ような気がした)

あたりをキョロキョロみまわしても、匂いの元が分からない。 
ふと、進行方向に美容院が見えた。シャンプー中なのが外から見えるけど、入り口のガラスドアはしまっている。

んー。もしかしたら、下水の匂いをキャッチした? 
今回のワンダフルコースは、嗅覚に多めに来たみたい。嗅覚過敏とのちがいは、臭気をキャッチしてもその時だけ、ってところ。
あとに響くことはない。 


さて、セラピー中に真野さんとお話ししたあれこれ。
人って、ほんと、いろいろ。それはそうなんだけど、そのいろいろ加減のフィールドの広さと深さの差がものすごいということ。

それはここ最近、特に強く感じていたこと。センサーの感度ももちろん、目盛りじたいのちがいとか。

真野さんには、「こんにちは」とご挨拶した時点で、なにもかも分かってしまうのだろう。
テレパスでプレコグ、だけでなく千里眼でもあるのかなぁ。

セラピーで「リラックス」をお願いしてほんとによかった、と今すぐ眠りそうになりながら帰宅した。 

だけど十三夜を見るまで起きてなくちゃ。せっかくお団子買ったんだもん。

 「十三夜だから、お団子見ながら…。お団子見ながら、お団子食べるよ」と娘に声をかけた。

眠くて呂律がまわらない。文法も相当おかしい。粘ってみたけれど、20:00まで起きていられなかった金曜日の夜。


今朝は、雨音で目が覚めた。

軽めの二日酔いで頭が重い。お水を多めに飲んで、熱めのミルクティーを飲もう。