[MMP] GTS : The Greatest Day: Utah Beach (2024)④

2024年09月21日(土)~22日(日)TSSでお世話になっているYEN3さん宅を訪問して対戦しました。

当初、練習プレイをお願いしたTakuさんも参加される予定でしたが、急用で欠席となったため、YEN3さんと2人での対戦です。YEN3さんとも練習プレイを行っています。

 

シナリオは、Scenario Book #2 Advanced Scenario #1 “Westward Ho!”です。

ヒストリカルセットアップでコタンタン半島の分断を扱った貴重なシナリオです。

対戦予定だったお二人とも、上陸作戦は練習プレイで満喫されているので、上陸作戦を省いた6月5日夜からのプレイで、第82空挺師団の戦区となります。

 

シナリオの増援や師団コンポーネントを眺めていると、他のノルマンディー物ではあまり取り扱われていないUtah方面でのアメリカ軍各師団の役割や、その引継ぎなどが手に取るように理解できます。

このゲームタイトルでは、自信をもってお勧めできるいいシナリオだと感じました。


また、対比する意味で、このコタンタン半島の分断を主目的に置いた変更前の空挺降下計画(仮想設定)であるAdvanced Scenario #2 "Was Leigh-Mallory Correct?"は、とても興味深いシチュエーションだと思います。こちらも、プレイしたいです。
 

対戦していただいたYEN3さんの対戦コメントもこちら①と、こちら②に掲載されています。

 

【マップ配置】

なんと、ノルマンディーゲームなのに、上陸海岸が見当たらないマップ配置です!!

 


 

 

  シナリオ情報

 

ゲームタイトル
[MMP/GTS]The Greatest Day: Utah Beach(2024)

 

対戦シナリオ

  • Scenario Book #2
    Advanced Scenario #1 “Westward Ho!”

  • First Turn: Night 6/5/44
    Last Turn: Night 6/13/44 to Night 6/16/44
    Number of turns: 74~101 turns!!

  • Overlay: Non

陣営

  • プレイヤー1:アメリカ軍 = YEN3さん

    • the 4th Infantry Division(OST撃滅と北端脱出)

    • the 82nd Airborne Division
      >St-Sauveur-le- Vicomte占領
      >Cretteville (50.047)占領
      >Baupte (44.054)占領

  • プレイヤー2:ドイツ軍 = 私

    • the 91.Luftlande Infanterie-Division
       

ルール:

  • ルールは3.4.4と18.0のオプションは適用しません。

  • Utah Beach Overlayは、使用しません。

  • シナリオ選択オプション[Situational Objectives]も採用しません。

 

  プレイ方針(ドイツ軍)

  • ドイツ軍は、第一ターンのNight June 5thには、連合軍を目視できる部隊以外はActivateできないため、本格的な行動開始は第二ターンの07:00 June 6thとなります。
  • できるだけ早く体制を整えるために、都市での守備部隊以外は、Column Modeで初期配置して、全力で防御態勢を整える。
  • 空挺部隊の散らばり状態を眺めて、両軍の勝利条件を加味した防御ラインを設定し、まずは、”Bocage”、そして、”IP”、それにEngineer 部隊を駆使しての”ENT”を設けて、空挺部隊の集結や第4歩兵師団の到着に備えます。
  • ドイツ軍増援へクスAとBは、アメリカ軍第4師団の勝利条件となっているため、増援で到着するKG Hoffmanの部隊を展開して、マップ端で守備態勢を整える必要があります。

 

  対戦状況

 

対戦結果:June 6 19:00 ターンで時間切れ終了
※8ターンをプレイしました。
アメリカ軍は第4歩兵師団のPrimary Objective である、Destroy the Ost 795 Batallion by 1300, June 7を達成間近となっての終了でした。

 

初期配置&空挺降下の結果

 第82空挺師団の降下は悲惨な結果となり、組織を維持したまま降下できたのは、に成功したのは3個連隊のみで、6個連隊が”R"以上の結果となり、ユニットは"Reagurd"への置き換えと"Airborne Drif"判定によってばらまかれてしまいました。

 

 

第1ターン(Night June 5)終了時

アメリカ軍第82空挺師団は、第2降下もステップロスを受けましたが、若干の部隊が再集結したことで、ドイツ軍OST大隊が周辺守備についているSainte-Mère-Égliseへ向かいます。

注:第一ターンのドイツ軍Activation制限について忘れていたため、ユニットの多くが移動してしまっています。米軍プレイヤーと相談し、第二ターンの師団チットで移動済みのドイツ軍ユニットは、移動を行わない事でプレイを継続させて頂きました。


 
 

第2ターン(07:00 June 6)

注意:以降、写真のターン表示が6月5日のままになっていますが間違いです。

今頃、Utah海岸では上陸が始まっているころです。
82空挺師団は、離散兵の終結に時間がかかっています。
そのなかで、505連隊の一部がセサント=メール=エグリーズ[Sainte-Mère-Église]の占領に成功しました。(史実では、6日の午前中に占領)
なんと、第82空挺師団の師団チットが次ターンに持ち越されるという事態に・・・。
 
 
 

 

第3ターン(09:00 June 6)

ドイツ軍は、フォーメーションチットも加えて、91歩兵師団KG von Saldernの部隊を迅速に移動させ、アメリカ軍空挺部隊を取り囲むように守備位置につきます。

一部のユニットは、守備位置に着いて、Bocageに入りました。

 

 

 

第4ターン(11:00 June 6)

再編成に成功した空挺部隊が南下して、St-Sauveur-le-Vicomteに向かってきます。

le Merderet (River)に掛かる橋は、ドイツ軍としては守り抜きたい場所です。

82空挺師団による迫撃砲攻撃が、ジャブの様に堪えます・・・。

このターン、ドイツ軍91歩兵師団のチットが次ターンに持ち越されました(+_+)。

 

 

 

ドイツ軍は守備ラインに沿って、Bocage地形へ進入中。

 

第5ターン(13:00 June 6)

UTAH Beachに上陸したアメリカ軍第4歩兵師団が橋頭保を築いて内陸に進撃を開始しました。OST部隊と接敵までもう1~2ターンかかりそうです。

ドイツ軍は、砲兵陣地(Artillery Park)の設置に向けて、砲兵を配置します。

また、Enginner部隊を走らせて、陣地構築を急がせます。

各部隊は、近くのHedgerow地形に陣取り、Bocageへ入り込みます。

 

 

アメリカ軍第4歩兵師団の先駆隊が到着

 

 

 

第6ターン(15:00 June 6)

マップ北端の増援ヘクスから、ドイツ軍部隊が徐々に登場してきます。こちらは、KG Hoffmanの部隊(709師団・ベージュに黄色の帯)を増援ヘクスに登場後、そのまま展開して、OST大隊を全滅させた後の第4歩兵師団を迎え撃つことになります。

再び、第82師団チットが次ターンに持ち越しとなりました。

 

 

OST大隊に襲い掛かる第4歩兵師団と6th Armor Group70戦車大隊

 

 

第7ターン(17:00 June 6)

アメリカ軍第4歩兵師団がOST大隊を攻略している間に、ドイツ軍増援ヘクスに到着したKG Hoffmanの部隊が守備を固めます。

また、ほぼ全空挺大隊が組織化されたため、各所で攻勢に転じています。

両軍のObjectiveとなっている、le Ham (58.025/59.025)近くの橋周辺で小競り合いが続きますが、ドイツ軍はその付近を射程に入れているAirtillery Parkとの連絡を試み、これに成功しました。川沿いにスタックした空挺部隊はMass修正で+1を被ることになります。(4ステップ以上のスタックで+1の修正)

このターンでは、第4師団の師団チットが引かれないままターンを終了しました。

 

 

Bocageに籠るOST大隊も・・・。

 

 

ドイツ軍増援ヘクスAとBを守るKG Hoffmanの部隊

 

OST大隊はあと1ヒットで・・・・。

 

第8ターン(19:00 June 6)・・・時間切れ終了

ドイツ軍は可能な部隊はBocageに入って、アメリカ軍を迎え撃つ準備を整えています。歩兵の多くは、Bocage+IPの体制をとり、Infantory Gunについては、工兵の助けを借りて、Bocage+IPを整えます。

アメリカ軍はOst大隊を最後の一撃まで追いつめて、ゲーム終了です。

 

 

ドイツ軍は、Engineer部隊を駆使して、守備隊形を整える

 

 

  デブリーフィング

二日間で8ターンをプレイできました。
 
今回のシナリオでは、GTSの空挺降下をYEN3さんに体験していただきました。
前出のとおり、YEN3さんとも練習プレイを実施済みで、練習では強襲上陸を体験していただきました。
 
シナリオ的にはコタンタン半島を分断するという重要でありながら、あまりゲームとしてフォーカスされていない状況なので、シナリオの配置や特別ルールを読むだけでも、いろいろと勉強になりました。
 
ドイツ軍はアメリカ軍の目標がわかっているので、空挺部隊の立ち直りや第4歩兵師団の到着までに、守備隊形を整えることが主となります。
その中で重要なのは、Engineerの働きです。
 
自分的には、セオリーとなっている以下の動きが重要です。
①第1アクション Engineering Action
②第2アクション Column modeになって移動(Force Marchは当然)
③次の支援部隊の位置へ到着したら、Coheisionを受けて、Columnを解除
④次のアクションでのEngineering Actionに備える。
⑤Engineer ユニットは独立部隊なので、複数のLeaderの指揮範囲に入れることで、
 1ターンに複数回アクションを起こすことができます。
 

YEN3さん、対戦のお時間をとって頂いたことに加えて、対戦場所としてご自宅を提供して頂き、ありがとうございました。

そして、急用で参加できなかったTakuさん、是非、スケジュールを再調整しての対戦をよろしくお願いします(社交辞令でなく)。

 

「The Greatest Day: Utah Beach」は、まだまだ、プレイしたいので、関係者の皆さんからのお誘いをお待ちしています。

 

  [MMP] GTS : The Greatest Day: Utah Beach (2024)

2024年09月14日(土)~15日(日) YSGAの連続例会に参加してプレイしました。

お相手頂いたのは、GTS対戦ではいつもお世話になっているメンバー、官兵衛さん、Popovさん、紫龍さん、そして私の4名です。

 

The Greatest Dayシリースの第1作目である、「The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches (2015)」の初回プレイ2回目プレイでもお世話になっています。

 

例会会場でマップを広げさせてもらいました。会場のテーブル4枚で足りませんでしたので、フルキャンペーンには5枚は必要です・・・。

 

先月8月8日ごろに、Exclusive Rules と3冊のScenario booksがMMPサイトにアップロードされました。しかしながら、参加されたプレイヤーの皆さんはゲームを所有していません。そして、現時点でも、VASSALのModuleは発表されていませんでしたので、ドイツ軍の初期配置に加えて、勝利条件やルールの確認に多くの時間を費やしています。

 

 

シナリオは、4人プレイということで、Campaing Scenario #1 で、ヒストリカルセットアップで史上最大の作戦初日を再現しています。

 

キャンペーンシナリオは,Scenario Book #3に、合計5シナリオが用意されていて、

 

Scenario Book #3

  • Scenario #1 “One Great Day”
    Night 6/5/44 - Night 6/6/44
    ヒストリカルセットアップの初日のみ
  • Scenario #2 “We’ll Take It From Here” 
    1300 6/6/44 - Night 6/13/44
    ヒストリカルセットアップの空挺降下と強襲上陸除く全日
  • Scenario #3 “The Greatest Day: Utah Beach” 
    Night 6/5/44 - Night 6/13/44
    ヒストリカルセットアップの全日
  • Scenario #4 “What Might Have Been” 
    Night 6/5/44 - Night 6/6/44
    仮想セットアップの初日のみ
  • Scenario #5 “There But for the Grace of God” 
    Night 6/5/44 - Night 6/13/44
    仮想セットアップの全日

【仮想セットアップのシナリオ】

1944 年 5 月 24 日以前に、連合軍はコタンタン半島の基部を効果的に遮断し、6 月 6 日にはシェルブールを孤立させる空挺上陸を計画していました。5 月中旬、連合軍の情報部は、空挺作戦に対抗する任務を負った第 91 ドイツ歩兵師団の存在を発見しました。まるでドイツ軍がアメリカ軍の計画を知っていて、彼らを海に追い返せると信じていたかのようでした。仮想セットアップとは、アメリカ軍の指導部が土壇場で計画を変更しなかった場合の侵攻を扱っています。
(私は空挺降下地点の変更がなされていたのは知りませんでした)

 

ユタビーチ・オーバーレイは、計画と実際のどちらでも採用できます。

(実際の上陸よりも北に4へクス・2kmずれた場所が計画の上陸地点です)

 

【マップ配置】

 

 

【勝利条件】

勝利条件は、師団毎に3つのタスク (プライマリ タスク、セカンダリ タスク、およびターシャリ タスク) として提示されます。これらを達成することで、それぞれ 15、10、および 6 の勝利ポイントを獲得できます。タスクの達成状況は各師団ディスプレイで管理されますが、特に明記されていない限り、どの師団またはユニットが実際にタスクを達成するかは重要ではありません。シナリオ終了時に最も多くの勝利ポイントを獲得した個々の師団司令官は、自慢できる権利を得ます。
一方、勝利陣営の判定は、各師団が獲得した勝利ポイントを合計した平均値によって決定されます (つまり、一方の側が獲得したすべてのVPを、参加している師団の数で割ります)。タスクは、実際の歴史的目的と優先順位に基づいています。
 

  シナリオ情報

 

ゲームタイトル
[MMP/GTS]The Greatest Day: Utah Beach(2024)

 

対戦シナリオ

  • Scenario Book 3
    Campaign Scenarios #1 “One Great Day”

  • First Turn: Night 6/5/44
    Last Turn: Night 6/6/44
    Number of turns: 10

  • Overlay: Planned Beach

陣営

  • プレイヤー1:アメリカ軍 
    the 4th Infantry Division(強襲上陸)
    =Popovさん

  • プレイヤー2:アメリカ軍 
    the 82nd Airborne Division ( サントメールエグリーズ  )
    =紫龍さん

  • プレイヤー3:アメリカ軍 
    the 101st Air- borne Division(カランタン方面)
    =官兵衛さん 

  • プレイヤー4:ドイツ軍  
    the 709.Infanterie-Division Display, the 91.Luftlande Infanterie-Division(内陸防御)、the 352.Infanterie-Division(沿岸防御)
    =私が担当
    ※ドイツ軍を担当する私がルールインストを行いながら
     プレイします。

ルール:
ルールは3.4.4と18.0のオプションは適用しません。
Utah Beach Overlayは、史実に沿ったthe Actualを採用します。


 

  プレイ方針(ドイツ軍)

  • ドイツ軍のセットアップに多くの時間がかかるので、他のプレイヤーは事前確認したルール整理しながら、勝利条件場所や攻勢上の障害などを見極めて、作戦を立てると思われます。
  • 空挺師団に対しては、Rally Pointの配置を誤ったアメリカ軍プレイヤーがいれば、5日夜のターンから移動ができる第6降下猟兵の車両(砲兵運搬用)で蹂躙します。(82師団が南寄りに設置するとチャンスがあります)
  • 一方、散らばったRearguardが偶然でもアクションによっても、沿岸砲兵や砲兵ユニットと隣接するとユタビーチへの砲撃を妨害されてやっかいです。防御用に使いたいCPをRearguardへの攻撃に使うのは何とももったいないし、砲兵の直接射撃ではほとんど効果がありません。
  • 強襲上陸に関しては、エンジニアの使い方と上陸の順番が重要ですが、さらに、Gap通過時のColumn態勢によるユニット渋滞が課題です。ドイツ軍としては、渋滞が発生してハイスタックとなっているBeach Hex(例えば、FR3で、7ステップMass+3、Bearch+1で7火力、もし、エンジニアがいればEngineer DR+1で8火力となります)を砲撃できる部隊を得たいです。
  • あとは、”地雷原”と何といってもアクチュアル上陸で沿岸防衛の中心となる(矢面に立つ)、Wn05[Fire Rating white 5, Assault Rating Pink 5, range 3, Defense Rating Arm -1, One Step](第5抵抗巣;Wiederstandnest=WN)がどこまで頑張れるかが序盤のポイントです。

 

  対戦状況

 

対戦結果:June 6 09:00 ターンで時間切れ終了
※初期配置とルール確認等の時間がかかり、3ターンで終了

 

初期配置&空挺降下の結果

 

 

 

 

 

第1ターン(Night June 5)終了時

82空挺師団は順調な降下となり、101空挺師団は史実通り散り散りになりました。

 

 

第2ターン(07:00 June 6)最初のNaval Chit Play 終了時

なんと!!
沿岸防御の要となるはずだったWn05が事前空爆で除去されてしまいました。
上陸部隊の正面に障害はありません(+_(+_+)
 

 

第2ターン(07:00 June 6)終了

 

 

 

第4師団による強襲上陸は順調で、最初のNaval ChitでNestを無力化(ゼロ)とし、空挺師団のMortalで重要な沿岸砲St.Martinが除去されました。
 
一方、ドイツ軍の戦果は沿岸砲で2ユニットの連合軍艦船にダメージを与えて戦線を離脱させることに成功、また、506連隊第2大隊のRally Pointが道路上(村)に放置されていたため、KG Beigang, 91.Luftlande Infanterie-Divisionの部隊が通過して除去に成功しています。 
 
砲兵とのコンタクトは、1部隊のみ成功の状態です。

 

第3ターン(09:00 June 6)途中(ゲーム終了)

 
 
第4歩兵師団は、上陸ではNESTとGapはゼロに下げたものの、エンジニアによるBeach Obstacleが残ってしまっているため、地雷除去のため陸に上がったエンジニアをBeach Clearのために、再度、海岸へクスに戻す対応を行っています。
(Beach HexにいないとBeach Defenseへの攻撃ができないため)
 
 

 

  デブリーフィング

ちょっと、時間がかかりすぎましたね~。ファシリテーターとして反省です。
 
理由と対策としては、
  • ドイツ軍の初期配置
    初期配置はドイツ軍のみですので、連合軍プレイヤーのよるマップやルール確認が済んだら、手分けして行う方がよいですね。
  • チットゲーム
    チットによるゲームの常ですが、各プレイヤーがこの時間を活用して、自身のアクション計画を立ててくれているので、改善は不要かと思います。
    ゲームによっては、戦区で分けて同時プレイが可能なタイトルもありますが、UTAHの場合は困難な様です。
  • ゲーム所有は1名のみ
    練習プレイができればベターです。特にシナリオでの作戦立案は、GTSのデザインコンセプトを理解したうえで行われるのがベターです。そうしないと、目の前で起きた事象の対応にCPを使いまくるプレイになり、更に、CPが減ってくるとそれを消費するかどうかを悩むプレイが続いてしまい、時間が経過していきます。簡単なシナリオで練習プレイを行い、デザインコンセプトがそのシナリオでどのように働くのかを理解してから、キャンペーンをプレイすることで、都度、悩んで時間を消費することなく、作戦遂行が可能になると思います。
    今回は、私以外がゲームを所有しておらず、更にはVassal Moduleも公開されていないことから、別日に時間をとっていただき、練習プレイを入れるべきでした。(私が尾張から横浜へ往復する手間と運賃はやむをえません)

    ちなみに、GTSのコンセプトは以下の通りと言われています。
    YSGAを含め、巷では、GTSは人気が無い様ですが、私はいいゲームだと思っています。
    1. variable troop quality
    2. troop differentiation
    3. maneuver
    4. incremental degrading of units
    5. combat choices
    6. bombardment
    7. unit allocation
    8. risk management
    9. terrain matters
    10. leadership allocation
       
【ルール関係】

TSSでの上陸シナリオプレイ2回と私自身で行ったソロプレイなどで、事前の確認を行ったので、特に大きな疑問点はありませんでした。Artillery Parkをまじめに使うのは、今回が初めてのような気がします。整理しました。
ポイントは、
①Artillery Parkから直接射撃が可能
②Artillery Park内ユニットへの間接射撃の実施だけではArtillery Parkは解体されない
③Aritllery Parkに入れないEmplaced Airtilleryは、単独でSpotterによるIndirect fireが可能だがSelf-Spot(射撃ではない)するとContactが外れる
④Self-Spot ≠ Direct Fireである。 

  • Artillery Parkの解体[Std. 16.2.5 Artillery Parks and Combat]
    • Artillery Parkが解体されたら、Contactも失われる。
    • Artillery Park内の砲兵ユニットが直接射撃を受けると、その宣言が行われた時点でArtillery Parkは解体される。
    • Artillery Park内の砲兵ユニットがAssaultを受けると、Bravery Checkにパスした時点でArtillery Parkは解体される。
    • 逆にCounter-battery fire[Std. 16.7]や一般のIndirect Fireを受けただけでは解体されない。 
    • Artillery ParkからSelf-spotsできない。
    • Artillery Parkから直接射撃は可能(FZも生成する)
  • Breaking Radio Contact with Spotters[Std. 16.3.1] 
    (注意が必要な条件のみあげます)
    • 砲兵ユニットが何らかの有効な損害を受けた場合(ソースは何でも)
    • Emplaced ArtilleryがSelf-spotsで射撃をした場合
      ちなみに、他のAirtillery UnitはArtillery Park内からは、Self-spotsできない。

 

官兵衛さん、Popovさん、紫龍さん、長時間にわたってのお付き合い頂きありがとうございました。私の段取りからプレイが進みませんでしたが、皆さんの準備と対応のおかげで、ゲームを崩壊させることなく2日間を通してのプレイを行うことができました。まだまだ、「The Greatest Day: Utah Beach」をプレイしたいので、これに懲りず、対戦をよろしくお願いします。

またの対戦を楽しみにしています。

 

  [MMP] GTS : The Greatest Day: Utah Beach (2024)

2024年08月03日(土) 再びTSS例会に参加してプレイしました。

お相手は、Takuさんです。Takuさんも、以前に、GTS Race For Bastogneの対戦をさせていただきました。

 

 

Takuさんもゲームを所有していません。そして、現時点では、VASSALのModuleやPDFのLiveルール公開されていませんでしたので、YEN3の時と同様に、私の方でExclusive RuleとScenario Book 1の関連ページをスキャンして事前にお送りしました。

シナリオは、Introductory Scenario #2 でユタ海岸オーバーレイのみを用いた上陸シナリオです。Scenario #1は実際の上陸場所へ上陸するゲームでしたが、Scenario #2は、計画された上陸地点通りに上陸する設定です。

(実際の上陸よりも北に4へクス・2kmずれた場所が計画の上陸地点です)

 

ほぼ同じ勝利条件ですが、こちらのシナリオの方が1ターン長く設定されています。

また、シナリオには、

 

Warning - This scenario is not for the feint of heart.

 

と、注意書きがされています・・・。

 

  プレイ方針(ドイツ軍)

  • 今回もWn,Stp部隊をDirect Command ChitでActivate できる事を理解していなかったので、眺めているだけになりました。
  • ドイツ軍Wn Stpは独立部隊になりますが、ダイレクトコマンドチットでは活性化できます。[Exclusive Rules 16.2]
  • このシナリオでは、使い捨てのロケット砲ユニットが登場します。
  • 上陸時の障害(obstacles)と上陸艇を降りた直後のResistance Nestsによる射撃が頼りの綱です。
  • このシナリオでは、トーチカから上陸へクスまでの距離が1へクス(隣接している)ため、Barrage Markerの下でも射撃ができます。下船した部隊は密集しているので、Opotunity Fireは効果的になります。
  • Defense Rating +1の工兵は、生き延びるのが大変だと思います。

 

  対戦

 

 

ゲームタイトル
[MMP/GTS]The Greatest Day: Utah Beach(2024)

 

対戦シナリオ
Introductory Scenario #2
"Storming Utah"
First Turn: 0700 6/6/'44
Last Turn: 1300 6/6/'44
Map Area: The Utah Beach- Planned Beach Overlay
Number of turns: 4

 

陣営
連合軍:takuさん
ドイツ軍:私

 

 

対戦結果:連合軍の勝利

 

初期配置

 

 

第1ターン 最初のNaval Chit Play 終了時

 

 

 

上陸で除去された部隊(ドーザーシャーマンは海の藻屑となりました)

 

やはり、Scenario #1よりも、上陸海岸がトーチカに近いため、上陸部隊の損害が大きいです。除去されていないユニットの多くが、ステップロスを受けています。

 

 

第1ターン終了

 

 

海岸へクスが少ないため、連合軍は密集によって+3の射撃修正で攻撃を受けています。
 

 

第2ターン終了

 
連合軍は、工兵の損害と失ったドーザーシャーマンの影響を受け、地雷原の除去に四苦八苦しています。
ここでも、工兵のエンジニアリングアクションは、
1st Action : Remove Land mine → 2nd Action : Columnに変換→地雷の場所へ移動→one Cohesion HitでColumnを外す(移動力不要)を繰返すことで、工兵部隊はCohesion Hiを蓄積しますが、毎ターン地雷除去が可能になります。
 

第3ターン終了

連合軍は、ビーチへクスから前進し、勝利条件1を満たしました。通常ゲームだと、オーバーレイは外されて、各ユニットは本マップ上に配置されます。
 
ここでの注意点は、
  1. リーダーが指揮できる独立部隊の数が限られているため、連合軍はあえて自軍砲兵とのコンタクトを避けました。
  2. 2個大隊のチットを購入することで、リーダーのコマンド範囲とコマンド部隊数に注意をすれば、4th Inf.Division Chit, 8th Inf Rgt Chit, 22nd Inf Rgt Chitのそれぞれで重要な工兵をActivateできますので、注意深い移動が必要です。
残すはあと1ターンです。

 

第4ターン終了(シナリオ最終ターン)

 

 

全ての連合軍が勝利条件を成立させたことで、連合軍勝利となりました。

 

 

  デブリーフィング

前回のYEN3さんとの対戦と同じ感じですが、上陸へクスがトーチカと隣接していますので、工兵とドーザーを徹底的に攻撃することで、サドンデス(工兵全滅)を狙うのがこのシナリオでは、一番悪どいプレイですね。

 

参考:「抵抗巣」(Wiederstandnest=WN)

 

Takuさん、お付き合い頂きありがとうございました。

Takuさんも、9月の連休で対戦を予定しています。

楽しみにしています。

 

  [MMP] GTS : The Greatest Day: Utah Beach (2024)

2024年07月27日(土) TSS例会に参加してプレイしました。

お相手は、YEN3さんです。以前に、GTS Race For Bastogneの対戦をさせていただきました。

 

当然ながら?! YEN3さんはゲームを所有していません。そして、現時点では、VASSALのModuleやPDFのLiveルール公開されていませんでしたので、私の方でExclusive RuleとScenario Book 1の関連ページをスキャンして事前にお送りしました。

また、このタイトルは、前作の「The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches (2015)」同様、上陸は別ルールのミニゲームの様に準備されていますので、そちらの手順をまとめた自作資料も提供させて頂きました。

 

シナリオは、Introductory Scenario #1 でユタ海岸オーバーレイのみを用いた上陸シナリオです。Scenario #1は実際の上陸場所へ上陸するゲームです。(計画された上陸地点より、南に4へクス・2km程度ずれています)

 

YEN3さんとは、9月に3人で他のシナリオをプレイする予定ですので、練習はあえて上陸シナリオを選んでみました。

 

  プレイ方針(ドイツ軍)

  • 移動できないユニットばかりですので、できることは、艦砲で生き残ったトーチカによる射撃と地雷による妨害、それに沿岸砲が生き延びたら上陸艇を狙うだけです。
  • ドイツ軍Wn Stpは独立部隊になりますが、ダイレクトコマンドチットでは活性化できます。[Exclusive Rules 16.2]
    プレイ中は気づきませんでした。
  • 上陸時の障害(obstacles)と上陸艇を降りた直後のResistance Nestsによる射撃が頼りの綱です。
  • トーチカからのOpotunity Fire効くと思いますが、こちらもBarrage Markerがトーチカに置かれてしまえば、上陸海岸まで2へクスの距離があるので、沈黙になります。

 

  対戦

 

ゲームタイトル
[MMP/GTS]The Greatest Day: Utah Beach(2024)

 

対戦シナリオ
Introductory Scenario #1
"We'll Start the War from Right Here"
First Turn: 0700 6/6/'44
Last Turn: 1100 6/6/'44
Map Area: The Utah Beach- Actual Beach Overlay
Number of turns: 3

 

陣営
連合軍:YEN3さん
ドイツ軍:私

 

 

対戦結果:連合軍の敗北

 

初期配置

 

 

 

第1ターン 最初のNaval Chit Play 終了時

 

 

 

艦砲射撃によるBarrage Markerで、ドイツ軍の沿岸砲は沈黙させられ(上陸ルールでは、Artillery Parkにいる沿岸砲は、Barrage Markerで砲撃ができなくなる)、上陸はうまくいっています。上陸位置も2へクスあるビーチへクスによって、上陸時の攻撃を受けずに、上陸艇を下船できています。

 

 

第1ターン終了

 

連合軍の次の敵は、渋滞です。GapをColumn状態で抜けないといけないので、スタック制限による渋滞が発生しています。

 

第2ターン終了

 
そして、最後に地雷原の除去。工兵とドーザーシャーマンを渋滞の中から、速やかに前進させなければいけません。
工兵による地雷除去は、エンジニアリングアクションのため、ちょっと工夫が必要です。
1st Action : Remove Land mine → 2nd Action : Columnに変換→地雷の場所へ移動→one Cohesion HitでColumnを外す(移動力不要)を繰返すことで、工兵部隊はCohesion Hiを蓄積しますが、毎ターン地雷除去が可能になります。
 

第3ターン終了(シナリオ最終ターン)

連合軍は、4ステップユニットを突破させましたが、渋滞を解消できずに、部隊をビーチへクスに残すことになってしまいました。また、残Command Pointも勝利条件の10ポイントを残すことができませんした。

 

  デブリーフィング

上陸ルールについては、ほとんど「The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches (2015)」と変更がなく、前作をプレイしている私は流れが読めながらプレイができました。

 

狭いエリアでの上陸作戦のため、当たり前ですが、計画を立てて部隊を運用しないと、うまくいきません。つまり、パズルのようなものです。

このシナリオに限れば、後半は工兵ユニットを前に進めるのがキーですので、Columnのスタック制限から詰将棋的な頭の回転が必要と感じました。

 

<全体の連合軍の流れです>

  1. Beach Obstacles, Resistance Nests, Gapsの3つの防御数値をゼロにする順番を考えて、上陸させる部隊を編制する。
  2. リーダーは早めに上陸させる。(DD戦車も早めが良い)
  3. Gap通過には、Columnになる必要があるため、地雷による移動停止と合わせて、どの部隊から通していくかの渋滞対応が必要となる。
  4. 車両はMarshへクスをColumn状態でないと通過できないため、海岸から出る順番はとても重要だと思う。

 

ルールについて

  • Scenarioの”Events prior to 0700, June 6, 1944” の "IX Air Force Preparatory bombing missions" では、すべての修正が適用されますので、間違えないようにしましょう。ルールを読む限りは、5 yellow - 2 night = 3で爆撃できるように読めますが、BGGで確認したところ異なるようです。
    (空爆ルールは、Exclusive Rules毎に異なり、ほとんどの場合、Standard Series Rulesのデビエーションとなるので注意が必要です)
     

YEN3さん、お付き合い頂きありがとうございました。

9月の連休での対戦を楽しみにしています。シナリオは、3人用を選んできます。

最近到着したゲームを紹介します。

 

まずは、

  MMP  Sicily II (2016)

 

OPERATIONAL MATTERSの再版がでたんで、注文してみました。

私が好んでプレイするシリーズは、TCS[Tactical Combat Series ; The Gamers / MMP]とGTS[Grand Tactical Series ; MMP]ですが、対戦相手としてOCS [Operational Combat Series ; The Gamers / MMP]もお誘いいただくので、ガイド付きのゲームがよろしいかと思い、ある意味衝動買いです。

 

 

前作のSicily Iとは、規模もルールもだいぶ異なるという事です。

3人プレイでそれぞれの勝利条件を目指すこともできるようですので、新着のUTAHが落ち着いたら、プレイしてみようと思います。

その前に、”I, Napoleon (2024;GMT) が先ですね・・・。

 

 

そして、

 

 

  GMT   I, Napoleon (2024)

Ted Raicerデザインのナポレオンの一生を描いたソロプレイゲームです。

カード・ロールプレイングゲームという感じですね。

   

 

 

SLGを始めたころ、「(AH) 戦争と平和」に大変興味を持って、手に入れたかったのですが、値段(確か、6,800円)もさることながら、難易度が結構高かったことから、買い控えました。

 

今では、大好きなタイトルの一つで、何度も対戦プレイしています。

気づきませんでしたが、対戦回数では、ASLに迫る数ではないかと思います。

(もともと、そんなに頻度高く対人対戦していませんので・・・)

 

「(AH) 戦争と平和」の虜になってからは、一度は、Kevin Zuckerのシリーズを買いあさりました。しかし、対戦機会に恵まれず、ほとんど手放しています。

 

Ted Raicerといえば、私が大好きな、「Royal Tank Corps (2000 ; Moments in History)」のデザイナーですね。私は、MIHで発売直後に手に入れて、何度もソロプレイしました。

オリジナルのマップは、お手製感があって、もったいなかったので、カラーコピーしてプレイしていました。

当時、YSGAに参加しだした時でしたので、対戦させて頂いたことも覚えています。

     

 

というのことで、以外と「I, Napoleon (2024)」は、やりこんでしまうかもしれません。