2026年ゴールデンウィークのYSGA連続例会で、MMPの『The Greatest Day: Utah Beach (2024)』をプレイしました。今回のシナリオは “Utah and Omaha: United at Last”。対戦相手はYSGA会員の “Telex707” さんです。
ゲーム紹介
“You are about to embark upon the Great Crusade…” で始まる、アイゼンハワーの有名なメッセージとともに、GTSシリーズの中でも人気の高い『The Greatest Day: Utah Beach』。
1944年6月6日、コタンタン半島に降下した米第101空挺師団と第82空挺師団。彼らが担った「ユタ・ビーチ右翼の確保」をテーマにした大型作戦級ゲームです。
本作は、ユタ・ビーチ上陸からカランタン攻防、さらに半島切断作戦までを扱う大規模タイトルで、今回プレイしたシナリオはその中でも中規模の “Utah and Omaha: United at Last”。
ユタとオマハの両ビーチを結び、補給線を確保するための重要な戦いが描かれます。
<過去のプレイ履歴リンク>
- 2024/09/21-22 YEN3宅対戦記録
- 2024/09/14-15 YSGA対戦記録
- 2024/08/03 TSS対戦記録
- 2024/07/27 TSS対戦記録
- 2024/06/29 プレオーダーが到着
シナリオ紹介
Scenario Name: “Utah and Omaha: United at Last”
期間: 0700 6/11/44 — Night 6/13/44(全27ターン)
カランタンを巡る攻防の前半と後半をまとめて扱うシナリオで、米第101空挺師団によるカランタン奪取、そしてドイツ軍17.SS装甲擲弾兵師団による反撃がテーマとなります。
対戦情報
日時: 2026年05月04日(月・祝)〜05日(火・祝)
場所: YSGA例会(横浜市西公会堂)
対戦相手: YSGA会員 “telex707” さん
陣営: 連合軍=telex707さん、ドイツ軍=私
使用タイトル: The Greatest Day: Utah Beach (2024)
使用ルール: Utah Beach 専用ルール(Night & Weather、Roadblocks、Variable Troop Quality、Air Power など)、オプションルール[18.1~]は採用せず。
プレイ前の構想(ドイツ軍)
初日11日の夜に von der Heydte’s Withdrawal orders を発令し、翌日には17.SS装甲擲弾兵師団と合流してカランタン奪回を狙う。そのため、初日に攻勢の足掛かりとなる防御ラインを構築することが最優先。
特に、カランタン南西のボカージュライン(27.052 – 27.053 – 26.054 – 25.054)を固め、翌日の反撃に備える。
初期配置の工兵は Fallschirmjäger Assault Pioneer のみ。貴重な存在なので温存しつつ、必要な場所に投入する判断が重要。
また、12日夜には KG Heydte と KG Heyna の両大隊を 17.SS に転属させる必要があり、DP管理も大きな課題となる。
セットアップ
初期配置の様子です。ドイツ軍はボカージュとIP構築を優先し、アメリカ軍の初動に備えます。
「カランタン周辺に展開する両軍。ドイツ軍は初日から防御ライン構築に全力。」
ターン記録
Turn 1(0700 6/11/44)
主要行動:
米第101空挺師団の 3rd Battalion, 502nd PIR による “Cole’s Bayonet Charge” は不発。 アメリカ軍はカランタン西側を重視して展開している様子。
ドイツ軍は初動から防御態勢を固め、ボカージュへ後退して戦線を整理。
戦闘結果: ヘクス25.051への突撃は失敗。
チット:

キャプション:Turn 1 のチット。米空挺の初動は慎重な前進。
終了時写真:

キャプション:ドイツ軍はボカージュへ後退し、初日の防御ラインを形成。
Turn 2(0900 6/11/44)
主要行動:
アメリカ軍は引き続き慎重に前進。 ドイツ軍は防御態勢の維持を優先し、無理な反撃は行わず。
チット:

キャプション:Turn 2 のチット。両軍とも大きな動きは見られず。
終了時写真:

キャプション:アメリカ軍がじわりと前進し、接触が近づく。
Turn 3(1300 6/11/44)
主要行動:
アメリカ軍は戦線全体で圧力を強める動き。 ドイツ軍はボカージュを活かし、戦線を維持。
チット:

キャプション:Turn 3 のチット。米軍の攻勢準備が進む。
終了時写真:

キャプション:戦線は依然として安定。ドイツ軍は粘り強く防御。
Turn 4(1500 6/11/44)
主要行動:
ここで1日目の対戦は終了。 アメリカ軍はカランタン周辺の圧力を強め、 ドイツ軍左翼の突破を進め、勝利条件ヘクスへ向かう。それを見たドイツ軍は、カランタン市内から出て、アメリカ軍の前進によっておいて行かれた2個の迫撃砲中隊を襲撃する動きも。
チット:

キャプション:Turn 4 のチット。両軍の動きが活発化。
終了時写真:

キャプション:1日目終了時の盤面。翌日の激戦を予感させる配置。
ここから2日目の対戦です。 前日までに両軍の距離は縮まり、いよいよ本格的な戦闘が始まります。
Turn 5(1500 6/11/44)
主要行動:
アメリカ軍は前線全体で圧力を強める。 ドイツ軍は依然として防御優先で、無理な反撃は控える。
チット:

キャプション:Turn 5 のチット。米軍の攻勢テンポが上がる。
終了時写真:

キャプション:戦線は膠着しつつも、局地的な圧力が高まる。
Turn 6(1700 6/11/44)
主要行動:
アメリカ軍は迫撃砲と砲兵を活用し、ドイツ軍前線に圧力。 ドイツ軍はボカージュを頼りに粘り強く防御。
戦闘結果:

キャプション:Turn 6 の戦闘結果。米軍の射撃が徐々に効果を見せ始める。
チット:

キャプション:Turn 6 のチット。両軍の行動テンポが上がる。
終了時写真:

キャプション:夕刻の戦線。ドイツ軍は依然として防御を維持。
Turn 7(1900 6/11/44)
主要行動:
アメリカ軍は前線の圧力を継続。 ドイツ軍は夜間に備え、部隊の整理を進める。
チット:

キャプション:Turn 7 のチット。夜戦前の重要なターン。
終了時写真:

キャプション:夕暮れの戦線。両軍とも翌ターンに備える。
Turn 8(2100 6/11/44)
主要行動:
夜間ターンに入り、両軍とも慎重な行動に切り替える。
チット:

キャプション:Turn 8 のチット。次の夜間ターンの行動は制約が多い。
終了時写真:

キャプション:夜間の盤面。両軍とも慎重な布陣。
Turn 9(Night 6/11/44)
主要行動:
ドイツ軍は von der Heydte’s Withdrawal orders を発令。 しかし、ヘクス25.052の部隊がトレンチから出遅れ、 撤退条件を満たせず。
チット:

キャプション:Turn 9 のチット。撤退判断が勝敗を左右する局面。
終了時写真:

キャプション:撤退が間に合わず、翌日のTQペナルティが確定。
Turn 10(0700 6/12/44)
主要行動:
2日間の対戦はここで終了。
アメリカ軍は101空挺師団を総投入し、カランタン奪取を狙う。
ドイツ軍は TQ -2 の重いペナルティを背負いながらも、 もう一日踏ん張る必要がある。
戦闘結果:

キャプション:Turn 10 の戦闘。米軍の圧力が最大に。
チット:

キャプション:Turn 10 のチット。2日目の最終ターン。
終了時写真:

キャプション:2日目終了時の盤面。カランタン攻防は佳境へ。
デ・ブリーフィング
今回のプレイで特に印象に残ったのは、 SSR #2「von der Heydte’s Withdrawal orders」 の扱いの難しさでした。
このルールはシナリオの展開に大きく影響する重要な要素ですが、 撤退条件の解釈や、米軍との距離・移動力の関係など、 プレイヤー間で事前に合意しておくべき点が多いと感じました。
特に以下の点は、プレイ前に確認しておくとスムーズです:
- 撤退条件(3個以上の歩兵/工兵の離脱、カランタン6ヘクス内の部隊撤退)
- 米軍部隊との距離が撤退可否に与える影響
- 移動力不足で撤退できなかった場合の扱い
- フォーメーションチットが引かれなかった場合の処理
- 同一米軍部隊に隣接し続ける移動が Opportunity Fire の対象になるか
その他、以下のルールについても注意が必要と感じました。
- Opportunity Fire の一般ルール(std 17.2)
- Opportunity Fireは、トリガーとなるアクションに先立って判定されるため、対象となるアクション直前の状態で射撃条件(修正)などが適用される。
- 従って、Opportunity Fireの結果でSuppressなどの結果が出た場合は、そもそもトリガーとなったアクションを行うことができなくなる例外。
- 例外1:Opportunity FireのトリガーがEntrenchへの出入りの場合、および、IPから出る場合には、いずれの場合もEntやIPによる修正を受けることはできない。(そこから出るアクションがトリガーとなっても、出る前の状態での防御メリットを受けることはできない。
- 例外2:Opportunity FireのトリガーがTransport modeへの変換(両方向)の場合、射撃側プレイヤーが変換前後のどちらの状態で射撃を行うか選択できる。
- 例外3:移動力を消費してのColumn状態への変換(両方向)については、どちらにしてもColumn状態で射撃修正を受ける。
- Observation posts[std.15.4.2]とStrongpoint[std.15.4.3]からのLOS通過対象となるLOS Blocking Terrainについて、Barrage markerもBlocking Terrainとして扱われるため、LOS通過の対象となる。つまり、OPやSPからのLOSを他の地形と同様に通過することができる。(by BGG)。
[2025/05/11 訂正 BGGでデザイナーTomから見解を頂きました。]
- Bocage [excl.16.3]
Bocage [excl.16.3]マーカー下のユニットは、隣接しないと見ることができない。つまり、「そのユニットを(直接・間接)射撃の目標として選択することができない」という解釈。
GTSは細かいルールが多い分、 こうした確認がプレイの質を大きく左右しますね。
最後に
“Telex707”さん、今回もGTS対戦にお付き合い頂き、ありがとうございました。
ゲームを持参していただき、遠方参加の私としては本当に助かりました。 ついに Utah のプレイに到達できたのも嬉しい限りです。
また次回の対戦も、どうぞよろしくお願いします。



























