手術後3週間を過ぎ、4週目に突入する頃。

胸骨辺りが酷く痛み始めた。

手術後から、大胸筋の上部から脇の下にかけての痛みは常にあったものの、痛み止めを飲んだらなんとかなっていた。

しかし。

今回は痛み止めを飲んでも大して効かず、仕事中も無意識に胸骨あたりを押さえていたりする。

朝起きると左腕だけが筋肉痛のように痛く、ひどい時は痛みで夜中に目が覚めたりもする。

正直、ツラい…

タイミングよく通院の日と重なっていたため、先生に痛みを伝えてみる事にした。

すると、今までも痛かったけど感じてなかっただけで、だんだん感覚が戻ってきている証拠ですよ、と。

水も溜まっていないし、傷も綺麗でバイ菌が入っているということもないから、痛み止めを飲んでくださいね、との事。

とにかく大事ではないようなので一安心。

そしてかなり広範囲に開いている事も教えてもらい、それだけされたら痛むわ、とも納得。

やっぱり自分の身体の事だから、しっかりきちんと教えてもらった方が安心する。

カロナールとタモキシフェン(通称タモさん)を出してもらい、診察終了。

ただ、この痛みがあるかないかで、登りたい気持ちが削られてしまう。

早く良くならないかなぁ…

登りたい…

登っている夢を見た。

ありえないくらい狭い場所に作られた課題で、ジムで仲良くしているみんなと、大笑いしながら登っていた。

他にもめちゃくちゃアクロバティックな課題があって、これもみんなで落ちながら大笑いしたりして、楽しかったなぁ〜…

目が覚めて、ちょっと悲しくなった。


今まで大きな病気も大きな怪我もする事なく、野生児のように育ってきたから、

無駄に体力には自信があったし、

正直、手術ってやつを舐めていた。

もっと早く復帰できると思っていたし、

こんなにも痛みが続くものだとは思わなかった。

調子が良い時と悪い時で波があるし、

痛み止めがないとダメな日が続いたかと思えば、

翌日は大丈夫で、このまま良くなるかと思いきや、また痛みがぶり返す…

フィジカルよりもメンタルをやられている感じで、それもまたショックが大きかった。

そんなこんなでようやく手術後3週間経過。

フィジカル的に登れる感じはしないけど、

メンタル的には登りたくてたまらない。

でも、4週目には6Qくらいなら登れるんじゃないかと思っていたりもする。

まだまだ手術痕が引っ張られる感じもあるし、勢いよく腕を上げるのは辛い。

ましてや、ホールドに飛びついて、自分の身体を保持できるのか…ちょっと自信ないなぁ…

どれだけダメになっているのかなっていないのか。

そんなことを考えながら、日々をやり過ごす毎日である。

術後、可動域が狭くならないようリハビリをするようにと、腕の上げ下ろし体操みたいなものを教えてもらった。

手術前はこんなの何に効くんだ…と思っていたのだが、一転、手術後はこの体操がかなり重要である事がわかった。


だがしかし。

今までは、しっかり筋を伸ばし、背筋や肩甲骨、肩周りを意識して、登るために使う筋肉をほぐす事に重点を置いた、いわゆるストレッチをしてきた。

なので、腕を上げるとか可動域を狭くしない、みたいな動きでも、つい、背中辺りに意識がいってしまう。

そうなるとどうなるかと言うと、翌日、左脇の下から鎖骨にかけてがめちゃくちゃ痛くなるのだ。

なので背中を動かさないよう意識して、腕の上げ下ろしをする事になるのだが、とにかくそれが気持ちが悪い。

だって背中が全くほぐれないんだもん!

まぁやりすぎると縫い目が裂けそうになる感覚もあるので、そう激しくはできないし、勢いよく動かすと言うのはもってのほか。

じゃあゆっくりしっかり背中をほぐすと翌日は痛み止めが必要になるくらい、脇の下から鎖骨辺りが痛む。

このリハビリは、普段から運動していない人の方が得意だと思う…


こんなんで本当に復帰できるのか甚だ疑問ではあるが、なんとか毎日、気持ち悪い体操をこなし、来たるべき日に備えているのでありました。