死が間近に迫っている人は、目を開けていることも難しくなり、眠っている時間が長くなります。
返事をするのも難しくなり、会話もほとんど出来なくなりますが、耳は聞こえています。
家族の声かけが、安らぎにつながります。
私たち看護師がいくら声をかけても、家族の声には勝てません。
自らの意志で身体を動かすことが出来ず、関節が固くなったり、息をするにも苦しそうな時があります。
手足を曲げ伸ばすことや寝ている時の姿勢を変えることによって、苦痛を取り除いたり、床ずれを予防していきます。
また、さすったり触れたりするだけでも、不安や緊張、痛みを和らげることにつながります。
お互いのコミュニケーションや信頼関係といった心の安定も得られます。
体を動かすことが難しい場合は、手や足を軽くマッサージするだけでもよろしいかと思います。
患者さんへの肉体的なケアだけでなく、周りの人間の心のケアのためにも、患者さんに声かけをし、触れ、コミュニケーションをたくさん取ることをお勧めします。