亡くなる前は「混乱」や「思い違い」があらわれることがあります。
しばしば時間の感覚が乱れたり、そこに無い物やいない人が見えたりします。
これは夕方から目立ち始めることが多く、ときにはその方を寝かさないほどになります。
医学用語で「せん妄」と言います。
まわりの人は、患者さんがおかしくなった、認知症になった・・・・・そんな風に思うかもしれません。
患者さんにはそれが真実であるように思えていますので、見当違いを責めたりしないことが大切です。
「混乱」や「思い違い」でても、まわりはそういうこともあるんだと知り構えることで、実際に出てもびっくりしなくて済みます。
「混乱」や「思い違い」も、死ぬ準備には必要なことかもしれません。
大丈夫大丈夫。
不安だったら医療者に相談してみましょう。
また、お薬の力を借りて夜の睡眠をとることは、からだの疲れだけではなく、気持ちの乱れを鎮めるのに有効です。