自宅で亡くなりたいと願う高齢者は8割以上いるのに
実際になくなる場所は8割が病院という現実。
『平穏死のすすめ』著者の石飛幸三氏が日本が「看取り後進国」である理由について語っています。
自然な最期を迎えたい大多数が自室ベッドで息引き取れぬ理由
以下抜粋
理由のひとつは、施設側の責任逃れです。まだ息がある段階で治療をストップすると、ホーム側が保護責任者遺棄致死罪や殺人罪に問われる可能性がある。入居者本人が平穏死を望むという事前指示書「リビング・ウィル」に署名していても、家族に訴えられれば、法的には施設側に有利になるわけではありません。
だから、多くのホームでは施設内での看取りを嫌がり、病院に責任を押し付けるのです。病院も、体力が落ちて食事を摂りにくくなった人が誤嚥しては大変なので、たった15分間の手術で胃ろうを施す。そうして、ますます体力が落ち、薬漬け、管だらけになって、死ななければならなくなる。
本人、家族、施設や病院などのサービスを提供する側
3方向でコミュニケーションがうまくとれない結果だと思います。
誰のための看取り
何のための看取り
お互いの意見をすりあわせて
できる限りみんなの納得できる看取りができることを願います。