お通夜で、お焼香を上げている最中は泣いているのに、終わったあと別会場でお寿司を食べながら笑顔で帰っていく参列者を見たことはありませんか?
あれは、お焼香を上げている最中は故人を想い、別会場でみんなと故人を偲ぶ話をして気持ちを吐き出して帰っていくからなんです。
でも、医療者は故人を偲ぶことなく、次の患者、次の患者と医療を提供し続けなければなりません。
すると、
「もっとこうしてあげればよかった」という罪悪感
「何もしてあげられなかった」という無力感
「大事な人を亡くした」という喪失感
これらの辛い気持ちを吐き出せず溜め込むことになります。
お互いの苦労をねぎらいましょう。
お互いに傾聴しあうことで、看取りの苦悩を理解し、共有することができます。
次に生かす結論を出さなくてもいいんです。
気持ちを吐き出す場として、故人をしのぶカンファレンスがあるといいですね。