去る5月14、15日の両日にわたり、私どもSNS-FreeJapan並びにFJ沖縄復帰祝賀委員会は、沖縄県祖国復帰40周年を祝賀するサミット及び立会演説会を、沖縄県那覇市にて開催いたしました。この催しは、「八重山地区教科書問題行政訴訟」などと同様に、現在SNS-FreeJapanが取り組んでいる【FJ沖縄教育正常化プロジェクト】の一環として行われたものです。沖縄県内外からFJ各県連会長や会員、協賛団体を中心とした有志に加え、村田春樹先生や、赤池誠章先生もこの催しの為に現地へ応援に駆けつけてくださり、
~沖縄を思いともに日本を考える日本人たち~ が全国各地から集う大変有意義な大会になりましたことを、ここに報告いたします。
5月14日。祝賀サミット
・県立奥武山(おうのやま)武道館に隣接する「沖縄縣護国神社」を列席者全員で昇殿参拝。
SNS-FreeJapanを代表して小坪慎也行橋市議が玉串を奉納。
・奥武山武道館会議室にて意見交換会。
「FJ沖縄教育正常化プロジェクト」の進捗状況報告。
離島・島嶼部を中心とした国内旅行促進事業「旅行ポイント」の提案。
・那覇市内での懇親会。
5月15日。祝賀立会演説会
沖縄県庁前・県民広場をお借りし、沖縄県の皆さん、国内外からの観光客や大勢の修学旅行生でにぎわうなか、街頭演説会を開催。
登壇者はSNS-FreeJapan各県連会長・副会長、協力団体代表の方々、復帰運動当時の様子をよく知る沖縄在住の方々など多岐にわたり、FJ会員の手により街ゆく人たちに「教育新報」のビラ配りも行われました。
国会議員を中心とした有識者の先生方からお寄せいただいた祝賀メッセージは20通にも及び、全通を披露させていただきました。
※祝賀立会演説会の模様は、後日YouTubeにて配信予定としております。
私は登壇者として那覇空港へと向かう飛行機で、中学の修学旅行生の団体と同じ便になり、「地元の小学生が~沖縄の復帰おめでとう~という純粋な気持ちを込めて折った千羽鶴を、修学旅行の中学生たちに託し沖縄県へ届けた」という新聞記事を思い出しました。日本人にとっての沖縄祖国復帰とは、大変大きな意味を持つ記念日であることを改めて実感しながら那覇空港へと飛びました。
沖縄祖国復帰の日。
昭和47年。5月15日。
沖縄が祖国日本へ復帰した日が、ちょうど40年前でした。同時に本年は、サンフランシスコ講和条約が発効され、日本国が主権を回復して60周年の記念の年にもあたります。
先の大戦で破れ、日本は連合国の統治下の元、連合国に作られた憲法下において、必死の思いで主権を回復。しかし、北緯29度以南の南西諸島や小笠原諸島などは、引き続き米国の信託統治のもとに置くこととされ、沖縄の祖国復帰に至っては、待ち望むこと更に20年の長きにわたりました。復帰運動に尽力し、奇跡的にもそれを実現された沖縄の皆さま、沖縄防衛のため散華された全国のご英霊の皆さまには、心より敬意を表します。
先般より、日本の主権回復記念日を国民の祝日にしようという国会議員連盟が立ちあがっておりますが、私たち日本人にとって主権回復と同様に重要な記念日と言えるのが、沖縄の主権回復記念日である5月15日ではないでしょうか。
※現在SNS-FreeJapanでは、沖縄の祖国復帰記念日を全国民で祝賀する記念日として、祝日に制定したいという旨の請願書を提出する準備をしております。
いま沖縄でおこっている諸問題は、沖縄県民の皆さんだけの問題ではありません。経済や雇用、教育問題。社会福祉や安全保障、領土・領海問題。同じ国家の一員として全国民で共に考えなくてはならない問題です。また逆をたどれば、沖縄県以外の抱える様々な問題も沖縄の皆さんに全く関係のない話ではないとも言えます。自主憲法、自主防衛、そして関税自主権は独立国としての大原則といわれていますが、果たしてそれが今の日本において十分なものだと言えるでしょうか。
私たちは独立国家としての日本のありようを、今一度改めて考える時にあります。沖縄の安全と「真の平和」。ひいては日本の安全、東アジアや世界の安全と「真の平和」確保のため、そしてなにより日本国民が自尊心を持ち、「真の民主主義国家」となるために。
私たちは来年も再来年も、5月15日の沖縄復帰記念日には沖縄県に集います。そして機会を捉えては、もっと頻繁にたくさんの仲間とともに沖縄を訪問しようと考えています。
※その先陣を切るべく、先日香川県議会で結成された教科書議連「教科書問題を考える会」(自民党会派)が、近く石垣市を訪問する予定です。
これは沖縄県八重山地区の教科書選定問題を重く受け止め、現地への聞き取り調査団が派遣されるというものです。同議連では下村博文先生との意見交換会が開催され、早々と自民党本部との連携が取られております。
八重山地区の教科書選定問題はもはや、沖縄県のローカル問題ではありません。すでに全国の目が沖縄県教育委員会に向けられております。
祝賀サミットにて沖縄縣護国神社を公式参拝した際、沖縄の護国神社と他府県の護国神社との違いをお聞きしました。「他府県の護国神社にはその県出身のご英霊が祀られているのに対し、沖縄県だけは、沖縄防衛戦に集結し沖縄の地で散華された、全国のご英霊を祀ってあるということ、そして乳飲み子からご老人まで、尊い命を絶たれた民間の御霊も祀ってある」ということです。
私はそれをうかがい、確信しました。
全国の皆さんが集まり共に日本を考える地。それが「沖縄」であるということを。日本を思い、共に日本を考える地。それが「沖縄」であるということを。一人でも多くの皆さんに早くお伝えしたいと思いました。
那覇空港から帰郷する際、飛行機の機体がふわりと宙に浮き、眼下の蒼い海を見下ろした瞬間、私はなぜか涙が止まりませんでした。沖縄防衛戦で飛び立った特攻兵たちの見た海はどんな色をしていただろう…と。米国戦艦で埋め尽くされた、真黒な海であったと聞き及んでおります。
私は、「必ずまた帰って来ます」と心に誓い沖縄を後にしました。
主催者から登壇者へと準備してくださった記念品と、同封されたメッセージを紹介させていただきます。
本日は私どもの企画致しました「沖縄県祖国復帰四十周年記念 祝賀立会演説会」にご参加いただきまことにありがとうございました
この記念すべき日に皆様が私どもの呼びかけに応えお車代さえお渡しできない事をご承知の上で沖縄にお集まり下さったこと感謝感激いたしております
本日ご参集の皆様のお心が沖縄と日本の未来にとって必ずや光明となっていくであろう事を確信し胸の熱くなる思いがいたします
本日の思い出のためにささやかな記念品をご用意致しました
幻の「復帰記念メダル」でございます
直径3.2センチ 銅製


かつて占領下の沖縄県民が掲揚することを渇望した日の丸の旗を中央に配し「祖国復帰おめでとう」という言葉と昭和四十七年五月十五日の復帰の日付 「内閣」の刻印 裏面には、海の波の意匠に囲まれた守礼門
このメダルは復帰当時、総理府により沖縄県内全ての小中学校の児童、生徒に記念品として配るため二十万個が手配されたものでありました
ところが沖縄教職員組合は「核をともなった返還は屈辱である」としてこれに反対
半数は校長らの努力によって配られたものの、残りの半数は復帰後も長い間教育委員会によって保管され、終に沖縄の子供たちの宝物になることの無かった悲しい逸話のあるメダルでございます
しかし四十年の歳月を経てなお、奇跡のごとく残るこのメダルの輝きに当時祖国復帰に沸いた多くの沖縄県民の歓喜を重ねて見ていただきたいのです
あの歓喜は決して偽りのものではありませんでした
私たちが沖縄を思い続け声を上げ続けることこそが、長い辛苦の果てに祖国復帰を遂げた沖縄の人々の想いを、当時の輝きのままに残す唯一の道でございます
どうかこのメダルをお手元にお置き下さり、日々沖縄を思う縁として下さいますようお願い申し上げます
そして皆様のご都合の許す限り、来年も再来年もこの同じ場所に集うことが出来ましたならばこれ以上の喜びはございません
ご多忙でいらっしゃる皆様の一年間の内、この五月十五日の一日だけはどうか沖縄のためにお使いいただき、祖国復帰記念日を共に寿ぎ沖縄と祖国の絆となり続けて下さいますよう切にお願い申し上げます
本日沖縄の空の下に響き渡った皆様のお言葉が、沖縄の祖国復帰にご尽力された方々のお気持ちを安んじ御霊を和らげ沖縄の今を生きる人々の心に響き続けますことを願って止みません
本日は遠路よりのご参加まことにありがとうございました
代表 小坪慎也
FJ沖縄県連会長
この催しでご一緒したある登壇者の方は、このメダルを「家宝」にし大切に保管すると言っておられました。このような貴重な記念品を頂戴し、私も気持を同じくしております。
最後になりましたが、この催しを温かく見守ってくださった沖縄県の皆さま、遠路遥々沖縄県まで足を運ばれた登壇者の皆さまをはじめ、開催に尽力されたFJ沖縄県連を中心とした各県連・県人会の皆さま、祝賀メッセージをお寄せいただいた先生方、「FJ沖縄教育正常化プロジェクト」へ浄財を賜った皆さま、影になり日向になりフォローアップしてくださったすべての方々へ、心から敬意を表します。
このような素晴らしい会に参加させていただいたことに大変感謝するとともに、SNS-FreeJapanの一員として活動させていただくことを誇りに、今後ますます「現代の沖縄防衛戦」について、全国の保守勢力の体制強化を呼びかけてまいる所存です。
SNS-FreeJapanでは、沖縄祖国復帰40周年の今年、「沖縄教育正常化プロジェクト」の実行に取り組んでおります。
この度の立会い演説会をはじめ、私どものプロジェクト趣旨にご賛同下さり、今後の活動継続をご支持下さる皆様、ぜひ皆様の浄財にて活動をお支え下さいますようお願い申し上げます。
【浄財の送り先(ゆうちょ銀行)】
郵貯から 記号 17070 番号 10376751名義 FJ沖縄教育正常化プロジェクト
銀行から 店名 七〇八 口座 1037675名義 FJ沖縄教育正常化プロジェクト
お寄せいただいた寄付金は「沖縄教育正常化プロジェクト」の財源の一部として活用させていただきます。
※6月6日までに浄財をお寄せ下さった皆様
I様、H様、I様、M様、F様、I様、T様、I様、N様、匿名様
まことにありがとうございました。