第二十七話 | X1号の人生再出発

X1号の人生再出発

バツイチという表現は好きではないので「エックス・ワン →X1」と言おうかなと思います。
離婚後の日常を綴っていこうかなと思います。

昨日寝る時に食卓のダメ妻の席に離婚届を置いておいた。
しかし、ダメ妻は今朝それを破り捨てていた。どうせ毎晩子供と同じ時間に
寝てしまうダメ妻と話をする機会は昼間しかない。午後、上の子供は遊びに行き、
下の子供はリビングにいたものの、俺は離婚の件で話をした。

もちろん子供がいたので、離婚という言葉は使わず、それを匂わす内容には
触れなかった。まず、コミュニケーションについては更に驚くべき&呆れた発言を
ダメ妻はした。一部は昨日もダメ妻のメールにも書いてあったが、内容はとしては
下記のようなものだ。

何年もこんな感じだったのに、何がきっかけか知らないけど、今さらって感じがする。
そんなに話すことはないし、何を話していいからわからないから、話しかけられたら
自分は話をする。だから話をしたければ、俺がすればいいとのことだった。
別に夫婦の会話がないなんて、他の家だってそんな感じだとも言った。

俺はそれを聞いてますます冷めきった。俺はそんな夫婦関係なのに、それでも
なぜ一緒にいようと思うのかと聞いたら、別に俺のことは嫌いではないらしい。
ダメ妻の両親は、やはり俺も思っていたし、俺の両親も見抜いていたが、不仲だった
ようである。

俺は失敗したなと思ったのは、この会話を録音しておけば良かったと思った。
本当にダメ妻の価値観にはびっくりするし、これを全部聞いた人も驚くだろう。
次回重要な話をする時は録音しようと思う。

ダメ妻に離婚の意志がないようなので、俺は離婚調停に持ち込もうと考えている。
メールと録音は立派な証拠になるので、少しずつ準備はしようと思う。俺の給料は
俺が管理しているし、家のローンはダメ妻は全くわからないので、それを利用して
財産分与のことを考え、既に俺のメイン口座から数百万を移しておいた。万が一、
ダメ妻が俺のメイン口座の残高を把握していたとしても、それをかわす術も考えてある。

そういえば、俺とダメ妻が話をし終わった後に、下の子供に聞いてみた。俺とダメ妻が
世間話や雑談をしているところを聞いたことがあるか?と。すると、子供は「ない」と
答えた。こんな関係は異常なのに、ダメ妻は別に何とも思っていないのだ。
まあ、こういうどうしようもないダメ人間と一生付き合うのは無理である。