第二十一話 | X1号の人生再出発

X1号の人生再出発

バツイチという表現は好きではないので「エックス・ワン →X1」と言おうかなと思います。
離婚後の日常を綴っていこうかなと思います。

我が家には季節外れなものが未だに出しっ放しにしてある。もちろん、出しっ放しに
しているのは、とにかくだらしないダメ妻である。その物はクリスマスツリーである。
さすがにツリーは箱にしまってあるが、その箱をずっと子供の部屋に置きっ放しに
しているのである。

クリスマスツリーは年1回しか使わないので、屋根裏にしまってある。毎年、ダメ妻が
出し入れしているが、今回はずっと放置しているのである。1回だけ俺が、屋根裏の
下にわざとらしくツリーを置いておいたが、それでもダメ妻は片づけないのである。
屋根裏に運ぶなんて1分もあれば十分だろう。そんなことでさえ面倒くさいのだろう。

今日の昼間、経緯は省略するが、俺は下の子供に言ったことがある。もちろん、
ダメ妻に聞こえるように言った。「清潔感がなかったり、汚いことを汚いと思わないと、
大人になった時にそれが当たり前になって、女の子に嫌われるぞ」と言った。

コタツのテーブルがザラザラしていた。俺は子供にザラザラする音を出して、
俺の言っていることが大げさじゃないことを教えてあげた。そうやって、子供に汚いことを
教えておかないとダメ妻みたいに平気な人間になってしまうのである。
そういう感覚は育って家庭によって身に付くものだと思う。だから俺は子供に普通の
感覚を持ってもらいたいと強く思うのである。