今日は仕事で某医療系の会社に行った。
先方より製品の簡単な説明を依頼された。わかりやすい例をあげると、
テレビとはどういうものかとか、そんな感じだ。
その会社は上場している大手企業だ。しかも依頼をしてきた人は
技術職だ。彼らは医療系のプロだが、うちの会社は中小企業であるが、
ある製品群のプロである。
有名企業がどんなに素晴らしい製品を作ったとしても、それを実現するには
それを作る機械や装置がなくてはならない。それらの部品は中小企業が
製造していることが多い。うちの会社も最高では1台数十億円の機械に設置
される部品を納入している。もちろん、重要部品である。
うちの会社は自動車関連は強くないので、直接的には関係がないが、
自動車メーカーが下請けを散々叩いて、下請けはわずかな利益で苦しんで
いるのに、自動車メーカーは消費者には値下げという形で反映させることはない。
下請けを叩いて得た原資は、自分達の懐に入り、一般的な中小企業では考え
られない賞与が出ているのだ。
大手は、はっきり言って、個人の力よりもブランド力で売れるのだ。逆に中小でも
ブランド力がないわけではないが、会社の名前だけでは買ってもらえない。
製品力、営業力がないと生き残れない。
大手だと社員は巨大な歯車の一部になってしまうが、中小であるうちの会社であれば、
俺みたいな役職のない社員でも、会社の方針に意見や文句も通るのだ。
(前にも書いたが、拠点長クラスの会議で決まったことを俺の意見で取り消しになった
こともある。)
そういう意味では中小企業の方が、自分の考えを伝えやすいので、歯車の一部よりは
やりがいはあると思う。