乳癌と戦う妻。夫にできること、そして闘病の現実。 -19ページ目

乳癌と戦う妻。夫にできること、そして闘病の現実。

 癌の治療,治癒として、私たち夫婦、家族が行っていること
 闘病生活の中で感じた医療や健康に関する疑問や不安
 癌の闘病生活とはどんなものなのか
 夫からの視点でお話していきます。
 何かお役になれば幸いです。

先日、お客さんが家に来ました。生命保険の方です。


自分の生命保険の受け取りが妻になっているので、どうしたらよいか相談にのってもらうために来て頂きました。


家に上がって頂き、お茶を入れていたら娘が、『私が持っていく!』と言い出しました。


そして、『どうぞ、麦茶です。』と言って、コースターと一緒にお客さんに出しました。


こぼさないかヒヤヒヤしましたが、こんなに成長しているんだと感じました。
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なんか、すごく感動しちゃいました!
ヾ(@^▽^@)ノ


先日、ホスピスからアンケートが届きました。入院時に様々な場面で撮った写真についてです。


正直、ホスピスでの写真に今は良い思い出はありません。写真を思い出すだけで、入院時を思い出します。あの頃はまだ妻はいたんだなと。


妻が亡くなった時、たくさん泣きました。泣いた理由の一番は、くやしさです。悲しい、寂しいよりも、くやしいが一番強いです。


妻を救えなかったこともありますが、妻自身がどれだけくやしい思いをしているのか、そう思ってしまうと、自分自身もくやしくなり、涙が止まらなくなります。


そして、妻が息をひきっとったとき、右の目から涙をこぼしていたことを思い出し、さらに悲しくなります。


早いもので、妻が亡くなって半年が過ぎました。なんか最近は凹み気味です。あと半年、もしくは一年経ったら、写真への想いも変わるのかなぁ。


暗い思いをさせてごめんなさい。


(追伸)
写真を撮ったことやアンケートを要望してきたホスピスに対して、悪く思っているわけではありませんので。ホスピスの皆さんには良くして頂きました。あくまで、今その時の写真をおもいだしての個人的な感情です。お間違いないようにお願いします。


昨日は半年に一度のバレエ発表会でした。


お化粧や髪のセットは基本、お母さんがやります。控室&着替え室には男性は入れません。幼児や小1だけでなく、中学生や高校生もいるので当然です。


なので、先生や共演するお友達のお母さん達にこれらをお願いしました。


こればかりは男ではどうにもならないです。こういうこと、これからも出てくるのかなぁ。子供にも不便をかけてしまいますが、しょうがないです。


娘もこのことは前から理解していて、『大丈夫だよー!』と言ってくれてました。それが、うれしい反面、悲しくもなってしまいます。


控室内の状況は分かりません。でも、周りはお母さんにメイクしてもらったり髪をセットしてもらったりしている中、一人でいるのはどうなのかなぁと考えてしまいます。寂しさが出ないのかなと。友達とワイワイしているなら良いのですが。


『ママはね、自分の化粧はできたけど、私の化粧はできなかったんだよ。前も〇〇ちゃんのお母さんにお化粧してもらったし、今日もしてもらった。』と言ってました。娘も少しずつ強くなっているのでしょう。


正直、発表会のバレエ自体よりも控え室で過ごせたことの方に感動してしまいました。(本人は何も感じていないのかもしれませんが)


最近、寂しさや悔しさが込み上げることがあります。その気持ちも大事にしつつ、娘のように前を向かないとと思った発表会でした。