大谷選手ブームにかかわらず、日本では少年の野球ばなれが続いているとか。最近ではやり方を変え、練習への出欠確認はアプリでいい、コーチは選手を怒らずにほめるのが中心、というチームが出てきているとか。私は、「巨人の星」といったスポコン漫画を見て育った世代。スポーツで成功するには、おしみない努力と犠牲が伴い、非常に敷居が高いという印象しかありませんでした。ですから、スポーツを「楽しむ」という感覚がなかったようです。
雨が少なくて温暖な気候の南カリフォルニア。しかもスポーツ施設は整っており、数も多い。オリンピアンが多く出ているのも、うなずけます。
子どものスポーツは、レクリエーション・リーグ(recreation league) というのがあります。野球の場合、秋と春のシーズンに行われますが、春のほうが主流です。選手のお父さんがボランティアでコーチをし、お母さんが「チーム・マム」と呼ばれるマネージャーをします。
地元内のチームと試合をするので、遠征はしません。レクリエーションというように、野球を楽しむことが主流のようです。シーズンの最後には、公園でパーティーをして、チームのMVPなどを表彰します。
もっと真剣に野球をやりたい少年は、トラベル・チーム(travel team) と呼ばれるワンランク上にトライアウトして入ります。入れない場合だってあります。練習や出欠がきびしくなり、場合によっては州外への遠征試合も。当然、お金がかかってきます。
私の息子は二人とも、幼少時にレクリエーション・リーグで野球をやりました。私は一度、チーム・マムもやりました。あまりうまくはなりませんでしたが、チームスポーツに触れるいい機会だったと思います。
選択肢があると、いろいろな経験を積むチャンスになるかもしれませんね。