読み書きができない人のことを、文盲といいますよね。今の日本やアメリカでこういった人が存在するのかは不明。だから、ほとんど使わない単語ですよね。
学生で研修をしていた頃。ある病院で、英語ができないお父さんが、病気の子どもを連れて駆け込んできたことがありました。お父さんは、自分の母国語でさえ文盲だったとか。子どものの病歴など、ほとんど理解していなかったそうです。
私は一度だけ、読み書きができないらしい患者さんの検査をしました。
検査の最後のあたりで、患者さんご本人に
「右利きですか、左利きですか?」
と聞くのが私のきまりです。スペイン語の場合、
Escribe con la mano derecha o izquierda?
(字を書くのは右手ですか、左手ですか?)
と聞いているのです。するとご家族の方が、彼女は学校に行っていないから読み書きができないと言ったのです。ちょっとショックでした。大家族で、年下の弟妹の世話をしていたそうですが、この患者さんはそもそも勉強が嫌いだったそうです。
文盲とは英語で、illiterate
He is illiterate. 彼は読み書きができない。
あっ、思い出した。最近では、リテラシー(literacy)という言葉は使いますね。コンピューターリテラシーとか。つまりコンピューターに精通しているという。