涼木りらんさん【March 06 - Part 8】 | Down to the river......

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写真・音楽等の趣味や、日々の雑感、または個人的な備忘録……

料理研究家・管理栄養士の「森崎友紀」さんのことを、昨年の最後のエントリーで1回だけ言及しましたが、それ以来彼女がテレビに出演すると、なぜかこのブログのアクセス数が増えるみたいです(^^ゞ。

テレビの影響ってやはりバカにならないな、と感じています。でも、僕のエントリーを見ても参考になることは書いていないと思うのですが……(^^;。

元々僕はモデルさんに気軽に話しかけないようにしていますし(挨拶程度はします)、実は撮影会でもなかなか話す時間もないんですよね。

森崎さんとは1度も話したことはありませんが、テレビでの彼女の雰囲気は、モデル時代のそれと殆ど同じで違和感はありません。

普段の彼女もあんな感じだと思います(^^ゞ。まあ、表裏のある芸能人とは違うので当たり前ですが……(笑)。

先日また彼女がテレビに出演しました。


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お持ち帰り弁当の「ほっともっと」の美味しい順ランキングを決めていましたが、1位の「から揚弁当」は個人的に思い出のある弁当です(^^ゞ。

高校生の頃、学校の隣に「ほっともっと」の前身の「ほっかほっか亭」のお店があり、そこの人気メニューが「から揚弁当」でした。

よく登校前や休み時間に抜け出して、「から揚弁当」を買っていました(^^;。

この頃は、部活が体育会だったからか、1日5食くらい食べていました。今で言う「肉食系」でしたね(^▽^;)。

それでもヤセの体型だったので、肥らない体質だと長い間勘違いしていました(笑)。

現在「から揚弁当」が特別価格キャンペーン中だというので、本当に久し振りに食べてみました。

正直なところ、昔よく食べた「から揚」の方が衣がモチモチしていたのですが、当時はお店毎に味の差があった時代なので仕様がないでしょうね。管理がしっかりしている現在のものも、とても美味しいので問題ありません。

期間限定の特別価格は、4/15(木)までなので、気になる方はお早めに……。




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「肉食系」といえば「草食系」……。現在の僕はダイエット(食事管理)をしているので、周りから「草食系」と思われているみたいです(^^;。

前回ちょっと言及しましたが、このような人間の「タイプ」分けは殆ど無意味だと感じています。

この手の「タイプ」は、話のネタとして使う分には有用だと思いますが……。

前回「フランシス・スコット・フィッツジェラルド」の言葉を一部引用しましたが、不完全なので、こちらが意図したことがよく伝わらなかったのでは、と危惧しています。

僕の性格もあるのですが、正確に伝えるには、やはり原文をご紹介する以上の方法はないので、やや長めですが次に引用させてもらいます。

 個々の人間から話をはじめると、誰しも気づかぬうちに人間のタイプをつくり上げてしまう。では、タイプからはじめるとどうか。そこからは——何も生まれはしない。それというのも、ぼくらは誰もが変わり者だからだ。表情とか声の背後にひそむ風変りな面は他人にはどうしても知られたくない。よもやそれほど風変わりとは、自分でも思い及ばない。だから、自分は「平凡で、率直で、あけっぴろげな人間ですよ」と公言してはばからない男がいたとしたら、その男はまぎれもなく異常——おそらく身の毛がよだつほど異常——なのだが、それをけっして他人にさとられまい、と心に誓っているのだ。みずからを平凡、率直、あけっぴろげ、などとわざわざことわるのは、おのれのやましい隠しだてをしかと自覚するための、その男なりの工夫にきまっている。
 タイプなどというものは存在しないし、同じ人間は二人といない。(訳:佐伯泰樹)

フィッツジェラルドの短編「The Rich Boy」の冒頭の部分ですが、ここだけだと語りが「三人称」みたいだと思われますが、実は「一人称」で書かれているのです。

冒頭の箴言のような書き出し方、及び一人称での語り方から、名作『グレート・ギャッツビー』の原形となった短編では、と長い間思って来ましたが、実は『ギャッツビー』の翌年(1926年)に書かれたそうです。

所謂フィッツジェラルドの芸術的絶頂期の作品ですが、20代で世界文学の歴史に名を残す作品を書いてしまうのですから「早熟」な天才ですね。

フィッツジェラルドと同世代の日本人の作家には、川端康成、井伏鱒二などがいますが、彼らの20代と比べるとその凄さが理解出来ると思います。




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時系列でいうと前後しましたが、「涼木りらん」さんの 3/6 の「限定撮影会」の写真の続きです。

実は昨日更新する予定だったのですが、画像処理に手間取ってしまって1日延ばさせて頂きました(^^;。

今回からは午後の部の写真ですが、雨が本降りになってきたので、午前の時のようにロケーションを選べることが制限(限定)されました。

正直なところ、参加費を半額返金してもらって中止にしようよ、と内心思っていました(笑)。

通常の大人数撮影会の2倍以上の金額ですからね……(^^;。

ただ、厳しい条件下で唯一良かった点は、モデルが「涼木りらん」さんだったことでしょうね。

彼女のモデルとしての引き出しの多さに助けられました(^^ゞ。




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午後の彼女の衣装は、「セクシー&ワイルド」な感じでした。たとえは悪いですが「峰不二子」みたいな格好です(^^;。

モデル撮影は、つまるところ「演出写真」です。

演出(フィクション)で重要なのは、日常と非日常の間の境目を巧く行き来、通ることだと思います。

その微妙なさじ加減(塩梅)を彼女はよく心得ているようで、日常着としては不自然だけれども、仮装パーティー等の非日常のシーンでは少し地味な衣装をチョイスして来ました。




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写真でしか彼女を知らない人から見ると変に誤解しそうですが、僕から見ても彼女の人柄には少し似つかわしくないような衣装かも、とも感じます(^▽^;)。

ただ写真を撮ると、しっかり画になっているんですよね、不思議に……(^^ゞ。

こういうところはモデルというより、女優さんの風格みたいなものを感じさせますが、彼女の場合何を着ても写真として上手くハマってくれるのではないか、と思わずにはいられません。

彼女の方も、撮影会という非日常の世界で、普段着れない服装を楽しんでいるのかもしれませんが……。

でも、このヒョウ柄のコートも、もしかしたら私生活でも着ていておかしくないかも——いや、意外と似合っているかも——、と写真を見ていると思わせてしまうところが、彼女のモデルとしての魅力でしょうね。




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雨が降り込まない場所で撮っていたんですが、当然撮影には不適切な狭い場所だったので、こちらの気乗りしない気分が彼女に伝わったようでした……orz。

——そこで彼女から提案して来たのが、上の写真の窪みの中です。

この場所はハッキリ言って、とても狭いし、落ち葉やゴミ、ホコリ等の汚れがあって、とても頼めるようなところではなかったのですが、彼女が率先して素手で(!)ホコリ等をはらって綺麗にしてくれました。

彼女がコートを脱いでいるのも汚れてしまうからです。

僕は唖然と見ていただけなのですが(><;)、ここまで頑張ってくれるその姿に、大袈裟かもしれませんが感謝というか、感動していました<(_ _)>。

僕は基本的にその容姿に関わらず、やる気のある頑張っているモデルさんが好きですが、彼女の場合は他のモデルさんのそれとは、ある意味次元・種類が違うと感じています。

「そこまでやらなくても……」とも思うのですが、実はそのことは彼女を最初に撮った時にも感じていた部分で、このブログで最初に彼女をご紹介したエントリー(「岡田紗奈さんと涼木りらんさん」)でも、そのことを書いていますね(^^;。

そしてまぎれもなく、そういうところが彼女の好きな部分でもあります。

以前僕にとって彼女は「モデルとしての信頼度は一番」だと書いたのもの、それ所以です(^^ゞ。




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上の写真は、彼女の頑張りに応えようと、僕も地面に腹這いになって撮っています。

もっとパースペクティヴ(遠近感)を強調したかったのですが、失敗ですね(ノ_-。)。

りらんさん、すみませんm(_ _)m。

彼女からの提案のシチュエーションなので、ポージングも彼女に任せています。

現場は傾斜のある不安定なところなので、色々とポージングを変えていますが、その中で僕がビックリしたのが次の写真です。




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似たような写真を見たことはありませんか?

前にも述べましたが、彼女を撮っていると、有名な名作写真のイメージが撮影中に頭に浮かぶことがあります。

今回は「ロバート・メイ○ルソー○」(○はプ:フィルタリング対策の伏せ字)の「6X6のスクエア・フォーマット」のモノクロの有名な写真でした。

彼女がその写真を知っていてポージングしたとは思えませんが……(^^;、「メイ○ルソー○」の写真は(曖昧な記憶ですが)古代ギリシャか、ダ・ヴィンチか何かの構図を模したものらしいです。




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見比べると、「メイ○ルソー○」の方のポージングの完成度が高いのがお解りになると思います。

涼木さんのが悪いのではなく、この辺の違いが歴史に名を残す「超一流」との違いかと思います。

つまり、「メイ○ルソー○」の美への探究心の拘りの強さが「超一流」とも言えるでしょう。




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前回に引き続き、「ひっそり」と名曲をご紹介して、エントリーを終えたいと思います。

「ひっそり・シリーズ」として継続するかどうかまだ未定ですが、個人的にはこの「ひっそり」感は好きです。

勿論、こんな名曲をみんなに知られるのは勿体ない、というファンならではの複雑な気持ちが半分あるのも事実ですが……(笑)。



Angel Heart/Jimmy Webb

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ジミー・ウェッブ (Jimmy Webb)」の名盤『Angel Heart (1982)』の中の、彼の代表作のひとつである「Scissors Cut」です。


「たとえ爆弾が落とされても、燃えさかる炎の中から、あなたを捜し出すわ」
と君は言ったね
でも、みんなお互いの名前も知らずに
暮らしているんだよ……


と、歌い出されるこの曲の内容は、男女の複雑な感情の摩擦をジャンケン(ハサミ、紙、岩)に喩えたもので、人生の機微を巧みに織り込んだ珠玉の名曲だと思います。


Scissors cut
Paper covers rock
Breaks the shining scissors
You hurt me
I hurt her
And she goes
And he will miss her

ハサミは紙を切り
紙は岩を包む
ハサミは岩にはかなわない
君は僕を傷つけ
僕は彼女を傷つけ
彼女は行ってしまう……
そして彼は彼女がいないのを悲しむだろう




Scissors Cut - Jimmy Webb