しかもこの「AOR」は日本でのみ通用する言葉で、多種多様なジャンルの音楽で使われているので厄介です。
僕も CD ショップの店頭で、ポップに「AOR」と書かれたアルバムを見て、「へぇ~、これってAORだったんだ」と驚いたことが何度かあります(^^ゞ。
「当時のそれっぽい音楽」は全部AOR——という認識で良かろうと思っています。
厳密な定義がある訳ではないので……(^^;。
このAORを「フュージョン歌謡」だと説明した方がおられましたが、なるほど的を射ているかもしれません。
1970年代、「プログレッシヴ・ロック」、「ジャズ・ロック」、「クロスオヴァー」等の、様々な音楽性を合わせ持った音楽が登場して来ましたが、得てして「マニア向け」とも言えるもので、一般の人にとっては「取っ付きにくい」感がありました。
それらが発展し、様々なジャンルの「美味しい所」を持って来て、耳障りの良い心地よく聴けるスマートな音楽が「AOR」なのかもしれません(^^ゞ。
「美味しい所」の組み合わせ方も無数なので、出来上がる音楽も多様でした。
私見ですが、AORの対極が「ディスコ・ミュージック」なのでは、と思っています(^^ゞ。
「白人が楽しめる黒人風音楽」という観点で見れば、言葉通りの「フュージョン」ですから(^^;。
そう考えると、AOR以前の各音楽要素が絡み合い「混沌」とした雰囲気の中から、彼らが登場して来たのも、時代の必然だったのかもしれません。
彼らの名は「Daryl Hall & John Oates」——。
ディスコ・ブームの時は一時低迷しましたが、彼らの音楽の黒っぽいけど「黒すぎない」絶妙なさじ加減は僕の好みですし、その辺りはAORのスマートさと共通する部分だと思っています。
次の曲は、僕は結構好きで今でも時々聴きたくなるのですが、一般的にはあまり有名でなくて残念です(ノ_・。)。
この曲の特徴は、作詞・作曲のみならずリード・ヴォーカルまでも「ジョン・オーツ」が担当していることです\(゜□゜)/。
各音楽要素が混じり合い、後のディスコ・ミュージックの雰囲気も窺えられる、とても魅力的な楽曲です。
Daryl Hall & John Oates - "Back Together Again"
ここ最近「涼木りらん」さんの写真をご紹介して来ました。
その理由の1つが、彼女の写真をUPするとアクセス数が増えることです(^▽^;)。
もう1つの理由は彼女が「好き」だからです。
……なんか「愛の告白」みたいで照れますが(笑)。
風景写真や鉄道写真等でも、おそらく写真を撮る方は皆さん被写体に対して人一倍の「想い」があるからカメラを向けるのだと思います。
レンズの先にあるものに対して、「美しい」とか「感動的だ」とかの感情が湧くから、写真を撮るのだと思います。
ただ、最近は被写体に対して何の感動もないのに撮る人が少なからずいる、という事実に驚くことがあります。
他人の評価より、自分がその被写体を前にしてどう感じるのかが何より大切なはずなのですが……。
写真を「記録するもの」という考えではなく、「表現としての作品(手段)」として捉えるのなら、何よりも撮り手の感情が重要になるはずです。
あるプロの「人物写真」の大家が、上手く撮る最大のコツとして「撮る相手を好きになること」を挙げていました。
技術は努力でなんとかなるが、「好きになる」というのは思いの外難しいってことなんでしょう(^^;。
僕は素人なので、無理矢理好きになる必要がないので困りませんが(笑)、そういう意味ではこのブログに載せているモデルさんは全て「好き」な人です(^^;。
この辺りを少し詳しく説明しますが、日常の好きになる過程とは違っています。
人物の見た目で好きになるのではなく、カメラのファインダー内の姿(表情やポーズ等)を見て、好きか嫌いを判断するのです(どちらでもない場合もあります)。
いくら「女好き」の僕でも、のべつ幕無しに撮っている訳ではありません(笑)。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
話は変わりますが、写真は絵画からの影響を受けているので、「人物写真」はどうしても「縦位置」の写真が多くなります。
昨年ある知人から「(人物撮影時の)縦位置と横位置の判断の基準はあるのか?」と尋ねられました。
僕はそれ程論理的に考えて判断しているのではなく、その場の背景や光の状態などの雰囲気で決めています。
良く分からない場合は、取り合えず両方で撮ることにしています。
ちょうど「横位置」で多く撮った写真があるので、ご紹介します。
モデルは「榊 ちこ」さん——。
全東京写真連盟主催の「芝公園と芝東照宮撮影会」の時の写真です。
その場の状況とモデルさんの雰囲気がビッタリとハマる時があるのですが、この時の「榊 ちこ」さんは正にその通りでした。
僕は夢中で撮ったのですが(モデルさんを好きになっている状態です w)、気が付くと周りは常連の上手いカメラマンさんばかりでした(^^;。
皆さんこの辺の「嗅覚の鋭さ」は流石で(^^;、逆に僕の感性もあながち的外れではないと胸を撫で下ろしました(笑)。
「榊 ちこ」さんはその場の状況でどうすれば良いか、頭の中でイメージ出来る(質の高い)モデルさんだと感じました。
プロフェッショナルです……(^^;。