さて、三回にわたって紹介している五條西吉野線も最終回です。
前回の分はこちら


専用道黒渕くろぶちです。
沿線の花がきれいです。集落も近いです。



崖沿いを進みます。



駐車場が見えてくると



専用道城戸じょうどの構内に入ります。


専用道の終点です。駅用地だったため広いスペースがあります。鉄道になっていたら行き違いができるはずだったのでしょう。
JRバス時代はここが終点でした。


五新鉄道の施設はこの先のトンネルに続いています。トンネルにつながる橋は駐車場として活用されています。


バスは専用道から降りていきます。


一般道に入ります。西吉野方面に左折です。


県道20号線です。下市町に至ります。かつては下市口駅まで奈良交通の路線がありましたが2009年に城戸~平原間で区間廃止されています。


さらに左折して丹生川を渡ると終点です。


西吉野温泉終点です。



坂の上の折返所で休憩後すぐに折り返します。

1939年着工という歴史のある路線の廃止は非常に残念です。しかしJRとして廃止された路線を12年間にわたって守ってきた奈良交通と五條市は素晴らしいです。今回の再編では当路線廃止分が専用道に並走する168号線経由で増発されます。五條BC~西吉野温泉もR168経由で新設されるので実質的に地域の足が失われる区間はありません。状況は非常に厳しいですが、これからも八木新宮線をはじめとする168号線の路線を守っていってほしいものです。


乗車データ
11五條西吉野線
奈良交通葛城営業所
奈良22き447
五條バスセンター~西吉野温泉(550円)
15時35分~16時10分往路
16時25分~17時00分復路




~おまけ~
帰りには下市口駅まで26系統大淀五條線を利用しました。10月より下市口駅発着に短縮されます。
追記:残念ながら平成27年9月末を以って廃止されました。


三在で右折して伊勢街道を走ります。


佐名伝地区は狭隘路です。


木材集積場があります。





下市口駅到着です。
路線短縮後は大淀BCへは下市口駅で八木駅行に乗継が必要になります。


乗車データ
26大淀五條線
大淀バスセンター行
奈良200あ16
五條バスセンター→下市口駅(550円)
17時24分~17時48分






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さて前回の五條西吉野線の続きです。


専用道神野こうのです。
大きな橋が見えます。上を走る道は国道168号線からのびるもので県道138号線の奥谷地区へとつながっています。


橋の下にはシェルターが設置されています。


丹生川を再び渡り親房トンネルをくぐります。親房トンネルの近くには南北朝時代の南朝の中心人物北畠親房の墓所があります。


賀名生あのうです。
ここには駅が設置される予定でした。賀名生は南朝の都がおかれた場所で近くには皇宮があるそうです。梅の花の名所でもあります。



専用道最短の尾名瀬トンネル<おなせ>(35メートル)です。



向賀名生むかいあのうです。
すぐ近くに民家がありますね。




このあたりは集落の至近を走ります。


専用道大日川おおひかわです。



この高さから望む168も見納めですね。


大日川トンネルです。


衣笠きぬがさです。
五條高校賀名生分校の最寄となっており、復路では高校生1名の乗車がありました。緑に囲まれていて雰囲気のいい停留所でした。



衣笠トンネルです。もっとも新しいトンネルですが一番状態が悪く、当路線廃止の直接的要因になりました。



直後に現れるのは城戸方面最後のトンネル黒渕トンネルです。



最終回に続きます。


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先日京旅の帰りに奈良県の五條に寄ってきました。
今回乗ってきたのは五條バスセンターと西吉野村の城戸、西吉野温泉を結ぶ奈良交通の五條西吉野線です。元は和歌山線の五条駅から十津川を経由して新宮へ至る国鉄五新線の一部として建設されたのですが、工事は中断。残存施設を利用した専用道を通る路線です。かつては国鉄バス阪本線として本数も多く、にぎわったわけですが、西日本ジェイアールバスを経て奈良交通に移管、本数も激減しました。並走する国道168号線の改良が衰退の主な要因でした。
本数を減らしながらも細々と頑張っていた五條西吉野線でしたが、衣笠トンネルの老朽化によりとうとう廃止されることになりました。以下当路線からの景色を紹介します。
ちなみに西吉野温泉→五條バスセンター便の背面から撮った画像を五條BC→西吉野温泉で乗った時の様子で紹介します。往路は車内が大変混雑していたので。



今回お世話になる車両です。きちんと専用道と明記されています。
バスだけでなく鉄道マニアのかたがたも多数訪れているようです。


経由地です。


バスは観光客のみ乗せて発車。最初の駅でほとんどの席が埋まります。市街の五條町では唯一の地元の方の乗車がありました。ここは全国的にも有名な五條新町の最寄りの停留所です。


R168を左折して吉野川を渡ります。画像はその先の野原の集落です。野原駅が設置される予定でした。


県立五條病院を過ぎると専用道の入口があります。ここから先は一般車の進入は禁止です。
バスは一気に坂を上ります。


寺院への私道が別れていきます。ここから歩行者も入れません。


歩道橋ですかね、この辺から平坦になってスピードが出ます。


鉄道スタイルの踏切ですが遮断機はありません。速度を落として通過します。


専用道霊安寺りょうあんじです。
専用道は単線用地のため、このように行き違いが可能な停留所が多いです。


向霊安寺むかいりょうあんじです。
両側にポールが立ちますが、行き違い不可のスルー構造です。


彼岸花がきれいです。民家が接近している箇所も多いです。


第二発電所口です。
この先左に巨大な水力発電所が、反対側には崖に沿って走るR168が見えてきます。



上柏原かみかしはらです。
踏切の前にあり公道からアクセスしやすい停留所となっています。


専用道生子おぶすです。
この先には生子トンネルがあります。トンネルが存在する路線バス専用道は他にないと思われます。ここだけに限りませんがトンネル内には地下水が溜まっています。やはりトンネル施設の維持は容易ではないことに気付かされます。
ちなみにトンネルの上にはR168が走っています。


トンネルを抜けると丹生川<にうがわ>(第三丹生川橋梁)を渡ります。


江出えずるです。

専用道神野から先は以後更新しますね。
つづきはこちら

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