みんな生きていくのに必死
こんにちは、よしまるです。
先日、Wワークのラーメン屋さんでの勤務中に、店長から「今度あたらしい人が来るから」と告げられました。なんでも、元 会社員の男性で社員として千葉県のN山(新選組の実質的な終焉の地として有名)の店舗に勤務されている方だとか。
年齢は……59歳。おお、まさかの年上だ
みんな生きていくために必死です……
で、昨夜のこと。59歳の新人スタッフであるFさんが、店舗に挨拶に来てくれました。出勤時に事務室で簡単な挨拶を交わし、Fさんはそのまま店長と勤務形態についての打合せを始めました。その光景を見てのわたしのFさんに対する第一印象は……。うっわ! ちょっと面倒くさそうというものでした。すごく申し訳ないですけど。
以下は、店長との打ち合わせ時に聞こえてきたFさんの話です。
Fさんがシフトに入っているもうひとつの勤め先、「洋麺屋 五右衛門」
・「わたしは月に25万円稼がないといけないんです! そのようにシフトを組んでください」
・「最初に申し上げておきますがわたしは五右衛門でも働いています。その点にご配慮いただかないと続けられません」
・「五右衛門ではランチの時間帯に入ることが求められる日が決まっています。ご承知置きください!」
・「これも最初に申し上げておきますが、少し耳が遠いのです。何か話す時は口を大きく動かして話してください」
・「こんなわたしのシフトを組むのは大変でしょうか? それなら最初にそう言ってください――」
えええー、何これ……。
すごいな、この人。五右衛門でWワークしていることを前提に、ラーメン屋さんの社員になったんだ……。「月に25万円稼ぐ必要がある」って……。ある意味、まっすぐな発言だな。
その辺まで話を聞いた時に厨房に入らなければならない時間となり、事務室を出ました。店長とWさんは、そのあと一時間半も話し合いを続けていました。シフトの調整が難航しているのかな……?
『副業おじさん 傷だらけの俺たちに明日はあるか』(朝日新聞出版)
先日読んだ『副業おじさん 傷だらけの俺たちに明日はあるか』(朝日新聞出版)という本にも体を酷使して必死でお金を稼ぐおじさん達のせつない生態がたくさんレポートされていましたが……、Fさんはリアルな“副業おじさん“ですね。まあ、わたしもですが。今度ゆっくり話す機会があったら、なぜ「25万稼ぐ」必要があるのか聞いてみたいところです。
というわけで、59歳の新人さん……。今度一緒のシフトで働く機会もあると思うので、その際はまたこちらでご報告します。お読みいただき、ありがとうございました。