ドラマでしか見たことない取り立て | 52歳 一生底辺。もうフリーターでいいや

52歳 一生底辺。もうフリーターでいいや

ギャンブルとホッピーが好きな52歳 会社員です。20代でハマった競馬と風俗のせいで、人生ハチャメチャです。
最近、近所のラーメン屋さんで夜のアルバイトをはじめました。
いろいろと大変ですが、もう若くない身体に鞭打ってがんばっています。

 

リアルな「取り立て」を目の当たりにする

 

電話で約束した時刻に、消費者金融の「エイワ」さんの店舗に向かいました。

 

早めに着いたので、事前に会社の入っているビルを確認しようとすると、そこには警察の黄色い規制テープが……。どうやらすぐ近くの建物で火事があったらしく、辺りには焦げ臭い匂いが漂っていました。なんだか嫌な予感がします。

 

約束の9時の3分前にエイワさんを訪問。

受け付けの女性に「9時にお約束したよしまるですが……」と話しかけると、接客用のカウンターに座っていた男性の担当者が、

 

「おおー、よしまるさん! こっちこっち」

 

と、自分の前の席に座るように手招きしてくれます。初対面なのに、なんだかとってもフレンドリーなんですが……。

 

席に着くと、持参した書類の確認、信用情報の閲覧に同意する書類の記入、借り入れを申請するに至った理由の説明……など、粛々と融資のための手続きが進んで行きます。

 

それ自体はなんら問題はないのですが、問題はカウンターの後ろ側です。そこにはいくつかの事務用のデスクがあり、社員の方がひっきりなしに電話をかけているのです。なにしろワンフロアのオフィスですので、その声はこっちに筒抜けになっています。こんな感じです。

 

取り立ての電話のイメージイラスト。本当にこんな感じでした

 

「い○うえさーん、どうしちゃったのよー? 1回目の支払いから延滞してさー。ちゃんと入れてくれなきゃ困るんだよ。えっ!? なに!? 使っちゃった? いったい何に使っちゃったのよ!?」

 

「た○かさん、ふざけてるな、アンタ。こっちが9時に向かうって言ってんだから家にいろよ! 常識ねーな、アンタ。もう店長がそっち向かってるからな! わかってんのか!」

 

「大人なんだから泣くなよ! 泣いたって何も解決しないんだから。こっちだってお金だけ返してくれりゃいいんだからさ!」

 

「わた○べさん、ありがとうございます。入金の確認取れました。これで全部終わり! 長い間いいお付き合いをさせていただいて、ありがとうございます。いつまでも元気でね。長生きしてね!」

 

「あ、店長。た○かの奴ダメだわ。家を出てるって。で、戻るように言ったからさ。10分くらいかかるんだって。わりぃーね、待っててよ」

 

リアルに“取り立て”やってます……。

うわー、ドラマでしか観たことないよ、こんなの。

昨日の関西弁の電話とは違う意味で『ナニワ金融道』じゃん……。

こわ……。

 

『ナニワ金融道』

 

で、その後も信用情報の確認や源泉徴収票の確認、会社の在籍確認、現在の居住地の地図の確認(←※この「居住地確認」は取り立ての厳しい業者さんでは必ず行なうんだそうです)などもろもろの手続きが進み、なんとか無事に10万円の融資をしていただけることになりました。

 

10万円の「償還表」です

 

あー、良かった。これで家賃が払える……と、ひと安心していると、担当者の方から最後にこんなことを言われました。

 

「あと、ウチは取り立ては結構厳しくやるんで。

 ま、さっきから聞いてたと思いますけど」

 

どうやら電話の声が筒抜けになっているのは、あえてそうしているみたいですね。新規の契約者にさりげなく取り立ての姿勢を見せつけているわけです。わたしも思いましたもん。「ここにはきっちり返済しよう」って。

 

エイワさんを出ると、さっそく10万円をUFJの口座に入金。近くにあったヴェローチェに入ってネットバンキングからすぐに家賃を保証会社に振込みました。しかも、まだ4万円以上の現金が口座に残っています。

 

「これで次の給料日まで余裕だわー。助かった」

 

と思う間もなく、ギャンブル依存症の脳はすぐさまタブレットをネット競馬に接続。ちょこちょこと賭け続け、夕方の17過ぎまで賭けて見事に4万円を競馬で溶かしきったのでした。やっぱりこうなるよね。まあ、いつものことですわ。

 

あーあ。次の給料日までどうやって暮らそう……。