ギャンブル依存症患者と留置所② | 52歳 一生底辺。もうフリーターでいいや

52歳 一生底辺。もうフリーターでいいや

ギャンブルとホッピーが好きな52歳 会社員です。20代でハマった競馬と風俗のせいで、人生ハチャメチャです。
最近、近所のラーメン屋さんで夜のアルバイトをはじめました。
いろいろと大変ですが、もう若くない身体に鞭打ってがんばっています。

 

痴漢さんは朝になると家に帰る

 

こんにちは、よしまるです。

一日更新が空いてしまいました。

一昨日の続きです。

 ↓

 

本所警察署の留置所で配られた朝食は、「白米の入った弁当箱と梅干し1個・ふりかけ1パック・味噌汁」というメニューでした。このほかに、湯飲みに入った白湯が付きます。

 

これは後で知ったのですが、留置所のメシの充実度というのは、各警察署によってかなりバラつきがあるということでした。この本所警察署というところは、メシのランクでいうと最低のDランクなんだそうです。他の警察署なら、もうすこしまともな朝飯が出てくるんだぜ……と、田川さんが教えてくれました。

 

※ちなみに、昼食は毎日「食パン2枚・マーガリンの小分けパック1個・味噌汁」というものでした……。

 

朝食の後、同房のサラリーマンさん(痴漢)が担当さんに呼ばれ、房の外へ出て行きました。これから検察庁へ向かうのだそうです。いわゆる「送検」というやつですね。警察は被疑者を逮捕すると48時間以内に検察へ身柄を送らなければならないのです。

 

サラリーマンさんが房を出ていくと、田川さんがポロっと、

「あいつはもう帰って来ねえなぁ……」

と呟きました。

 

しげんさんに話を聞くと、痴漢というのは罪を認めて反省の意思を示せば、罰金5万円で即日“パイ(釈放のことです)になるのだそうです。だから、昨日電車内で痴漢をして逮捕されたサラリーマンさんは、この後、検察の検事さん調べで罪を認めれば、そのまま釈放されるからもうここには帰って来ないんだよ……ということでした。

 

痴漢は罰金5万円(※2006年12月当時の情報です)

 

せっかく自己紹介して挨拶もしたのに、もう会えなくなるなんて……と、変な感慨にふけっていたわたしに、しげさんはこう言いました。

 

「よしさん(しげさんはこの後もわたしのことを常にこう呼びました。わたしよりだいぶ年上の事務所荒らしさんなのですが、腰の低い人でした)も、明日からの2日間は大変ですよ――」

 

逮捕されると、まず警察での取り調べ。翌日は送検されて、調べの後に検事さんが拘留請求をします。そして、その次の日には裁判所に出向いて勾留が決定します。それからやっと留置所内でゆっくり寛げるというわけです。

 

 

実際、その後の2日間……いや、警察での取り調べを含めた3日間は、かなり辛いものでした。特に手錠と腰縄で他の被疑者と一緒に繋がれて歩くのがあんなに屈辱的なことだとは思いませんでした。

 

次回、「取り調べでノートに絵を描かされる」に続きます。