ギャンブル依存症患者と留置所① | 52歳 一生底辺。もうフリーターでいいや

52歳 一生底辺。もうフリーターでいいや

ギャンブルとホッピーが好きな52歳 会社員です。20代でハマった競馬と風俗のせいで、人生ハチャメチャです。
最近、近所のラーメン屋さんで夜のアルバイトをはじめました。
いろいろと大変ですが、もう若くない身体に鞭打ってがんばっています。

 

ヤクザとヤクザと痴漢と窃盗犯

こんにちは、よしまるです。

さっそく昨日の続きです。

 ↓

 

2006年12月12日、わたしは東京都墨田区の本所警察署の留置所の7番房に収容されました。時刻は午後9時半。留置所の就寝時間は午後9時なので、先に収容されていた“先輩”たちはすでに布団(留置施設で使用される一人用の細長い寝具)で寝息を立てていました。

 

本所警察署。2013年に現在の場所に移転。もうわたしが入っていた古い建物は残っていない。

 

翌朝――。

起床時間になると収容されている留置人たちが一斉に布団から起き出します。布団を片付け、点呼。その後、各房ごとに寝具を寝具置き場に運び、水場で洗顔と歯磨きを済ませます。

 

そしてまた房に戻って朝食です。朝食は担当さん(留置係の警察官)の手によって各房に配膳されます。その配膳を待つ間、わたしは同房のみなさんに新入りとして挨拶をしました。同房の収容人は4人。こんな人たちでした。

 

・田川さん(やくざ。14歳の時に初めて手錠をかけられる。7番房のボス的存在)

・ヤスさん(やくざ。田川さんの組とは“反目(※ハンメと読む。対立していること)”の組織に所属しているが房内では協力関係を築く)

・しげさん(窃盗犯。事務所荒らし専門。オフィスビルからパソコンを盗んで逮捕される)

・サラリーマンさん(痴漢。名前は憶えていない)

 

房内の“ボス”の田川さんは、上下ともラクダシャツという格好で、切れ長の鋭い目を持つやくざさんでした。でも、ニコッと笑うとすごく可愛い顔になるんですよね……。その田川さんは、わたしの挨拶と自己紹介を聞いた後、そのかわいらしい笑顔でこう言いました。

 

「よし……。じゃあ、名前がよしまるだから、今日からは“よっちゃん”だな」

 

本所警察署の留置場と同タイプの扉。左の小窓から食事や郵便物が配られる。

 

それから、わたしは“よっちゃん”として、43日もの間この7番房で生活することになるのでした。

 

 

――このお話って明日以降も続けた方が良いですか?