【言志耋録 51条より】
人は童子たる時
全然たる本心なり
稍(やや)長ずるに及びて
私心稍生ず
既に成立すれば
則ち更に
世習を夾帯(きょうたい)して
而(しこう)して
本心殆(ほとん)ど亡ぶ
故に此の学を為す者は
当(まさ)に
能(よ)く斬然として
此の世習を袪(さ)り
以て本心に復すべし
是れを要と為す
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人は幼い時は
完全に真心をもっている
やや長ずるに及ぶと
私心が少しずつ起きてくる
そして
一人前になると
その上さらに
世俗の習慣に馴染んで
真心を殆(ほと)んど失ってしまう
故に
この聖人の学をなす者は
常によくきっぱりと
この世俗の習慣を振り払って
その真心に
復帰すべきである
このことが
最も肝要である
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あなたは
幼いころの
無垢な心にかえることで
世の習慣の囚われや
勝手の心を
断ち切ることができます