【言志耋録 19条より】
此の学は
己れの為にす
固(もと)より宜しく
自得を尚(たっと)ぶべし
駁雑(はくざつ)を以て
粧飾と做(な)すこと勿れ
近時の学
殆(ほとん)ど謂わゆる
他人の為に
嫁衣裳(かいしょう)を
做すのみ
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この聖人となろうとする学問は
自己の徳をなすために
するのだから
もとより
自ら道を体得するを
尊ぶのが宜しい
雑多な学問をして
外面を飾り立てるようなことを
してはいけない
近頃学問をする者は
殆んど学問をする
真の精神を忘れて
他人のために
嫁入衣裳を作るようなことを
している
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あなたは
人に見せびらかしたり
人の栄華の犠牲になるためでなく
自らの悟りと徳のために
純粋な学問をしています