【言志耋録 5条より】
宋学は
周子を以て鼻祖(びそ)と為す
而(しか)るに
世に宋学と称する者
徒(いたず)らに
四五の集註(しゅうちゅう)を
講ずるのみ
余意(おも)う
「周子の図、通書は
宋学の宗なり」と
学者
宜しく経書と一様に
之を精究すべし
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宋の学問は
周濂溪(しゅうれんけい)を
元祖とする
然るに
世間の宋学者といわれる者は
ただ四、五冊の
朱子の集註(しっちゅう)を
講義するだけですましている
自分は
「周子の『太極図説』や『通書』は
宋学の大本である」
と思う
学問をする者は
これらの書物を経書と同様に
詳しく研究すべきである
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あなたは
聖賢の教えとともに
宇宙の根本義(宇宙生成の原理)や
その応用についても
深く学ぶべきです