体育館の殺人 | とどのつまりは桶屋がもうかる。

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徒然なるその日暮らしの記録。

青崎有吾 「体育館の殺人」を読んだ。
第二十二回の鮎川哲也賞受賞作で初の平成生まれ受賞者であるらしい。


タイトル通り密室状態の体育館で見つかった 男子生徒の死体をめぐる謎解きミステリである。
一本の傘から次々と導き出される推論。シンプルながらもロジックの細やかさは、まさに”平成のエラーリークイーン”。通名どおりというべきか、デビュー作で久々にクオリティの高い本格ミステリを読んだ、と思うのである。残念な部分があるとすれば、探偵役がオタクであるというのが、変人としての扱いにかなっていないところであろうか。

 

 

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