そして休息 | the east sky

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いつの日か、すべての進行乳がん(切除不能乳がん・転移乳がん・再発乳がん)が根治する日を願っています。

今日はほぼ3週間ぶりの休日でした。



私の故郷は、とある県の片田舎なのですが、その辺りには、乳腺外科専門医が1人も居ません。


車で1時間以上行けば、乳腺外科専門医の居る病院は確かにあるのですが、一人暮らしの高齢の方が増えており、そこに通う手段の無い方が沢山居られます。



ちょっと色々ありまして、そこは話しが長くなりますので、いずれ機会があればと言う事で省かせていただきますが…



私は高校を卒業してから故郷を離れたのですが、私を育ててくれたその故郷には、今もとても感謝しています。


また両親は既に他界したのですが、2人の最期までとてもお世話になり、今も心から恩を感じております。


そこで、月に何度か土日の可能な日に、故郷にある病院で診察をさせていただいています。



私が乳腺外科を担当するまでは、こう言っては何ですが、本当に乳がん診療の不毛な地域で、大変な状況でした。


乳がんの手術を専門にする医師は1人も居られませんでした。


ある統計を調べて見ますと、その辺りの乳がん死亡率がその当時、日本全国平均の1.7倍と言う数字でした。



今その辺りの乳がん検診・健診、精密検査、遠方に行けない方々等の手術等、私が普段行っている医療レベルと出来るだけ変わらない様に努力しながら、提供させていただいています。


もちろん切除不能乳がんや、転移・再発乳がんも、可能な範囲で長期完全寛解に到達し、永らく維持する治療を提供させていただいています。



今月は、この間の土日と、その前の土日に診療に行かせていただきました。


それで本日、ようやく約3週間ぶりの休みが取れましたので、今日は一日ゆっくりと、過ごさせていただいています。



どこに住まわれている方であっても、1人でも多くの乳がんで苦しまれている方が救われる事を、心より願っています。



『生まれ故郷での診療』私の生まれ故郷は、ある県の片田舎です。高齢化が進み、年々人口が減り続けています。私が子供の頃小学校は6クラスありましたが、今は2クラスしか無いそうです。その辺…リンクameblo.jp