進行(切除不能・転移・再発)乳がんが治らないとされている理由、食事療法(糖質制限食、ケトン食、乳製品制限、牛肉・豚肉制限、小麦粉制限食等)が進行乳がんに効かないと私が考える理由、経口民間療法(ハーブオイル、重曹、クエン酸、フコイダン等)が、進行乳がんに効かないと私が考える理由について述べました。
糖質制限食が進行乳がんに効果が期待出来ない理由は、既に進行乳がんは、低血流(或いは無血流)のために、糖質制限しなくとも、低栄養・低糖質状態になっているからです。
しかも、低血糖は乳がん細胞には逆効果で、上皮間葉移行 (EMT)を引き起こし、かえって乳がんを悪性化させてしまいます。
それに、さまざまな薬剤、経口摂取したもの全てが効きにくい理由は、それらが低血流(或いは無血流)のために、切除不能の原発巣や多くの転移組織に、これらがほとんど到達しないからです。
その様な悪環境でも生存出来る程に、乳がん細胞は悪性化しており、それに伴って多剤耐性を獲得しています。
それ故に、特効薬や経口民間療法物質(重曹やクエン酸、ケトン食、ハーブオイル類、アルカリ化物質、きのこ類、フコイダン等)が、たとえ乳がん細胞に到達したとしても、効果は期待出来ません。
これは転移巣でもほぼ同じです。
乳がん肝転移の腹部造影CT画像です。
血流の良い肝転移は、造影剤が良く流れる為に白くなっています(ピンク色の矢印)。
こちらには、投与した薬剤や、経口民間療法物質が効く可能性はあります。
しかし、転移が大きくなるにつれて、中心部の血流が低下していきます。
赤い矢印の円の中心が黒く抜けている所は、肝転移の血流がほとんど無くなった部分です。
ここには投与した薬剤はほとんど到達しませんし、経口摂取した重曹やクエン酸、フコダイン、ハーブオイル、ケトン食等も到達し得ません。
もちろん点滴注射した、高濃度ビタミンCも到達し得ません。
さらに到達しても、転移した乳がん細胞は悪性化しており、あらゆる物質に耐性を獲得しています。
以上の理由により、「あらゆる民間療法は効かない。」と推察されますし、「進行乳がんに対して、いわゆる標準治療では治らない。」と、多くの医師が考えるのだと、私は考えています。
しかしまた、私はこの事は、多くの進行乳がんである程度克服出来ると考えています。
それではどの様にすれば、これら進行乳がん(切除不能・転移・再発乳がん)の根治を目指せるのでしょうか。
私はどの様に多くの進行乳がんにおいて根治を目指せているのでしょうか。