埋没費用 | Integrity

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成長拡大の陰に裏方あり。
総務部という会社を守るディフェンダーの立場として、自己啓発・自己成長の記録をここに記します。

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 『埋没費用』     第144号 2019年8月1日
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今日はサンクコストの話を書きますね。


考え方自体は知ってたんですが、
最近サンクコストについて考えることがあったので。



まずそもそもサンクコストって何かと言うと、
日本語では埋没費用って訳されます。

感謝のコストじゃないですからね。
それだとサンクスコストになっちゃいます。


サンクってのは、sunk です。
沈めるっていう動詞の過去分詞形ですな。

どうでもいいけど、過去分詞っていう単語久々に使ったわー。


なので、英語で書くと「sunk cost」、
これを埋没費用って言います。



例えば、ある本を買いましたと。
読み始めたんだけど、イマイチ面白くない。
でも、せっかく買った本だし、最後まで読むかと。

これがサンクコストです。



面白くないならすぐ読むのをやめて、
次の本を読み始めた方がいい。

でも「せっかくだから」「もったいないから」っていう感情で
最後まで読み終える。


こういうのを総称してサンクコストって言います。



仕事上でもそういうのないですか?


資料を作り始めたんだけど、
イマイチうまく作れてない感じがする。
でも途中まで作っちゃったし、最後まで作るか、とか。


Webページを外部に発注して、一応それなりのものはできた。
でもなんかしっくり来ない。
修正するには大幅に手を加えないといけない。

でも一気に変更しようとすると、まとまった費用がかかるから、
ちょっとずつ手直しするか、とか。



もったいない気持ちは分かりますし、
そんなにバンバン、コストをかけていいものでもないから、

あるもので何とかしよう精神は大事なんだけど、


何より時間という資産を浪費していることになります。



書いてて改めて思いましたけど、

多分サンクコストの罠に陥る人は、

コストをお金だけだと考えていて、
時間をコストと考えていない人なんだろうなと。



時間を資産だと考えられない人は、

ブレイクスルーできないと言うか、
クラスチェンジ級の成長ができないと思われます。



かけるべきコストはしっかりとかける。
その上で、成長や収益を生むものに取り組むべきかと思います。

分かりやすく言えば、その方が断然効率がいい。
つまり引いてはコストが安く済むわけです。



あ、それでも経営者はお金のことを
考えないといけないと思うので言っておくと、

時間がかかるということは、
その時間分、人が動きますので、

結局、人件費という形でお金が浪費されます。



仕事とか経営とかだけじゃなくて、
個人でも当てはまりますからね。

読書の例が一番の典型例です。



購入する前はいいかなと思って買ったものでも、
使えないと思ったらバッサリ切り捨てて違うものを買う。

もちろん限度もありますが、
そういう意識だけは持っておいた方がいいと思います。


そういうお金のかけ方こそ投資だと思うんです。

浪費か投資か、それを分けるのがサンクコストという考え方です。



一応注意なんですが、、


自分で調べて、独学でやってみるのもいいと思いますが、

サクッと教材なりセミナーなりを買ってしまった方が
遥かに早く効率的に学習できる。


そういうものにお金を惜しんではいけない、
っていう考え方があるじゃないですか。



それには完全同意なんですけど、

ただ思いついたら投資っていうのと、
サンクコストの考え方は違います。



投資したからには元を取るまではこれを使い続けるんだ、

って思いすぎて、なかなか次の投資に行けないことが
サンクコストの罠と言われるものであって。



そして、投資して全然使い切ろうともせず
バンバン投資しちゃうのも、それはそれで違いますからね。



そこを混同しないようにご注意ください。



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