雇用契約 | Integrity

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成長拡大の陰に裏方あり。
総務部という会社を守るディフェンダーの立場として、自己啓発・自己成長の記録をここに記します。

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 『雇用契約』     第134号 2019年7月22日
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あんまり時事ネタは書かないんですけど、

世間ではガソリン放火があったり、
闇営業とか雇用契約とかの問題で大騒ぎですな。

選挙の話はどうなったんだ、って感じです。



僕の意見をここで言っても、はっきり言って仕方ないですし、

もちろんですが、誰かから意見を求められたこともないので、
静観しております。


雇用契約の話は、職業柄気になりましたけどね。

口約束で雇用契約は成り立ちませんからね。


民法上の契約ならいいかも知れませんが、

雇用契約については、
書面で提示しなければならない項目ってのが決まっているので、

全部口頭で済ませることはできません。



また最低賃金法ってのがあるので、

例えば東京都だとしたら(東京が一番高いんだけど)
1時間985円以上の給料を支払わないといけません。


っていうことを考えると、

あの件で「契約」って言われていたのは
雇用契約じゃなくて業務委託契約ってことなんだという解釈になります。


で、ですね、業務委託契約ってことは、
そもそも副業っていう概念がありません。

何社と取引してもOKなわけです。



だったら直営業とか闇営業とかの話にはならない。


吉本興業との業務委託契約の中で、
(厳密には秘密保持契約の中で)

「吉本興業と取引している芸人」っていうことを表に出してはいけない、

っていう条項が入っているなら、


「俺、よしもとの芸人なんだぜ~」って言っちゃダメだと思いますけど、

そういう感じじゃないですよね。


そもそもよしもと芸人として番組とかに出ちゃってますから。



だから、今回の件の「契約」ってのは穴だらけなんです。



だから、個人(芸人)側も、吉本興業側も
得するところもあれば損するところもある。

リスクはお互いあるってことですよ。



でも単純に法律上の契約っていう取引についての話だけじゃないわけです、きっと。



契約上はこうですよね?
だから大丈夫ですよね?

って、芸人側から吉本興業側に言ったって、
今回みたいに脅されるだけですよ、きっと。


他からも仕事来ないようにしてやるからな、と。



これはものすごく極端な例ですけど、

一個人だって似たような状況にあるわけです。



もし50歳で会社から解雇を言い渡されたとしたら、

次にどこかの会社で就職できるかどうか、
ぶっちゃけ微妙です。



だから、どんなに冷遇されてもその会社にしがみつくじゃないですか。

家のローンもあったりしてね。



今回のよしもとと同じような構図だと感じたわけです。



そのリスクを回避するためには、


個人として、仕事になるようなスキルや経歴を身に付けておく


必要があるわけです。



50歳になっても、他の会社から「ウチの会社に来てください!」って
誘ってもらえるような人間になっておくってこと。

いつ会社をクビになっても、個人で商売できるような準備
(クラファンでもネットショップでも、士業とかでも何でもOK)を
しておくってことです。


そういう準備をしても、あんまり何も言われない時代と言うか、
そもそも副業が徐々にOKと言われ出してる時代ですからね。



勤めている会社が大好きで、他の仕事をするぐらいなら
ずっと今の会社のことだけを考えていたい、

というなら話は別です。


まぁそういう人は、会社でも実績出してるだろうから大丈夫だと思いますが。



そうじゃなかったら、勤務時間以外の自分の時間に
できる限り精一杯準備をすること。



資格取得の勉強とか、ネットを使ったビジネスの準備作業とか、
そういう具体的なことでもいいですし、

間接的には、読書やセミナーに参加して、
ふわっとしてますがビジネスの勉強をしてもいいと思います。



これはやっておいて損はない。

でも別に緊急性を要する問題でもないと思うので、
できる範囲で良いと思いますよ。


あまり根詰めてやると、だんだん辛くなっちゃいますから。



てなわけで、雇用契約とかの話が出たのでちょっとコメントしてみました。



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