うちのあたりは天竜川での交通の要所だったことと、川上で林業が盛んだったこと、そして鉄道があることから古くから製材所や材木問屋が多い。
しかし国産木材の低迷のせいか、次々とこれらは姿を消していて、僕が住んで14年の間に最低でも4つは無くなってしまった。
僕の家から駅に向かう途中にも材木問屋があったのだが、今年の春くらいから営業はしていないようだった。
でもそこには倉庫の前に見事な桜の木があり、今年もすばらしい花を咲かせていた。
僕は今の家に引越してからというもの毎年、この桜の花を見ながら駅との往復をして、季節を感じていたものだ。
一度だけ、そこの社員が満開のその桜の下で宴を開いているのを見たことがある。
そんな材木問屋も今月に入ってからついに解体が始まった。
更地にして分譲地にでもするのだろうか?
天然1号ともあの桜は見事だし、切らずに残して公園にでもするのかなと話していた。
しかし先日見た桜の木は凄惨な姿になっていた。
たぶん重機で上のほうや枝をはらったのだろうか・・木はまるで雷が落ちたように縦に裂かれて、白い幹の中身がささくれだって、それでも幹の根元だけが残っているような状況だった。
木には動物のような痛みはないと思うのだが、あまりに哀れな姿に心が痛む。
せめて一思いにチェーンソーで倒してくれればいいのに。
材木問屋は倒産しちゃったのだろうか?
この桜の木をそこの社員が見たら2重に悲しいだろうな。