4/12〜4/14までの3日間で、生前に愛娘が行きたい!観ておきたい!と話をしていた願いを叶えるため東京へ出かけてきた
もちろん、愛娘の遺影を持参で
その2日目!
1日目の夜は、4〜5年ほど前に娘と東京へ訪れた際に泊まった旅館へ予約が取れたため宿泊
チェックアウトの時間になり、フロントにいらっしゃった女将さんに「以前こちらの宿に娘と宿泊した」「その娘が1月に亡くなり、その娘が生前行きたいと言っていた推しの方のライブに抽選で当たったため今夜ライブへ行く」ことなどを伝えると、女将さんは「素敵〜!なんて素敵なことなの〜!」とお声がけいただいた
記念に、旅館の看板の前で娘の遺影を持って記念撮影をしていただいた
そして、2日目の午前なのだが・・・
これがまた偶然というか必然というか、娘が引き合わせてくれたとしか言いようがない不思議なことが・・・
上記の記事で記載したのだが、先日ふと見つけた事柄・・・
このふと見つけたというのが、LINEのBGM
3月中旬頃に娘のLINEを見た時、BGMが変わっていることに気づいたのだ
娘が亡くなる2週間ほど前は明らかに違うBGMだったことは覚えていたのだが、いつの間にかそのBGMが変わっていた
恐らく、娘は亡くなる2週間ほど前にそのBGMに自ら変えたのだと思う
そのBGMは、私自身は目にしたことも聞いたこともない曲であったため、ネットで調べてみるととても切ない曲であった
その曲を聞いた瞬間に「元々口数が少なかった娘、日々弱ってきていつどうなるかわからない自分の身体を案じて、この曲に自分の心情を乗せて私に伝えたいことがあったのではないのかなあ」と思った
そのBGMが倉橋ヨエコさんの「楯」
この曲を聞いた瞬間、涙が止まらなくなった・・・
一人、病室でこの曲を聴きながら、何を考えてLINEのBGMを「楯」に変えたのか
その心情を想うと・・・とても孤独で辛く不安な中で、一生懸命病と闘っていたのではないのかなあ・・・
そう思った時、倉橋ヨエコさんがどういった歌い手で、どのような想いでこの曲を作ったのかが知りたくなり、さらにネットで調べていくと・・・まさかの偶然?それとも必然なのか・・・
推しの方のライブに行きたいといったこの日の昼間に、倉橋ヨエコさん(現在はヨエコさんとして活動)のミニライブが行われると・・・
まさか同じ日にこんな偶然なことが起こるのだろうか・・・
明らかに愛娘の何らかの力というのか念が働いたとしか言いようがない
ミニライブの抽選はすでに終了していたが、グッズ販売は抽選結果とは別に行われるとのことであったため、午前中に売り場を訪れ、娘のLINEのBGMになっていた「楯」にまつわるグッズを買い漁った
その後、私の好きな箱根駅伝のモニュメントがある読売新聞東京本社前や、皇居、娘が行きたかった東京駅などをゆっくりと散策しながら、夕方に推しの方のライブ会場を目指した。
そして、ライブ会場へ到着
娘の推しの方とは「内田雄馬さん」
今年、音楽活動をスタートして5年目を迎えるということで日本武道館で開催されたライブ
開場1時間前に会場へ着いたのだが、すでにすごい行列が・・・
ファン層をみると、あまりに若い女性ばかりで、私みたいなおじさんが大丈夫か・・・と思ってしまうほどだった
18時からライブが始まり、終了までは約2時間半ほどだったのか
娘をはじめ、若い女性が内田雄馬さんのファンになるのがとてもわかった気がした
一曲一曲全力で魂を込めて歌う内田雄馬さんの姿はもちろんのこと、みんなで歌を作っていくんだというスタンスがおじさんの私も感動を覚えた
娘がなぜ観たかったのかがよ〜くわかった
さらにライブ中に予期せぬことが起こった
私は娘が観たかったライブだったため、娘の遺影を私の身体の前に持った状態でライブを観戦していた
そうすると、たまたま隣の席に座った10代ぐらいの若いお嬢さんが私の方をチラチラ見出したのだ
恐らく「なんでこのおじさんは遺影を持っているの?」と思ったのだろう
しかし、ライブが始まりアンコールに差し掛かった時、そのお嬢さんが私にライブ用ペンライトを差し出して「亡くなった娘さんとペンライトを持って一緒に盛り上がってください!」と言うのだ
一瞬、えっ・・・と思ったが、こんなに心の優しいお嬢さんがいらっしゃるんだなあと思った
その後ライブが終わるまで、お嬢さんとも少しお話したりして、とても忘れることのできないひとときとなった
帰り際、心優しいお嬢さんに「ウチの愛娘もきっと喜んでいると思います、勝手なお願いですけど、もしお嬢さんさえよろしければこれも何かのご縁、ぜひ娘と一緒に写真を撮っていただけませんか」とお願いすると、「ぜひ!私でよければ!」とおっしゃってくださり、お嬢さんは愛娘の遺影を持って写真撮影に応じてくださった
もし、娘が生きていてこの日の内田雄馬さんのライブへ来ていたら、この心優しいお嬢さんとどのようなお話をしたのだろうと思うと、とても感慨深かった
間違いなく、愛娘がこの素敵な1日、素敵な場を私にプレゼントしてくれたに違いないと
続く・・・