今日から遡ること10日前、私はあることを思い出した。
娘が亡くなる11日前、病室にいた娘と夜な夜なLINEをした時のこと
父:今、会いたい人っている?
娘:嵐・・・かな
父:それ以外は?
娘:応援している人のライブとか
父:アイドルマスターかい!?
娘:声優さんの
ちょうど4月に〇〇〇〇〇でやることになってね
抽選で当たらないとだけど・・・
父:今週の土日に抽選なのかな!?
差し支えなければ、声優さんの名前教えていただけますかな!?
娘:まだ発表されて、ファンクラブ先行をやっているところ
父:どなたかな?
娘:〇〇〇〇!
父:教えてくれてありがとう!ライブの申し込みしたの?
娘:ファンクラブ会員じゃないからしてない
父:ファンクラブ入ったら
娘:年単位だからな
父:いいじゃん!
娘:明日考える
父:考えても結論同じやろ!?
今までずっとファンクラブ入りたかったんだろ
入ろ!入ろ!
俺からのプレゼントキャンペーン!
明日面会へ行った時に手続きしよう
結局、LINEの翌日に面会へ行き娘に話した際、おそらく自分自身の身体が持ちにくくなってきていて、年単位でファンクラブに入っても・・・という思いが湧き上がっているようだった。
私は、この話を今から10日前に思い出し、私の名前でチケット抽選に申し込んでみることにしたのだ
そして昨夜、抽選結果がメールにて来ていたのだが・・・
なんと、まさかの当選!!!
何かの間違いじゃないかと思ったが、何度メールを見ても「当選」と書いてあった
しかし、娘はもう亡くなってしまった
この時、私は何かを感じた・・・
やっぱり近くに娘がいて毎日見守ってくれていたのかな
娘の強い想いが通じたのかな
と同時に、溢れる涙を堪えられなくなった
何と言うことなのか・・・こんな運命が待ち構えているなんて・・・
娘の遺影の前で当選の報告をし、私は娘の遺影を持ってライブに行くことに決めた
そして、もうひとつ娘との約束を思い出した
(こちらの記事でも紹介した)娘が行きたいところにも、この際だから行こう
娘が行きたかったあの場所、生きているうちに目に焼き付けておきたかった風景は、どんなものであったのか・・・
娘の遺影を持って一緒に楽しんでこようと
何と言う巡り合わせだったのであろうか
まさに奇跡としか言いようがない
ただ、本当は推しの方のライブに行きたかったであろう愛娘・・・
そう思うととても複雑な気持ちではあるが
きっと娘は・・・そばにいるんだと思った瞬間であった
本当にありがとう!