テムズ河の潮汐を眺めつつ -8ページ目

実家からの荷物

今年はもう何回目か分からない実家からの荷物が届いた。楽天で洋服類の買い物をしては実家に送付、そこから転送して貰っている。その同封品が下の写真。ありがとう!

 

 

楽天で買ったのはモカ色の着る毛布で、それを響が気に入り私が着ていないとすかさず袖を通して寛いでいた。ちょっと〜。それで響用に色違いでネイビーのを買った。そうしたら今度は香蓮までが欲しがり出した!それほど暖かくて軽くてふわふわなの。身長165cmの私はMサイズだと袖がちょっと短い。そこでまだ新しい私のを香蓮に譲り、なんと3枚目を今度はミルクティーベージュのLサイズで注文してた。その前に念の為に透にも欲しいか聞いたら要らないって。外は寒くて暗い日に、暖かい家の中で母子3人で着る毛布に包まってまったりテレビでも見るのが楽しみだ。

パーソンズ(Parsons)

 

日本人シェフがいて魚介類がおいしいレストランとの評判を聞いて予約したパーソンズ(Parsons)はコベント・ガーデンにある。

 

 

カリっとグリルしてあるジャガイモとタコ。15ポンド(約2千183円)。

 

 

ぼやけた写真しかないけどスズキのカルパッチョ。8.50ポンド(約1千237円)。見た目もきれいだし上に乗っているベーコン(?)との組み合わせも面白い。

 

 

ピーラーで削ったニンジンとキュウリのサラダの上にサバが乗っている。オレンジのドレッシングが爽やか。6.50ポンド(約946円)。

 

 

ホウボウと呼ばれるカサゴの仲間(Gurnard)のグリル。20ポンド(約2千910円)。

 

 

グリーンサラダはボリュームがありお得。4.5ポンド(約655円)。薄切りにしたラディッシュが散らしてあったりして見た目の華やかなのも嬉しい。後ろに写っているバターは海藻入り。パンは2種類あって白いのと茶色いのはちょっと甘味があってケーキ風だった。

 

 

12時の開店すぐに入った時は1番のりでガラガラだったのにこちらの昼休みの時間、1時にはほぼ全席埋まっていた。

 

 

遠方に住む友人、Cさんとご一緒した。久しぶりに会っておしゃべりできて良かった。最後に記念写真!ロンドンの街中にはもうクリスマスの飾りがあり、早い日暮れについどんよりしてしまう心を明るくしてくれる。

 

手作りピアスの作品No.3とNo.4

なんとかまた時間を見つけてピアスを手作りし、合わせたいなと思う洋服と一緒に写真を撮ってみた。材料はピアスの耳にかける部分の金具、鎖、銀色の小さいビーズを除いて全てユザワヤから買った。

 

 

作品No.3は銀色の管状のビーズを使った長さのあるデザイン。淡い青緑のアクリルビーズの下の銀色のビーズや管の下部の絞り玉、小さいけど重要なアクセントになっている。

 

 

作品No.4では秋冬らしいニットのボールの上にガラスとパールの小さめのビーズを固めて付けた。色は少しくすんだピンク、マスタード、淡い茶色でまとめた。

 

作り方メモ(材料は片耳分)

• 大きなニットのボールとピアスの耳にかける部分のパーツを鎖3つで繋げる。

• 8mmのパール2個、8mmのビーズ2個、6mmのビーズ2個にTピンを付けて上に輪を作る。

• 鎖の1番下には何も付けない。これはぶら下がって来る上のボールがニットのボールの上部と重ならないようにする為。

• 鎖の真ん中には8mmのパール2個と8mmのビーズ2個を色のバランスを考えながら取り付ける。

• 鎖の1番上には6mmのビーズ2個を取り付ける。

 

アクセサリー作りは今の私にぴったりの趣味だと思う。楽しい!

良い点

材料費が安い、作品は実用的ですぐに日常生活で使える、場所を取らない、制作時間が短い。

悪い点

ビーズやパーツはパックで買うと長年やるのでなければ使い切れなさそう。ま、容易に劣化する物でもないので私の亡き後は余った材料はチャリティーショップとか学校に寄付して貰おう。

こんまり式片付け祭り バッグと靴編

こんまり式片付け祭り、洋服類(洋服、下着、靴下、パジャマ、水着、スカーフ)の次はバッグと靴にとりかかった。

 

 

バッグ山。ゴミ箱行きはなし。

 

 

 

 

こちらがチャリティー・ショップ行きになった物。その使用歴には私の人生模様も現れている。完全な個人の感傷だけれどそれは以下の通り。

 

1番左はスーパーのカゴにかけて使うバッグ。我が家は週に1度車で買い出しに出かけるので買い物をする時はカートしか使わない。たまに買い足しで行く時は常に携帯しているエコバッグを使う。このバッグは常に携帯するにはかさ張り過ぎ。ホリデー先でビーチバッグとして使った事もあるけど自立しないしイマイチの使い心地。色や模様にはときめくけど使えないのでありがとう、さようなら。

 モスグリーンとショッキングピンクの底、モカ色の取っ手のバッグはまだ学生の時に買ったから・・・えっ、20年選手だ!色の組み合わせにはまだときめくが、合わせる洋服がなくなっているのでありがとう、さようなら。

 珊瑚色のエルベ・シャプリエのバッグ、確か妹からのお下がりで数年以上は旅行用のサブバッグとして愛用して来たが底の角が擦り切れて穴が開いてきた。ありがとう、さようなら。

 シアン色のウエストポーチは子ども達が乳幼児時代、オムツとか哺乳瓶とか着替えが入ったバッグとは別に財布や電話などの貴重品を携帯するのに役に立った。その後旅行で使ったりしたけどこちらも合わせる洋服がなくなっているのでありがとう、さようなら。ウエストポーチと言えば他にイーストパックのオレンジとエンジと迷彩柄のを3個持っていた。こちらは今ボディーバッグという名前で流行っているらしく、知らぬ間に香蓮に奪われ愛用されていた。第2の持ち主に使って貰って彼らも本望だろうよ。

 黒の小さなバッグは最近買ったばかり。小さ過ぎたし安っぽ過ぎた。失敗。ありがとう、さようなら。

 紫のハンドバッグは色違いの青と一緒に買った。基本色以外の色のハンドバッグって洋服の色に合わせたいけど「似ているけど違う。」になりがち。青の方はそれでも合う洋服があるけれど、紫の方は無い!紫の色が微妙にグレーっぽいのも好みじゃない。買ってから多分3年位は経ってるのに使えてないのでありがとう、さようなら。

 最後に1番手前の石が縫い付けてあるバッグも密かに10年は使っている。餃子バッグとあだ名を付けて年に数回ずつ使っていた。見た目がそれ程痛んでいないのはそのせいだが、それでも石を縫い付けている糸がほつれて来ている。これも十分に使ったと思う。ありがとう、さようなら。

 

バッグは22個から15個になったが、中位のサイズの黒のバッグと旅行用のサブバッグは必要なので新しいのを買うだろう。

 

 

ついでにエコバッグの山も作ってみた。こちらは割と最近にお気に入りだけど穴が開き始めたのを捨てて新たに買い直したばかり。よってどれも便利に使っていて処分する物はなし。変えたのは置き場所だけ。居間に置いていたのを寝室のバッグと一緒に置く事にした。その日の洋服のコーディネートによって選び易いように。え?面倒?私はそれが楽しいから大丈夫なの。

 せっかくなので豆知識。エコバッグ、英語ではReusable bagとかEco bagとか呼ばれる。私は日本語のカタカナ発音にひきずられて「エコバッグ」って発音しちゃうけど、「イーコーバッグ」の方が英語の発音に近い。

 

 

はい、次は靴の山。夏前にときめくけど痛くて1日履けない靴を複数処分したので量はそんなにない。

 

 

処分したのはこちら。ビーチサンダル類、ときめかない。もし生きている間にまたビーチに行くなら庭に出るのに使っているフリーダムモーゼの便所サンダルを持って行く。あ、庭サンダルは靴に含めてなかった。家中の靴を持って来て山にしなきゃいけなくて忘れた分は捨てなきゃいけないんだっけ?私的には庭サンダルはガーデニング用品の1部なのでセーフとする!正に往生際が悪い。ふふふ。

 赤い運動靴は既に古くなって代替品を買ったのになんとなく取っておいていた。潔くここでありがとう、さようならをする。

 

靴は全部で19足あったのが16足に減った。

 

 

チャリティーショップに持って行くまだ使える不用品はこの時点まででこれだけ出た。洋服編で出た私の洋服5袋に加えて今日のバッグと靴編で靴3足が加わり私の分は6袋になった。残りは家族の洋服やおもちゃ類だ。週末に車に乗せて持ち込むのが待ち遠しい。

TさんとSさんからのお見舞い

 

Tさんが私のオーラ好きなのを知って買ってくれたオーブンにも冷凍庫にも入れられる容器と柚子のお茶とマンゴーの石鹸。どちらも私の好きなフルーツ、ありがとう!

 

 

ドライオレンジ、ローズマリー、松ぼっくりの飾りが素敵なパッケージの中にこの香りの良いローションが入ってた。ここに来て抗がん剤治療の副作用も溜まって来たのか、この頃指の関節がカサついて割れたりするの。このローションを塗ると香りで肌だけじゃなくて心も潤うわ〜。ありがとう。

ダドルス(Duddell’s)再訪

TさんとSさんとご一緒して2回目のドデルスでのランチに行った。今回は昼のセットメニューから選んだ。外装内装とアラカルトの料理やデザートの写真は下の過去記事のリンクを辿ると見られる。

 

過去記事: 2018年10月05日 『ダドルス(Duddell’s)』

 

 

点心は1種類で3個来るのが普通だけど、こちらでは昼のセットメニューでは1個だそう。スターターとしては1人3種類、3個選べるようになっている。この写真で3人分。私は1番手前ので全てエビ関連の物を選んだ。

 

 

メインに卵チャーハンか白いご飯がついて来る。メインの盛りは上品で男性には絶対に足りない。その代わりご飯がお茶碗にテンコ盛りになっている。グレーの臼のような物に入っているのがビーフ、残りの2皿はアンコウ。おいしい。卵チャーハンがシンプルなんだけど味付けがちょうど良くて平らげた!Tさんによると最近ターメリックを使った料理が流行っているんだって。そう言われてみればどこかでカリフラワーの1品をを頼んだ時にもターメリックで黄色になってた〜。


スッキリした、でもドライ過ぎない白のハウスワインも頼んでサービスも入って1人辺り37.2ポンド(約5千382円)だった。

 

この後は近くのバラ・マーケットに面したRabot 1745に移動した。TさんとSさんとはパーティーでは会っていたけれど、ゆっくり対面で話せていなかった。食後のお茶を飲みつつ通勤ラッシュの始まる前ギリギリまでお互いの家族や体調の事やその場だけの秘密の愚痴などで盛り上がって楽しかった。

 

今回はご一緒できなかったHさんとAさん、また今度ね。

 

こんまり式片付け祭り 洋服編

こんまり式片付け祭り、まずは理想の生活を思い浮かべてから始めよとあるので箇条書きにしてみる。私の場合今年の5月16日に末期の胃がんで余命1年と言われているので終活も絡んでいる。

 

• 基本的には物が少なめのスッキリした部屋に住みたい。ガラクタに囲まれて最後の時を迎えたくない。

• 空いた壁には家族の和装の写真(七五三や結婚、将来は子ども達の成人式の)をプリントして額装しまとめてアレンジして飾りたい。

• 空いた棚には日本の伝統的な木や紙でできたおもちゃ、ナノブロックの完成したのを飾りたい。

• 家事と家族の世話と終活の合間にもっと新しい趣味のアクセサリー作りに時間を回したい。

 

まずは家中から洋服を集めて来て山を作る。着ない物は割とマメに処分しているつもりでも結構な山になった。人目に晒すものでもないので写真は撮っていないが、下の2枚以外にも下着類の山、パジャマの山、水着類の山も作った。あ、スカーフの山も!

 

今年の5月に余命1年と言われた時には「最長でも1年しか着られなら勿体ないから洋服はもう買わないで少しでも多く家族にお金を残そう。」と思った。でもやがて「後1年しか生きられないからこそ私はファッションに興味があるんだから好きな物を楽しもう。」と考えが変わった。

 ちょうど洋服の趣味が少し変わったのもあり、それからは心がときめく洋服やバッグなどがあったら迷わず買っている。だって、早く買えば買っただけより多くの回数使えるから。大体私が買い物する店はハイ・ファッションじゃなくてファスト・ファッションだから値段だって大した事ない。

 

 

 

山にした洋服を前に自分で自分に言い聞かせる。

 

• 私は今洋服屋さんにいてお金を改めて出して買ってでも着たい服を選んでいる。

我ながら自己暗示にかかりやすいのか、楽しくショッピングしている気分になった。着ている様子を思い浮かべてウキウキするお気に入りの洋服から次々にピックアップして行く。

 

• 老い先が短いのに1日でも家の中だけでもしっくり来ない洋服を着て過ごすのは勿体ない。

迷いのある服は実際に着てみる。やがて病気が悪くなってパジャマばかりの日が来るだろう。それまでの限られた日々にイマイチと思う服を着て1日でも無駄にしたくないと思うと手放せた。

 現時点で私の余命は6ヶ月だけどそれだって保証はされてはいない。若くて健康で死という言葉とは無縁に思えるあなたも未来の事なんて分からないよ。実は今日は残り短い人生の内の貴重な1日かもしれない。

 

 

チャリティー・ショップに持って行く分。もうときめかないけれど新品だったりそれに近い物だ。

 

傷んだりシミがある物はゴミ箱行きかその場で切ってウエスにした。全部で引き出し3つ分程の洋服が減ったので、台所の引き出しに傘と一緒にしまっていたスカーフ類を空いた洋服の引き出しに移動した。洋服のコーディネートをする時にすぐ合わせられて理に適った配置になった。

 

私が片付け祭りをしている隣の部屋では響が着ない洋服をあっさり選別して持って来た。おもちゃと本の選別もしてくれた。上の屋根裏部屋では透が作業をしている。香蓮は最近新しい家具を買って部屋の模様替えをした。洋服も更に厳選してもう来ないコートなどを持って来た。チャリティー・ショップ行きの物、洋服だけでも全部で10袋になった!

 その他に以前ダンボール箱に選り分けていた、ネットで中古品として売れるのが確実な洋服もダンボールに1箱ある。これも一緒に寄付しようと思った。近所に郵便局は宅配扱うコンビニがないし、余命6ヶ月でチマチマと小銭稼ぎしている暇はない!

 
 

 

 

ワイルドフラワー(Wildflower)

 

ペッカム・レベルスの中にあるベジタリアンのレストラン、ワイルドフラワー(Wildflower)でNちゃんと会った。ペッカム・レベルの中の各階はカラフルに色分けされている。この階は蛍光灯まで緑になっている!

 

 

 

夜はバンドなんかも出るみたい。左手に舞台がある。正面奥には結構な広さの喫煙できる屋外席がある。

 

 

 

ちょうど同じ高さに電車の線路があって電車が通る。暖房の効きはちょっと弱いけれども防音の効果は高いようで電車の音は聞こえない。

 

 

舞台。

 

 

マシュルームのパスタ。マッシュルームの味が濃いし塩加減もちょうど良い。おいしかった。Nちゃん、ご馳走さま!

 

 

外が雨で暗くなって来たら照明の様子も変わった。

 

 

店の外、マチス風の壁画。

 

 

こちらはまた別のバーかレストランのよう。

 

 

駅近くのカフェに移動して食後のコーヒーを飲んだ。

 

 

記念写真♫。久しぶりにゆっくりおしゃべりしてNちゃんの良いニュースを聞けて幸せな1日だった。

 

 

抗がん剤治療サイクル7の副作用と経過

はじめに

私の病気は腹膜転移のあるステージ4の胃腺癌(印鑑細胞癌/スキルス胃がん)で診断が出たのは2018年5月16日だった。余命は延命治療をしないと6ヶ月で、しても平均で12ヶ月というもの。HER2タンパクの検査結果は過剰発現無し。胃がんの他は健康。 運動不足で平日の夕食後にソファーで寝落ちはあったが、日常生活に問題なくフルタイムで働き家事育児も夫と協力してこなして来ていた。体型は日本だとLサイズ、イギリスだとS/Mサイズ。非喫煙者。

 2018年5月21日からECX抗がん剤治療で延命治療を受けている。薬の組み合わせはエピルビシン(Epirubicin)とシスプラチン(Cisplatin)カペシタビン(Capecitabine)。初日に病院で注射でシスプラチン、点滴でエピルビシンの投与を受けて、翌日日から3日は自宅で各種の吐き気止めと共にカペシタビンの錠剤を朝食と夕食後に服用する。4日目以降最終日の21日目まではカペシタビンの錠剤のみを朝食と夕食後に服用する。

 2018年8月28日から9月17日までの東京への一時帰国はまるで健康体の状態で、会食も観光も無事に楽しめた。2018年10月21日から24日のベネチアへの旅行も同様だった。

 

初日(10月31日水曜日)
サイクル6に引き続き今回も埋め込みポートから採血できず。血液検査の結果はOKで通常通りの抗がん剤の投与と注射を受けた。コールドキャップも着用。一旦抜けてまた生えて来た髪はそんなに抜けていないみたいでもうすっかり地肌は見えなくなっている。1週間半前に2ヶ月ぶりにヘアカットにも行って来た。

 点滴中ポートの辺りが多少痛いような不快感が以前より強く、ずっとお友達に借りたマンガを読んでごまかしていた。途中でふっと昼寝出来た時間はありがたかった。いつも通り9:00に入って終わったのは19:00で長い1日だった。家で夕食後にしばらくコンピューターに向かった後はベッドへ。ふと眠ったら急に胃液が上がって来て枕と布団カバーを汚してしまい全取り替えになった!

 

四日目(11月3日土曜日)

今サイクルも寝込まないでほぼ普通の生活ができている!二日目から多少気持ち悪さを感じつつも家族の夕食の準備もできている。この日は朝だけ寝て起き上がる時にしばらくザーッと耳鳴りがした。午前中は日本のテレビを見ながらアイロンかけをした。今回は塩味をあまり失っていないみたい。指先はまたちょっと茶色くなっている。空腹感が戻って来た。単に変な感じというのではなくてぐーっと普通の時みたいにおなかが鳴った。それは良いがこれまで体重を戻そうとキツキツまで食べていたら病気になる前より2kg太ったので食べ過ぎないように気をつけている。

 ベネチアの旅行記をブログに書いたり、日本で材料を買ってずっとやりたかったビーズのアクセサリー作りをした。後者は1組ピアスを作っただけで断念。まだ手に力が入らなかくて道具を使うと手がブルブル震えてしまう。

 

五日目(11月4日日曜日)
夜中に7、8回目が覚める度にトイレに行って水を飲んで。大体すぐに眠りに戻れたけれど、午前4時過ぎに起きた時はなかなか戻れずちょっと辛かった。寝れないならそのまま起きて何かして疲れたら昼寝するという手もあるけど。これまでの治療の記録を見てもこの時期は毎回まだまだ100%ではない仕方ないね。

 

六日目(11月5日月曜日)

夜中にまた3回程目が覚めたがすぐに眠りに戻れた。朝方からおなかが下り始める。先週の金曜日の予定だった荷物の集配が実行されず、問い合わせて今日に再設定していた。8:00から20:00までいつ来るとも分からず、トイレもゆっくり入れずに待っていたのにまたこなかった!これ以上の忍耐力は持ち合わせていないのでキャンセル。

 怠いので途中で昼寝をしつつ家事をした。指の爪の色の変色が爪の根元から半分位の所まで来ている。逆むけができて指先が白っぽくひび割れている。これ、前に足で起きた事がある。変色は伸び切るまで消えないだろうがカサカサするのは治るだろう。

 

七日目(11月6日火曜日)

朝目が覚めた時に目の周りに普段よりベタっとした涙の跡がある。塩味余り感じないから食事の塩分濃くし過ぎて涙の塩分濃度が上がってる?!昨日の昼寝で寝違えた首がちょっと痛い。
 荷物をコンビニに持ち込んで発送、ついでに近所の公園でリハビリとして散歩、電車に乗って街に出て夫とランチ、更にメトロポリタン・アーカイブに行ったら休館期!前回たまたま通りかかった時は休館日だったの。私、余程縁がないのか。街に戻りオンラインショッピングを店からピックアップしたり、買い物したりする内に頭痛と腰痛がして来たのでラッシュアワーの前に帰宅した。大して歩いていないのに右足の小指に豆ができた。そして足の裏の手前の部分の皮膚も痛い。

 

八日目(11月7日水曜日)

そろそろ元気な時期だとランチの予約を入れていた。まだ夜中に起きてしまったが出かけるエネルギーは十分だった。久しぶりに会うお友達とおいしくて安いと評判の鮨屋の新支店に行った。おいしい食事と楽しいおしゃべりに大満足だった。

 ただ塩味は今周期、尾を引いて感じにくいみたい。甘みもちょっと感じにくくなっているかも。それと昨日位から右足の裏の皮膚の痛みに加えて両手の親指の関節の内側がヒリヒリする。見た目はちょっと白っぽくなっている。

 

九日目(11月8日木曜日)

ようやく夜に起きないで眠り続ける事ができたら朝のスッキリ感が違う。目の周りのべたっと感もなくなった。午前中はお惣菜を買いに街中に出て、ついでにタイツとまたロングドレス買っちゃった。帰宅後はこんまりさんの片づけを真面目に洋服からやった。洋服を買っては処分に見える?仕方ないのよ、趣味が急に変わっちゃったんだもの。

 

十日目(11月9日金曜日)

引き続き夜はぐっすり。痛いなと思っていた親指の関節の内側、見たら赤くただれたみたいになっていた。絆創膏を貼って保護している。味覚の異常はまだ続いている。体が限界なのだろうか。抗がん剤治療はもう1周期残っている。抗がん剤使えないって事はがんが戻って来るという事だから残念な事ではあるけれど、この後休薬期間に入れるのを楽しみにしている。コールドキャップを被るのとか、もう当分はやりたくない。
 免疫治療について父が北海道がんセンターに問い合わせてくれた。予想に反して北海道の公立の病院では提供されていないのでイギリスで受けるようにとの事だった。イギリスにはまだ来ていない。

 がん研有明病院に問い合わせの電話をしようと思いつつ、こちらの朝7:00で受付時間が終わってしまう。来週こそは週の初めの内に早起きして国際電話をかけよう。相談の電話じゃなくていきなりセカンドオピニオンの番号にかけて予約を入れてしまおうかな。

 

十三日目(11月12日月曜日)

夜中に悪寒で目が覚めた。そこで着ていたパジャマの下に上下ともヒートテックを着足して、パジャマの上から着る毛布も着て、羽毛布団の上には毛布を2枚かけてもまだ寒い!異常。ブルブル震えながらもいつの間にか眠っていた。朝方に今度は暑くて1番下に着ていたヒートテックだけになり掛け布団も要らない位になった。透は部屋には暖房も入れてないしそんなに暑いはずはないから熱を計れと言う。彼が日本で感染症に苦しんだ時と同じ経過だからと。全然具合が悪い感じはしないのに38度あった!病院に電話を入れなくてはいけない体温だ。ただ、起きてしばらくして計り直したらもう37度5分に下がっていて、病院にも一応電話を入れたが家で様子を見るようにと言われた。透はもし病院に行く必要があったら送迎できるように自宅勤務に切り替えてくれた。

 スカイプでがん研有明病院にセカンドオピニオンの予約についての問い合わせの電話をかけた。海外からの患者の為に国際課という部署と専用の電話番号(03-3570-0383)があるそうでそちらに掛け直すように言われた。そちらに電話をかけた所、まずは英語版ホームページのApplyのボタンを押して基本情報を入力更には主治医からの紹介状とこれまでの各種検査結果や画像を送る必要があるそう。それを約1週間以内にがん研有明病院の医師が見て、セカンドオピニオンを与える余地があるかどうかの連絡が来る。それで初めてまた上記の電話番号にかけ直して予約を入れられる。今の所年末年始時期の予約スロットが全て埋まってはいない、通常は1ヶ月半前から予約すればスロットは残っているというのを確認して電話を終えた。あ、それと私は紹介状という言葉に引っかかった。私の主治医はがん研有明病院の医師を誰も個人的には知らないのに私を紹介できる訳ないと。私の電話を取ってくださったMさんによると個人の医師名宛てでなくて良い事、紹介状の内容はこれまでの診断、各種の検査結果、治療の経過、将来の治療の計画について書く物だそう。

 夜中に目が覚めて多少睡眠不足だったので上の電話と朝食の後にベッドに戻って朝寝した。起きてすぐに体温を計ったらまた38度。でもしばらくしたら37度5分に下がった。多少頭痛がある位でカゼその他の症状もないので約束していたランチに出かけた。久しぶりに会ったお友達の嬉しいニュースを聞いて、その他の話も弾んで大満足で帰って来た。もう平熱。ほっ。

 

十四日目(11月13日火曜日)

微熱、塩味への舌の感度の微妙さ、足の前の方の皮膚の痛み、手の親指人差し指の関節の痛みが続いている。特に右手の親指の第一関節の内側は1cm弱パックリ割れて流血している。

 この日もランチで外出、久しぶりに会うお友達とゆっくり話せて嬉しかった。

 

十五日目(11月14日水曜日)

微熱、塩味への舌の感度の微妙さ、足の前の方の皮膚の痛み、手の親指人差し指の関節の痛みの内、足の前の方の皮膚の痛みは消えた!わーい。

 3日連続で外出していたのでこの日は家で休憩した。とは言っても家事やら工事の支払いの準備などやる事は沢山ある。それでも趣味の時間をねじ込んで頭の中でこんな風にと思っていたピアスを2つ作った。

 

十六日目(11月15日木曜日)

微熱、塩味への舌の感度の微妙さ、手の親指人差し指の関節の痛みの内は続く。それなのに、お茶のティーバッグでただでさえ痛い右手人差し指第一関節のそばに紙切り傷を作ってしまった。

 この日は遠方から来たお友達と久しぶりのランチでこれが今回の元気な期間の最後の外出になりそう。直近の5日間の内4日間外出して疲れが貯まったみたい。夕食後にソファーで寝落ち、22:30頃夫に促されてベッドに移動もすぐ眠りに落ち朝5時過ぎまで目覚めなかった。

 

十七日目(11月16日金曜日)

主治医との面談。12日にメールにて主治医の秘書にお願いしてあるが、日本でのセカンドオピニオンの予約をするのに必要な書類やデータを揃えて貰えるように改めてお願いした。また、イギリスの個人年金を引き出す為の主治医からの手紙ももう1通お願いした。複数の会社に同時に請求する為だ。

 2、3日前に主治医が選んでくれた、ロシュRoshe)社のがんの遺伝子検査の費用の支払いをした。3600ポンド(約52万1千200円)の内、個人医療保険が2000ポンド(約28万9千500円)持ってくれる。私の支払い分は1600ポンド(約23万1千700円)で済んだ。これも結果が出たら追加でがん研有明病院に事前に送るかセカンドオピニオンの予約が取れたらその時に持って行く。これは1度検査をしておくと、例え今私のがんのタイプにあった治療や治験がなくても将来私のがんに効果がある免疫治療の新薬が出て来たらすぐにそうと分かる。

 

次のCTスキャンは12月12日に受けてその結果を14日の主治医との面談で聞く。この結果にもよるけれど、私は第一次の抗がん剤治療を終えたHer2陰性の末期の胃がん患者として治験に参加する事にした。この治験は通常だと第1次治療の後に3ヶ月から6ヶ月程の休薬期間を置くところを、もし治療をしたらがんが再び広がるまでの期間が伸びるかどうか調べる。患者を4つのグループに分けてそれぞれ違う治療をする。どのグループに入るかは患者自身が選べないのが残念だ。内容は以下の通り。

グループ1 投薬なし。定期的にCTスキャンでがんの様子をモニターするだけ。
グループ2 経口の錠剤の抗ガン剤、カペシタビンだけの服用を続ける。

グループ3 免疫チェックポイント阻害剤Immune checkpoint inhibitors)であるデュルバルマブDurvalumab)を2週間に1度点滴で受ける。

グループ4 PARP阻害剤Parp Inhibitor)であるルカパリブ (Rucaparib)を経口の錠剤として服用する。

 私が興味あるのはグループ3と4。ネットでざっと調べてみると胃がんにはグループ4は効かないみたい。となるとグループ3に選ばれたい!グループ1はもし治験に参加しなかったら起こる事なので何も失う物はない。治験の審査を通ったら1月の中旬から参加する事になる。

 

 

元職場の同僚からの贈り物、千羽鶴

 

元職場の同僚達から千羽鶴が届いた。自らも2年前に肺がんにかかって死の淵を見たポーランド人の元同僚の発案で、折り紙を折れる人は協力してくれたんだって。中にはどう教えてもツルじゃなくてアヒルになっちゃう人がいたとか。ふふふ。結構器用じゃないと折れないよね、ツル。

 

みんなの気持ちが嬉しい。愛を感じる。ジーン。ありがとう!