テムズ河の潮汐を眺めつつ -321ページ目

レモン・ジンジャー茶

プロダクション部の史彦さんはお茶をいれる時には部署内の人だけでなくいつも私にも声をかけてくれます。良い人です~。デザイン部は個人主義なのかお茶を飲まないわけじゃないのに自分のお茶を作る時に他の人を誘わないし、私が誘っても断られ続けたのでもう訊ねるのは止めました。それ以来プロダクション部の通路側の机に座る沙弥子さんと史彦さんだけに声をかけています。その彼が好きなのがレモン・ジンジャー茶、たまにクランベリー・ラズベリー・エルダーフラワー茶(長い名前!)も飲みますが。

私はクランベリー(以下略)茶ばかり飲んでいたのですが、先日ふと史彦さんお気に入りのレモンジンジャー茶を試してみようと思いました。そうしたら結構おいしい。ちゃんとショウガのスパイシーさが出ていて少しピリッとするんです。風邪引いた時に作って飲んだ事のある、ショウガのすり下ろしと顆粒ダシと醤油をおわんに入れてお湯をはったショウガ汁みたい。思わず醤油を垂らしたくなりました。ピリッとするという事はショウガの成分も残っていて喉の殺菌にもなるのかもしれません。

エルダーフラワーって何の花だろうって前から気になっていたのでこの機会に辞書を引いてみました。日本名はニワトコ(庭常または接骨木)の花でした。広辞苑によるとスイカズラ科の落葉大低木。高さ3~6メートル。幹には太い髄がある。春に白色の小花を円錐花序に密生し、球場の核果が赤熟。茎葉と花は生薬とし、煎汁を暖器(おんあん)など外用薬に使う。枝は小鳥の止まり木に賞用。<運歩色葉>

暖器は温湿布の事で反対語は冷器、最後の<運歩色葉>は室町時代の通俗辞書の名前だそうです。日本語にもまだまだ知らない言葉がたくさんあるな~。

官能小説家からの手紙

私の勤め先は出版社なのでやはり作家や作家志望の人からの原稿や執筆の申し出の手紙が送られて来ます。でもそれを読むのは編集部と営業部の役目なので、私がそれを目にする機会は滅多にありません。これから書き写す手紙は給湯室の掲示板に晒されて、いや張り出されていたのです。

Subject: Request for information.

To Whom It May Concern:

I am a beginning erotic writer and would like to submit a few novels to you for consideration.

What style of type and in what format do you require for a submittal?

Most of my stories are heterosexual in nature but lean heavy towards fetishes (i.e. panty worship, pissing, anal, etc.) and are United States based.

Looking forward to hearing from you!

Thank you,

John G. Andrews
North Calolina 12345

そのままでは差し支えがあるので名前は変えて住所も省略しましたが、アメリカのノースカロライナというのは原本のままです。名前からしてもアメリカで生まれ育った人だと思われるのですが、まるで翻訳プログラムを使って他言語から訳したようなかなり不思議な英語ですよね。
 それにしてもせっかく会社名と住所を調べたのなら、ついでにホームページで事業内容を見れば直ぐに「この出版社にはアダルト系の本の需要は無い。」と分かるのに。当社の出版書リストには精神世界系の本に『あなたのセクシャルな夢を分析』というのがあるのがせいぜい。
 例えアダルト系の出版社を見つけてもこの手紙の内容で仕事に繋がる可能性が一体どの位あるんでしょうか。この他にも先日営業部の俊さんが、「今朝読んだ作家さんからの手紙、冒頭から綴りが間違っているんだよな~。」ってぼやいていたっけ。こういうケースは結構多いのかしら。

ところで社長2人、営業2人、児童書部長1人の計5人は今日からドイツのフランクフルト入りしました。明日からいよいよフランクルフト・ブックフェアーが始まるからです。フェアーの前は忙しくなるのかなと予想していましたが実際は全然いつもと変わらなかったです。

他人の空似

これを話題にするのも3回目ですが、Wallace & Gromitシリーズの新作映画、『The Curse of the Were-Rabbit』の本格的公開がこの週末からだったものでテレビでも宣伝の為の特別番組をやっていました。その内容は大した事なく、面白かったのは声優さん達が映画の音声を録音しているシーンで彼等の顔が見られた位だったのですが、ある発見をして嬉しくなってしまいました。
 番組で作者のNick Parkさんが話していて、前から彼は誰かに似ているとは思っていたのですがそれが誰なのかついに思い当たったのです。彼はThe ShimpsonsのMr. Barnsに似ていて、さらにMr. Barnsに似ていると評判のイングランドサッカーチームのキャプテン、Sven Goran Erikssonさんにも似ているんです。 分析すると広いおでこ、鼻の感じ、上の前歯が少し目立つ所が共通点かな。

他人の空似を見つけるのが面白くて好きです。身近な家族で言うと、夫はColin Firthさん、Orland Bloomさん、サンリオのポムポムプリンに似ています。最後のポムポムプリン以外は他の人にも言われた事があるのですが、ファンの人には全然違うと言われてしまうかもしれません。まあ、彼が自然に世に出て顔が知られる様になったら心置き無く私の目の曇り具合を責めてください。
 娘はDrew Barrymoorさんとペコちゃんに似ています。今は昔ほどは似ていないけど、Drew Barrymoorさん似というのは親としては少し複雑です。幼少期から芸能界入りして大成功したものの、10代になる前に麻薬とアルコールの中毒になってしまった人ですからね。その後立ち直って今は女優としても自ら設立したプロダクション会社の経営も順調なようですが。
 最後に私の顔はと言いますと、どこにでも居る様ようなありふれた顔です。知らない人に「あなた私の近所のお友達の娘さんに似ているわ!」などと興奮気味に語られても、その場で写真を持ってて見せてくれるのでもなければその人の感動に私は付いて行けない・・・。女優さんに似ていると言われた事も無いけど、俳優さんとか人間じゃない物に似ていると言われた事も無いので良しとします。
 でもそういえば最近まきさんにイラストレーターの杉浦さやかさんに似ていると言われたんだっけ。その時にグーグルでイメージサーチした時にはあまりはっきりした写真は上がって来なかったけどそれでも似ていると思いました。今また試したらもっと鮮明な写真が出て来ました!確かに自分で見ても他人の空似にしてはかなり似ていると思います。妙な感じです・・・。

方言で家の掃除整頓について考える

昨日はぐちゃぐちゃの家を人目に晒して大恥をかきたべさ。夫と私で手分けして家事に取りかかったけどささ、やっぱし溜めるのは良くないですね。定期的に大掃除をしつつ、毎日ちょびっとづつでも見られる状態にしておくべきだべさ。狭いスペースに物が溢れていると片付けもゆるくないので張り切ってもっと減らそうと思っているのさ。
 家事を溜めない様にするにはどうしたら良いのでしょうか。皆さんが試してうまく行っている方法があったら是非教えて頂きたいだべ。とりあえずは『月曜日は市場へでかけ~糸と麻を買ってきた~♪』の歌みたいに曜日毎に重点を置く部屋を決めて毎日重点を定めて片付ける方法はどうかしらと思ってるのさ。
 月曜日は主寝室(月→夜→眠るの連想。)、火曜日は台所(火→オーブンの連想。)、水曜日はバスルーム(水→シャワーの連想。)、木曜日は居間(木→本棚やコーヒーテーブルなどの家具の連想。う~ん、苦しいな。)、金曜日と土曜日はお休み、日曜日は子供部屋(日→これも連想は無理。)という感じで。

北海道弁でした。

昨日はぐちゃぐちゃの家ば人目に晒して大恥ばかきましたとよ。夫とうちで手分けして家事に取りかかったんやけんが、やはり溜めるのは良くなかやね。定期的に大掃除ばしつつ、毎日ちょこっとづつでも見られる状態にしておくべきばい。狭いスペースに物が溢れとると片付けもえらいやけん張り切ってえらい減らそうと思います。
 家事ば溜めん様にするにはどうしたらよかのやろか。皆しゃんが試してうまく行っとる方法があったら是非教えて頂きたいばい。とりあえずは『月曜日は市場へでかけ~糸と麻ば買ってきた~♪』の歌みたいに曜日毎に重点ば置く部屋ば決めて毎日重点ば定めて片付ける方法はどうかしらと思っています。
 月曜日は主寝室(月→夜→眠るの連想。)、火曜日は台所(火→オーブンの連想。)、水曜日はバスルーム(水→シャワーの連想。)、木曜日は居間(木→本棚やコーヒーテーブルやらなんやらの家具の連想。う~ん、苦しいな。)、金曜日と土曜日はお休み、日曜日はボウズ部屋(日→これも連想は無理。)ちう感じで。

博多弁でした。

きんのはぐちゃぐちゃの家を人目に晒して大恥をかきたんや。ムコはんとわいで手分けして家事に取りかかったんやが、やはり溜めるのはようへんでっせー。定期的に大そーじをしつつ、毎日ちびっとづつかて見らはる状態にしておくべきどす。狭いスペースにモンが溢れとると片付けもしんどいやさかい張り切ってもっと減らそへんと思うで。
 家事を溜めへん様にするにはどへんらええさかいっしゃろか。皆はんが試してあんじょう行っとる方法があったら是非おせーて頂きたいどす。とりあえずは『月曜日は市場へでかけ~糸と麻をこうてきた~♪』の歌みたいに曜日毎に重点を置く部屋を決めて毎日重点を定めてなやらへんする方法はどへんかしらと思っていまんねんわ。
 月曜日は主納戸(月→夜→ねるの連想。)、火曜日はだいどこ(火→オーブンの連想。)、水曜日はバスルーム(水→シャワーの連想。)、木曜日は居間(木→本棚やコーヒーテーブルやらなんやらの家具の連想。う~ん、苦しいな。)、金曜日と土曜日はお休み、日曜日はお子たち部屋(日→これも連想は無理。)ちゅう感じで。

京都弁でした。

昨日はぐちゃぐちゃの家を人目に晒して大恥をかきましたんじゃ。夫とわしで手分けして家事に取りかかったが、やっぱし溜めるなぁようないの。定期的に大掃除をしもって、毎日ちぃとづつでも見られる状態にしておくべきじゃ。狭いスペースに物が溢れとると片付けもわやなんで張り切ってもっと減らそうゆぅて思いますけぇの。
 家事を溜めない様にするにゃぁどうしたらええのじゃろぉか。皆さんが試してうもぉ行っとる方法があったら是非教えてもらいたい。たちまちゃぁ『月曜日は市場へでかけ~糸と麻をこぉてきた~♪』の歌みたいに曜日毎に重点を置く部屋を決めて毎日重点を定めて片付ける方法はどうかしらゆぅて思うとるんじゃけぇの。
 月曜日は主寝室(月→夜→眠るん連想。)、火曜日は台所(火→オーブンの連想。)、水曜日はバスルーム(水→シャワーの連想。)、木曜日は居間(木→本棚やコーヒーテーブルやらの家具の連想。う~ん、苦しいの。)、金曜日と土曜日はお休み、日曜日はガキ部屋(日→これも連想は無理。)っちゅう感じで。

広島弁でした。

きんのぅはぐちゃぐちゃの家を人目に晒して大恥をかきてんて。夫と私で手分けして家事に取りかかってんけどぉ、やっぱぁ溜めるのは良くないやがいね。定期的に大掃除をしつつ、毎日ちょっこづつでも見られる状態にしておくべきねんて。狭いスペースにがが溢れとると片付けも大変なので張り切ってもっと減らそうと思うげん。
 家事を溜めない様にするにはどうしたら良いがやろか。皆さんが試してうまく行っとる方法があってんてら是非教えて頂きたいねんて。とりあえずは『月曜日は市場へでかけ~糸と麻をこうてきた~♪』の歌みたいに曜日毎に重点を置く部屋を決めて毎日重点を定めて片付ける方法はどうかしらと思っとれんて。
 月曜日は主寝室(月→夜→眠るの連想。)、火曜日は台所(火→オーブンの連想。)、水曜日はバスルーム(水→シャワーの連想。)、木曜日は居間(木→本棚やコーヒーテーブルなどの家具の連想。う~ん、苦しいな。)、金曜日と土曜日はお休み、日曜日はねんね部屋(日→これも連想は無理。)という感じで。

石川弁でした。

キリが無いのでこの辺にしておきます。方言への変換はhttp://www.mitene.or.jp/~hiro3/fukui.htmlというサイトにあるプログラムを利用させて頂きました。

カトリーナちゃんと妹のニーナちゃん

カトリーナちゃんと妹のニーナちゃんが遊びに来ました。カトリーナちゃんと香蓮は通う小学校は違いますが、同じ保育園で預かって貰っています。2005年09月15日の記事の樽を被った香蓮横転事件に出て来たカトリーナちゃんです。家は保育園のすぐ側なのでこれまでも帰宅途中のカトリーナちゃんと妹のニーナちゃんが香蓮の家に遊びに行きたいと言い、香蓮も熱心に招待していたそうなのです。
 午後6時少し前に夕食もそろそろ完成という頃、香蓮、透、カトリーナちゃん、彼女の妹のニーナちゃん、パパのポールさんがやって来ました。週末にゆっくり片付けようと部屋の整頓を怠っていたので朝食に使った食器は出しっ放しだわ、洗濯物は干してあるわ、郵便物などの書類は溢れているわで家中酷い散らかり様だったのに~。ガーンガーンガーン!
 でも子供達は構わずさっそく子供部屋で遊び始め、透とポールさんと私は飲み物を片手に居間でお話していました。ささっと隠せる物だけ隠したけどとても追いつく量ではなく、もう諦めの境地でした。聞く所によるとポールさん一家は私と夫の憧れのリバービューのフラットに住んでいるそうですが寝室は1つなのだそうです。それなら雑然とした室内は家とあまり変わらないかも。

前のフラットを買った時の不動産屋の係の人はオーストラリア人でヨットに乗ってイギリスまで来たと書いた事がありますが、ポールさんはアメリカ人で当時はガールフレンドだった奥様と一緒にやはりヨットで38日間かけてニューヨークから大西洋を横断してヨーロッパにやって来たそうです。その後奥様の出身地のギリシャなどの南ヨーロッパを同じヨットで周遊したそうです。
 結婚したのは私達と同じ1998年だそうで、挙式と披露宴はギリシャで行われたそうです。もちろんアメリカからポールさんのご両親やその他の家族を招待して。その光景は2002年公開の映画、『My Big Fat Greek Wedding 』 (『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』)そのままでとても面白かったそうです。映画を見た時に「これは僕の結婚式だ!」と思ったとか。
 その後現在のフラットに越して来るまで1年ほどSt.Katherine's Dockというタワーブリッジの近くのヨットハーバーにヨットを係留して暮らしていたもののカトリーナちゃんが1才を過ぎた頃さすがに手狭になったのでヨットを手放して現在のフラットに越して来たそうです。でもヨット暮らしの頃の住宅ローンの無い生活の気楽さが忘れられないそう。

ニューヨーカーのポールさんの目から見たアメリカとイギリスのビジネスの仕方の違いや、イギリス人の人付き合いの仕方に関する感想が興味深かったです。ポールさんによると、アメリカのビジネスはDeal based (値段)で決まり単刀直入でドライ、一方イギリスは何回もミーティングをしたり知り合いの紹介が重要だったりしてもっと感情的で、ヨーロッパ風だと思うそうです。
 ロンドンの人はニューヨークの人と違って気軽に街中で他人に話しかけないし、誰かと新たに知り合っても家に招待し合うまでに非常に時間がかかる、お友達が作りにくいと感じているそうです。そういえば前に児童公園でお互いに子供を遊ばせていた時に知り合ったオーストラリアの人も同じ事を言っていました。家に気軽に招待し合わないというのは日本人も同じだなと思いました。

子供達は結局1時間程遊び、ファッションショーごっこでもしていたのか、いつのまにかカトリーナちゃんとニーナちゃんは香蓮の洋服に着替えていました!またニーナちゃんの靴が行方不明になってしまい、香蓮の部屋のおもちゃの山からようやく発掘されました。親の私達は「お互い仕事の急用で保育園のお迎えに遅れそうな時など協力しあいましょう。」と名刺と電話番号を交換しました。
 ポールさんはたまに通っている保育園のスタッフに臨時のベビーシッティングを頼むという耳寄りな情報も。ベビーシッティングサービスはあってもやはり香蓮を見知らぬ人に預けて行くのはとても出来ませんでしたが、顔見知りの保育園のスタッフの方ならそのまま園での遊びの続きという感じで抵抗が無さそうです。ちなみに値段は1時間5ポンド(約千円)だそうです。
 ポールさんに「今度は香蓮ちゃんを連れて家に遊びに来て下さい。」と言われましたが、こちらこそ名誉挽回のため部屋をスッキリ片付けた所にまた遊びに来て欲しいです~。隣のマンションに住むフィオナちゃん、スカイちゃん、ジェイムスくんの3姉妹弟もそうですが、この頃ご近所にお友達が出来て嬉しいです。彼等の両親も外部から越して来た、境遇の似た仲良くなれそうな人達です。

No~~~~~!

朝起きてバスルームに行ったらベッドルームの方から夫の弱々しい叫びが聞こえて来ました。土曜日の朝だと勘違いして「香蓮が朝寝坊してくれますように。」なんてリラックスして横になっていたのに突如金曜日の朝だと気がついてしまったのだそうです。分かるな~、その気持ち。
 No~~~~~!と言えば私と夫の間ではEwan McGregorです。彼、『The Pillow Book』でも『Rogue Trader』でも『Star Wars』でもとにかくほとんどのフィルムでNo~~~~~!と叫ぶシーンがあるからです。また、彼が出演する映画には全裸になるシーンが多いのも有名ですよね。
 Ewan McGregorのファンなので彼の出る映画はかなり見ていますが、一番好きなのは1998年の『Little Voice』です。Michael Caine好きでもあるのでこれは2重に楽しめました。Dusty Springfieldなどの古いイギリスの歌謡曲を聞けるのも良かったです。

ア・ハーント!

公共の交通機関で他人のおしゃべりに耳を傾けるのが好きです。中には選択の余地無くその場に居合わせた乗客全員が聞かざるを得ない程の大声で話す人もいますが。それが乗客同士の会話ではなく、携帯電話での会話だと相手側の反応は聞こえないけれどそれでも面白いです。4月の末に今の会社に勤め出してからは毎日バスで通勤です。地下鉄と違ってトンネルが無いので携帯電話を使う人が結構います。男性が携帯電話で話す相手は勤め先の上司や同僚らしく、内容も遅刻の連絡とか、仕事の指示などでつまらないです。

それに比べて女性の方は自分のプライベートな話をする人が多いです。例えばまだ10代らしいアフロカリビアン系イギリス人の女性は「最近鬱病と診断され、先日は興奮してどうしても泣き止めなくなって病院に連れて行かれて鎮静剤の点滴を打たれ、3日間入院した。」と話していました。それがまた傍若無人の尋常じゃない大声だったので「そうだろうね~、ここまで大声で話すのは普通じゃないよね。周りに気を使う余裕が全くないほどに自分の感情の事で精一杯なんだろうな。」と思いました。

似た様な例では20代半ばらしい髪を一部ピンクに染めたイタリア人女性。電話がかかってきてしばらく会話した後にガチャ切り。次に自分からかけて会話。そしてまた向こうからかかって来るといった状態で、どうやら連続通話の相手は同じ人で口喧嘩は酷くなって行く様でボリュームはどんどんアップ。もちろんイタリア語なので何の話で揉めているのかは不明ですが「オ・カピート!」は「分かってんの!」ですかね。しまいには「Fxck You!」などとも言い出し回りは苦笑い。その次のバス停で降りてくれてほっとしたのは私だけじゃないはずです。

一番最近のケースは生粋の東ロンドン育ちらしい白人のイギリス人女性。職場の最寄りのバス停で下車するまでの15分の間に彼女のお友達は最近軽犯罪で起訴されて法廷に出廷した、もうすぐカソリックの教会結婚するけどこれが2度目の結婚、教会から披露宴を開くパブまで自分の家族だけでも2階建てバスが一杯になりそうという話など、皆に聞こえる様な大声で話して公開しちゃって良いのかという内容。バスは満員だったのですが彼女の隣の席は最後の最後まで空席でした。
 この彼女は話し方もとても地元っぽくて面白かったです。Jamaica Roadは普通はジャメイカ・ロードと発音されるのですが、ジャマイカ・ロードになっていました。そして「t」の音を発音しないのです。例えばWaterは「ウォーター」じゃなくて「ウォーラー」、Cityは「シティー」「シイー」になります。この「エイ」を「アイ」と発音するのと「t」を発音しないのは東ロンドンアクセントの大きな特徴です。前者はオーストラリアのアクセントもそうなので、北米に行くとイーストエンダーはオージーと間違われる事があるそうです。
 最後に、タイトルの「ア・ハーント!」はこの女性が話していた言葉なのですが、何って言っているか予想できますか?とにかく東ロンドンでは「t」ばかりではなくて、他の様々な発音も省略して話すので仕舞いには何と言っているのか分からなくなる程です。特に私のような外国人は前後の文脈から推測するしかありません。さて、正解は「アイ・カーント!」、I can't(出来ない。)です。彼女はこの「ア・ハーント!」と「イエー?」、Yeah(口語のイエス。)を連発していました。

ウォレスとグルミット過去のシリーズ3作



ウォレスとグルミット チーズ・ホリデー



ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!



ウォレスとグルミット、危機一髪

週末にウォレスとグルミットシリーズの過去3作が安くなっていたので買いました。過去3作を改めて鑑賞して気付いたのが、ウォレスの顔の形の変化です。第一作目の『チーズ・ホリデー』ではウォレスの頬に膨らみが無く、頭から首までほぼ直線になっていいるのです。第二作以降は現在の顔の形になりますが、頬の膨らみと言ってもも脂肪でふっくらしている訳ではなく、口が顔の幅より大きいだけと言った方が正確かも知れません。

今週の初めにAardman Animations(1976年設立)の倉庫が火事になって過去の作品のモデルやセットが全部灰になってしまいました。テレビのインタビューにウォレスとグルミットシリーズの作者のNick Parkさん(1985年入社)が答えて、「過去の記録が失われたのは残念だけど、私達はそれには影響されずこれからも次々に新しい作品を作り出していきます。今世界の他の場所で起こっている惨事や災害を考えれば深刻さは比べ物になりません。」という趣旨の事を言っていました。
 ところでウォレスとグルミットシリーズ第一作、『チーズ・ホリデー』はNick Parkさんの卒業制作なのだそうです。彼はNational Film and Television School在学中に夏休みにAardman Animationsで設立者のPeter LordさんとDavid Sproxtonさんの元で働いてアニメーション制作の現場を経験しつつ卒業制作を完成させたそうです。

イギリスのアニメーション業界の中心はやはりロンドンですが、マンチェスターにはCosgrove Hall(http://www.chf.co.uk)、ブリストルにはAardman Animations(http://www.aardman.com)があります。特にブリストルのアニメーションインダストリーは盛んで、アニメーションのフェスティバル(http://www.animated-encounters.org.uk)も毎年開催されています。
 イギリスのアニメーション業界に関する記事を読んで分かったのは、国際化がこの分野にも進んでいるという事です。金融業界がコールセンターをインドに移したり、出版業界が印刷を中国の工場に発注したり、アパレル業界が衣料品の生産を東南アジアや東ヨーロッパの工場に発注するように。プリプロダクションとポストプロダクションなど創造的な仕事は国内で行われ、実際の製作の仕事は海外へ発注されます。
 国際分業化の流れは2Dアニメーションに顕著ですが、やがてそれはウォレスとグルミットシリーズのような3Dのモデルアニメーションにも及ぶと予想される一方、イギリスのアニメーション業界で今でも成長中の分野はコンピューターアニメーション(2Dでも3Dでも)だそうです。これはハイエンドのコンピューターとマヤなどのソフトウエアを使って国内で製作されているそうです。

コラムズ・フィールド

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以前から行きたいと思っていたCoram's Fieldという公園に行ってきました。場所はロンドン中心部のブルームスベリーと呼ばれる所にあり、最寄り駅はPiccadilly LineのRussel Square駅です。私達はバスで近くまで行ったのですが、Guillford Streetにある入り口に気がつかず、15分程かけて約2.83ヘクタールある公園をぐるっと一周してしまいました。入り口は1つだけで子供と一緒でない大人は中に入れない事になっています。
 保育園やトイレやカフェその他たくさんの部屋があるらしい建物はコの時形に配置されていて、その中庭にあたる部分の中心にはピクニックに最適な大面積の芝生、季節外れで水は入っていなかったけど水遊び用の大きなプール、30人位は入れそうな東屋があります。そして周辺部には小動物の居るシティーファーム、テニスコート、サッカーグラウンド、バスケットコート、滑り台、ブランコ、砂場などが配置されています。

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香蓮が真っ先に駆け寄ったのが平べったい籠状のブランコ。360度くるくるとどの方向にも廻りました。後から他の子供達が遊ぶのを見て気付いたのですが、籠の上に腹這いか仰向けになって乗ると遠心力を楽しみつつも振り落とされる可能性が無くて安心な様です。香蓮は座って乗っていたので恐かったみたいですぐに降りてしまいました。下は落ちても怪我をしないように木のチップが敷き詰めてありました。
 次はお隣の3階建ての滑り台です。滑り台は2台あり、1つは管状で中は真っ暗なのでスリルとスピード感が増すようです。香蓮はこれが気に入り何回も何回も滑り降りて遊んでいました。この滑り台の賢い所は、1階まで登る場所は45度の急坂になっていて、ロープを両手に持ってよじ登らないといけません。「この最初の関門を突破できないような幼い子には高くて長い滑り台は無理ですよ。」という事です。
 この公園には上記の滑り台は無理という幼い子向けに別に低い滑り台があり、ブランコも子供用のと幼児用のと両方があります。砂場さえも分かれていました。1才と4才では運動能力が違うので一緒に混ざって遊ぶのが危ない時があるのでこれは良いシステムだなと思いました。赤ちゃんは大きい子に衝突される心配無くゆっくり砂に座って遊べるし、大きい子は小さい子を踏む心配なく伸び伸び走れます。

お昼は公園内のカフェでチーズをかけたジャケットポテト、ペストパスタ、シーチキンとコーンをマヨネーズであえた具入りのサンドイッチにコーヒー、紅茶、ジュースを注文しました。計10ポンドちょっと(約2千円)で街中のコーヒーチェーン店で軽食を取るよりはずっと割安でした。味も悪くありませんでした。他にもスープ、スパゲティーボロネーゼ、ピザ、ホムス(脚注1)と生野菜スティックなどがありました。
 ただしカフェは屋外なので冬場は寒いでしょう。また、トイレは大人用は酷く不潔ではなかったけどドアの鍵が壊れていたり、床がベトベトしたりしていました。トイレットホルダーも壊れていたし。子供用のトイレは使いませんでしたが、大人用には無かったおむつ替え台は子供用の方にあるのかもしれません。「子供の為の・・・」と言う以上はおむつ替え台位用意してくれないと困ります。

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偶然香蓮と同じクラスのお友達2人も遊びに来ており3人で楽しそうに砂場を駆け回っていました。お友達のお母様は「保育のプロ?」と思う程子供の相手が上手でした。元々子供達が敵と戦うという筋で遊び出したのを更に発展させ、作戦会議と言って3人を集めてヒソヒソ声で「こういうルートを辿って向こうの船の下の砂を取ってくる。」とか、「今度は別のルートを辿って船の甲板で踊る。」などと指令を出して子供達を喜ばせていました。

帰りは買い物しにオクスフォード・ストリートに向かうために公園の入り口からLamb's Cunduit Streetを南下して行きましたが、この通りはちょっとヨーロッパ風な雰囲気で歩道にレストランやパブのテーブルが出ていて、チーズのお店やまるでテート・モダンにあるインスタレーションのようなキャンディー屋さんなど、チェーン店ではない個人商店が軒を並べていました。初めてこの通りを歩きました。
 そしてLamb's Cunduit Streetに交差しているのがGt. Ormond Streetで、ここにはGreat Ormond Street Hospital for Childrenがあります。この有名な産婦人科小児科専門病院は『ピーターパン』の版権を持っています。1929年に著者の J M Barrie氏が版権による収入を公表しない事を条件に版権を寄付したのです。2004年にGeraldine McCaughreanという作家が続編を書く事が決まりました。(脚注1)
 有名な病院はここにあったのか、娘をこの病院に連れてくるような事がありませんように、病気や怪我をした子供達が早く良くなりますようにと思いつつさらに南下すると見覚えのあるHigh Holbornに出ました。その手前に警察署があったのですが、何となく見覚えが・・・。あ、別に事件を起こして連行されたのではなく、1995年の夏に渡英してすぐに外国人登録証(今はもう要りません。少なくとも日本人は。)を作りに来たのです。
 久しぶりに知らない通りを歩いて楽しかったです。ロンドンの中心部だけに限っても散歩好きの私が10年暮らしていてもまだ歩いた事のない通りがたくさんあります。Coram's Fieldに行く途中に通ったシティもバスの窓から「また散歩しに来たい・・・。」と思って眺めていましたし。シティの古い金融機関の重厚な、人を寄せ付けない様な大きな扉や、パブや店の金属製の看板はちょっとドイツの中世の街みたいでとても趣があります。

(脚注1)ヒヨコマメを水煮してペースト状にしたものを胡麻油で調味したもの。野菜スティックやトウモロコシチップス、ポテトチップスなどにディップとして付けて食べます。豆で出来ているのになぜか魚の味がするような気がします。これは私だけなのかな~。

(脚注2)http://www.gosh.org/about_us/peterpan/index.html

ウォレスとグルミット、野菜畑で大ピンチ

娘の香蓮と近所の映画館にウォレスとグルミットの新作映画を観に行って来ました。以下の感想で筋は明かしませんのでこれから見たいと思っている方もご安心を。日本でも『ウォレスとグルミット、危機一髪! 』(子羊のショーン君が出て来るもの。)が上映されてかなり人気だったみたいですね。脱線しますが『ミスター・ビーン』も同じく90年代後半に紹介されたらしく、日本からの観光客の方がショーン君型のリュックやミス  ター・ビーンの写真入りマグカップなどのおみやげを探す姿も見られました。(ミスター・ビーンを眺めつつ飲むコーヒーや紅茶がおいしいのか疑問・・・)

新作映画の『ウォレスとグルミット、野菜畑で大ピンチ』は、まずタイトルからして笑えます。ウサギ人間(Wererabbit)は、オオカミ人間(Werewolf)のもじりです。オオカミ人間というと満月の夜にオオカミに変身してしまう人間という他にオオカミ人間のように残忍な人という意味でも使います。だからふわふわの毛皮でまるっこい体をした愛らしい見かけのウサギのイメージに合わず滑稽なのです。WereferretとかWerehamsterなども居たら面白いな~と想像してしまいました。
 さて、今回の映画の舞台は発明家のウォレスと相棒の犬、グルミットの住む町で、時はトティントン卿婦人開催の毎年恒例の巨大野菜品評会も間近という頃です。2人はアンチ・ペストという有害生物駆除のビジネスで大成功しています。品評会に向けて手塩にかけて育てた野菜を野生のウサギなどに食い荒らされたくないと町中の人がアンチ・ペストと契約しているからです。ウォレスの発明した様々な労働節約の機械や防犯システムを活用して全てが順調だったのにある日得体の知れない夜行性の食欲旺盛なウサギの化け物が現れて・・・
 困難な時もウォレスに変わらぬ忠誠心、いや友情を示すグルミットの姿には涙が出ました。香蓮(4才)はウサギ人間が退治に来る人たちに追われるシーンでは怖がっていましたが、それも楽しみの範囲での恐怖だったようです。映画に出て来るいかにもイギリスっぽい小道具も見ていて楽しかったです。例えばウォレスとグルミットが使うコーニッシュウエア(脚注1)のマグカップ、ウォレスの室内履き、50年代風のレトロな雰囲気で人気の冷蔵庫などです。冷蔵庫の扉のSMEGというイタリアのメーカー名はSMUG(脚注2)になっていました。

(脚注1)イギリスのコーンウォールのT. G. Green Pottery社製の濃い水色と白の太い横縞模様の入った陶器です。『太西洋の青、コーンウォールの雲の白、海の輝きのような光沢』というのが1961~2年頃のリーフレットの謳い文句です。

051008_Cornish Wear

1961~2年頃のリーフレットのページの一部

(脚注2)ひとりよがりの、うぬぼれの強い、自己満足したという意味です。