下写真は「ベトナムニュース紙」掲載のシンガポール証券取引所(SGX)の写真。写真の下には「多くのベトナム企業がSGXへ上場したがっているが、IR(情報公開)などハードルが高い」と書かれている。
多くのベトナム企業がSGXへ上場したがっています。なぜなら、海外からのエクイティや債券による直接金融による資金調達が容易になり、企業の知名度も飛躍的に向上するからです。しかし、元々、社会主義国で企業公開情報などが存在しなかったベトナム企業にとっては企業情報公開基準などには親しみがないのが現状です。例えば、ベトナムの一流企業で元国営企業のビナミルク(VNM)に企業訪問を要請したところ、企業情報公開はしていない(ビナミルク社の某取締役)との理由で断られたこともあります。こういう場面を目の当たりにすると、当分の間、同社を含むベトナム企業の国際的な海外市場への上場は厳しいだろうなあ、と感じてしまいます。