カンボジアのゴミの山(ステミンチャイの写真) 続き | ホーチミン市(旧サイゴン)在住・証券アナリストのタイ株、ベトナム株、日本株ブログ

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ホーチミン市(旧サイゴン)在住の証券アナリスト・竹内浩一が、ベトナムを中心に世界の金融市場を見渡すブログです。

 本日も昨日に続いて、「資本主義の明暗」の写真・動画です。豊かで東南アジア1の強国だったクメール王国が数百年を経て、戦争や内戦を経て、資本主義になった。その過程で現実に起こっていることを先週、現場で撮影したのですから、写真・動画をアップする誘惑を抑えられません。目

 私が小学生の頃、日本の各小学校には焼却炉がありました。学校の用務員さんが小学校からでるゴミを焼却炉で処理していたのです。朝礼では、「危ないので焼却炉には近づかないように」と何度も云われたものです。

 今、日本の小学校には焼却炉はありません。それは後に(簡易)焼却炉からは焼却過程で毒性の強いダイオキシン類が発生すると分かったからです。日本では焼却炉は強い規制を受けています。

 日本では特に焼却する必要がある医療廃棄物など毒性の強いモノに絞って焼却しているようです。

 一方、カンボジア。カンボジアではゴミの分別なんてやっていません。写真のようにゴミ捨て場で分別を行っています。正直、カンボジアを含めアジアにはゴミが散乱しています。特に生ゴミ、プラスティックゴミ・・・
 
 例えば、タイの屋台でモノを買うとかならずビニール袋に包んでくれます。ビニールは便利です。ジュースだって2重・3重に包めば、簡単に取引できますから。近代以前は、ビニール袋の代わりに大きめの「木の葉」が使われていたのだと思います。例えば、カオラム(竹筒のなかにもち米、小豆、ココナッツミルクを入れて蒸した料理で日本でいう駅弁の代わりに駅などで販売している)。近代以前は”エコ”なのです。

 カンボジアにはゴミ処理施設はないようです(未確認)。ゴミ山に住む子供を作るのと、ダイオキシンを大気中に撒き散らすのとどっちがいいのでしょうか。 "Which is the lessor evil?" 云えるのは、ゴミ山の子供たちの精神は「明白かつ現在の危険(clear and present danger)に晒されているということです。少なくとも、有害廃棄物だけは焼却炉で燃やして欲しいと思いました。・・・と同時にカンボジア政府にそれをやる余裕はないだろうな、とも・・・しょぼん

 以下、ステミンチャイの写真・動画です。
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 プラスティック類などを集めて売却する。価格は重量によって決まる。雨の日はその重量の何パーセントかを割り引かれる。少量ならゴミ、しかし、バルクで大量にあれば資源だ。まだまだ、アジア各国政府のゴミに対する意識は低い(無い)のが現状。ゴミより経済発展というわけだ。
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