ホーチミンのオフィスビルなど | ホーチミン市(旧サイゴン)在住・証券アナリストのタイ株、ベトナム株、日本株ブログ

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ホーチミン市(旧サイゴン)在住の証券アナリスト・竹内浩一が、ベトナムを中心に世界の金融市場を見渡すブログです。

 今日の写真は、ホーチミン市1区のある最近できたグレードA・オフィスビルの写真です。入居企業は、全日空、みずほフィナンシャルグループ、ビッグ4会計事務所のKPMCや投資ファンド運営のビナキャピタルなどの国際的な一流企業。

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 ホーチミン市1区のグレードAビル(写真は先週撮影)。

 肥大した官僚組織のためにベトナムの近代化は中国やタイまたはカンボジア(注)と比べ遅遅としたものではありますが次第に変化をはじめてきています。こうしたモダンなオフィスビルもホーチミン市には(まだ数少ないですが)あります。(注、意外にもカンボジアの開発速度は早いのです。有力者とコネがあればという限定区付きで。)

 但し、ホーチミン中心部で電気などインフラが整っているのは(まだ)この1区と3区だけ。2007年以降の不動産バブル崩壊で1区と3区以外の不動産でインフラ未整備にも関わらず「理想買い・追随買い」された不動産は軒並み大幅に値下がりしました。しかし、1区と3区に限っては、外国企業(サービス業など)のオフィス需要や駐在員用住居などの需要が高いため、値下がり幅は限定的です。

 これはカンボジア・プノンペンにも当てはまることなのですが、外国企業や駐在員が入居できるレベルの不動産物件には品不足が起きています。つまり、外資がベトナムやカンボジアに進出しようとする場合に「外国企業が入居できるレベルの建築物」が極端に不足しているのです。

 一方、下写真は空港から1区へ向かう途中にタクシーが通った道。ホーチミン市でも1区、3区以外はこういう状況。アスファルト無い(;^_^Aです。左横は工事中です。

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 ホーチミン市内の未舗装道路。

 他に、ホーチミン市には「ナムサイゴン」と云われる地区(7区)があります。市中心部(1区)から南へ車で約20分。「ナムサイゴン」は、サービスアパートメントやお洒落なヴィラ、レストランが建ち並ぶ閑静な住宅地です。台湾系の開発業者の名称から別名「フーミーフン, Phu My Hung(富美興)」とも呼ばれます。

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 ホーチミンの地図。「ナムサイゴン」は7区にある。

 ここは韓国人が多く、至るところでハングル文字が見られるのも特徴の1つ。いわゆる「人工的な副都心」といった趣。韓国人がベトナムやカンボジアで多いのは、日本企業が過去にインドシナ半島東北部の戦乱を避けてタイ、インドネシア、マレーシアなどに主に進出したからという歴史があります。つまり、日本人が経済的に未進出で空白地帯だったベトナム、カンボジア、ラオスに韓国が進出したわけです(そこに現在の「韓国ウォン安」という事態になりました)。

 最後に、ホテル客室から撮影した1区とメコン川の写真をアップしておきます。1区からメコン川を見た写真です。

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 ホーチミン1区のホテル客室よりメコン川を眺望した写真。