先週金曜日(8月29日)には、市民民主連合(PAD)の妨害で、プーケット、クラビ、ハジャイの南部タイで3つの空港が閉鎖されました。その後、ハジャイ空港は翌土曜日(8月30日)、クラビ空港とプーケット空港は昨日曜日(8月31日)にそれぞれ閉鎖をとかれました。また、週末には、PAD幹部はTVでバンコクの空港(スワンナプーム空港)も数日後に閉鎖すると息巻いていたようです。
過激化するPAD。これに対して、いままでPADの反政府活動に反感を持っていたグループが、反PAD・政府擁護の「UDD(United Front of Democracy against Dictatorship)」という団体を形成してきたようです。
「UDD」とは、直訳すれば「反独裁主義・民主主義共同戦線」とでもいうのでしょうか?(大手マスコミによる適訳を待ちます)。
いずれにしても、議会制民主主義の過程を無視し長期間のデモ(集団示威行動)を実施するPADの手法を独裁主義の亜種と考え、議会制民主主義を守ろうとするグループが「UDD」です。
(下の写真 PADリーダーのソンティー氏とシャムロン氏の人形に火を付けています。バンコクポスト紙より)
(バンコクポストの「UDD」関連記事)
http://www.bangkokpost.com/010908_News/01Sep2008_news07.php
PADが現サマック政権を批判するのはわかりますが、現実のタイの経済・景気やインフレ懸念に対してどういう政策を持っているのか、それが重要だと思うのですが。私からみれば、どちらとも経済政策自体は大して変わりばえしないような印象を受けます。
インフレと言えば、本日より「バンコクポスト紙」は一部25バーツから30バーツへ値上げしました。1年間で新聞用紙のコストが60%上昇したのが原因です。一般のタイ人の多くは、事態の早期収拾とインフレなき持続的経済成長を望んでいます。