今年はどうしようもなくダメダメな読書生活を送っている。
年々頭が悪くなっていくのは仕方のないことだとして、その進行を抑制する努力をしないのはまずいのではなかろうか。
恥を忍んで3月の読了本リスト。
『イッツ・マイ・シング~20イヤーズ・オブ・ヒップホップ』
沼田充司(シンコーミュージック)
『裏方の流儀』
小宮良之(角川SSC)
『SPEEDBOY!』
舞城王太郎(講談社)
『RUN~流浪のストライカー、福田健二の闘い』
小宮良之(ダイヤモンド社)
『わたしたちに許された特別な時間の終わり』
岡田利規(新潮社)
『死神の精度』
伊坂幸太郎(文春文庫)
『きのう何食べた?(1)』
よしながふみ(モーニングKC)
『沢田マンション超一級資料~世界最強のセルフビルド建築探訪』
加賀谷哲朗(築地書館)
『グレート生活アドベンチャー』
前田司郎(新潮社)
『社会科見学に行こう!』
小島健一編(アスペクト)
3月のナンバーワンは、『イッツ・マイ・シング』と『RUN』。
ヒップホップとサッカーというフィールドの違いこそあれ、単身で外国に渡り、日本人が認められていないジャンルでの成功を手にした男のノンフィクションで、そこに絡んでくる家族の問題が、各々の人間性に陰影を与え、本自体に奥行きを作り出していて読み応えがある。
『イッツ・マイ・シング』に登場するレコードは当時聴いていたものが多くて、今でもかなりiPodに入っている。
小宮良之は文章がうまい上に取材の丁寧さが伺え、サッカーライターの中でも信頼できる。今後も期待。