「恋文の技術」森見登美彦著 ★★★ | 一兵卒のブログ

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呑んで食って遊んで
呑まれて食われて遊ばれて
日々是好日

久しぶりに森見さんの本。
手紙により物語が進む
書簡体小説。

京都で学生生活をおくっていた
主人公の大学院生、守田一郎。
教授から社会人としての
素養を磨くべく
能登半島の研究所への勤務を
命ぜられる。
能登へ向かう列車の中で
守田はある光景を目にして
文筆武者修行を志す。
友人、
家庭教師をしていた小学生、
恐るべき先輩女史、
妹、
そして著書の森見氏へと
手紙を書いて書いて書きまくる。
能登にあるのは
強面の先輩、
森、山、海、
社会との繋がりが希薄になった
守田は書いて書いて書きまくる。
しかし一人だけ
思いを寄せる女性にだけは
手紙を書くものの
出せない‥。

手紙により物語は進み
登場する人たちが絡み合い
繋がっていく。
コミカルで
シニカルで
ウィットに富んだ展開、
青春であり
恋愛であり
人生であり
物語にひきこまれていきます。

守田は最後に
何故、思いを寄せる人に
手紙を出せないのか、
自分が何故、手紙を書くのか
何を手紙に書くべきか
について見出だします。
能登へ向かう列車で見た光景、
能登で見た光景、
赤い風船。

面白かった❗

★★★