「嫌われる勇気」岸見一郎・古賀史健著 ★★★ | 一兵卒のブログ

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呑まれて食われて遊ばれて
日々是好日

アルフレッド・アドラーの
心理学を
青年と哲人の会話形式で説きます。
自己改革、生きる意味とは、
なかなか考えさせられるエエ本でした。

ポイントは以下の通り。

・アドラーは
フロイトやユングと並ぶ
心理学の三大巨頭の一人。
心理学でありながら思想、哲学と
同一線上にあり
人間理解の真理、到達点。


・フロイトの原因論に対して
アドラーは目的論を説き、
過去のトラウマを否定する。
要は現在の自分は
過去の経験によって
決定されるのでなく、
経験に与える意味によって
自らを決定するとのこと。

・自分が不幸と感じるのは
自ら不孝を選んだため。
自ら「不幸であること」が
自分にとって「善」だと判断したこと。
自分が変わろうと思えば
ただライフスタイルを
選び直せばいい。

・人間の悩みは全て対人関係の悩み。
個人で完結する悩み、
いわゆる内面の悩みなど存在しない。
自分を苦しめる劣等感は
客観的事実でなく、主観的解釈なのだ。

・人は無力な状態で生まれ、
そこから脱したいとの
普遍的欲求を持っている。
アドラーは
これを「優越性の追求」と呼ぶ。
理想に向かう自分に対して
到達出来ない自分を
劣っているような感覚を抱く。
その際、抱く感情で問題となるのが
劣等コンプレックス。
成長のために正しい因果関係がある
劣等感は必要。
だが劣等コンプレックスは
自らの劣等感を言い訳に使う状態、
因果関係を捏造する状態。
※コンプレックス:複雑に絡み合った
倒錯的な心理状態を表す用語
一方で表裏一体の優越コンプレックスも
あり得る。
あたかも自分が優れているかのように
振る舞い、偽りの優越感に浸ること。
自慢は劣等感の表れなのだ。
不幸自慢も然り、特別でありたい、
不幸で人の上に立とうとしていること、
支配しようとしている。

・対人関係の軸に競争があると
人は対人関係の悩みから抜け出せない。
他者の幸せを私の負けと見なすから
祝福しない。
大切なのは、
「人々は自分の仲間」と実感すること。
なぜ他者を敵としか見えないのか、
仲間だと思えないのか、
それは人生のタスクから
逃げているから。
《人生のタスク》
【行動面の目標】
①自立すること
②社会と調和して暮らせること
【行動を支える心理面の目標】
①私に能力があるという意識
②人々は私の仲間であるという意識

・アドラー心理学は
他者からの承認要求を否定。
他者からの期待を満たす必要は無い。
他者からの評価を気にすることは
他者の人生を歩むこと。
そこで「課題の分離」を知る必要あり。
自分に大切なのは課題を分離すること。

・自分の信じる道を選ぶこと、
その選択を他者がどう評価しようが
これは他者の課題であり、
自分でどうにも出来ない話。
他者の課題に介入することは
事故中心的な発想。
自由とは他者から嫌われること。
対人関係のカードは常に
自分が握っている。

・対人関係のゴールは共同体感覚。
自己中心的な人=
課題の分離が出来ない、
承認要求にとらわれている人

・自分は世界の中心ではない。
共同体の一部であって中心ではない。
より大きな共同体をイメージ、
より大きな共同体の声を聞くこと。

・叱らない、誉めない関係
=「横の関係」
対人関係を「縦」でとらえ、
自分より相手を低く見ているから
介入してしまう。
大切なのは他者を評価しないこと。
人は自分に価値があると思えたときに
勇気が持てる。
共同体に有益なのだと思えた時に
自らの価値を実感できる。

・誰か一人でも縦の関係を構築すると
自分で気づかないうちに
あらゆる人間関係を
縦で捉えていること。

・一般的な人生に意味はない。
人生の意味は自分自身に与えるもの。
自分で自由を選び幸せを選ぶこと。
迷うこともあるだろう、
その道しるべに「導きの星」を
掲げよう。
導きの星は『他者貢献』。
他者貢献とは、
自分を捨てて誰かに尽くすことでなく
自分が自分の価値を
実感するためにこそなされるもの。

・普通であることの勇気。

・人生とは連続する刹那である。
人生における最大の嘘、それは
「今、ここを生きない」こと

★世界は他者が変えてくれるものでなく
自分によってしか変わりえない。
過去も未来も見えなくなる強烈な
スポットライトを自分に。
今、この時に過去明日が見えないくらいに
強烈に輝くべし。


目から鱗が出まくりでした。
勉強になりました!