どうも、Kです。

ここまで良い速度を保って

更新できているんですが、

明日からしばらく家を離れるので、

僕の順番になっても書くことができません。


とはいっても、

4、5日程度で戻ってくるので

すぐ更新できるんですけどね。



では、第5話いってみましょう。






















女の人に連れられて、

私たちは森の中を行く。


道中には、

不思議な生き物がたくさんいた。



体が私の半分くらいしかない小さな老人、


白いふわふわした毛玉のような生物、


羽が生えた猫のような小動物、



今まで生きてきた世界では

一度も目にしたことが無い生き物たち。


「そんなに珍しい?」


前を歩く女の人がくるりと振り返る。

足は止めずに後ろ歩きで進む。


つまずいたりしないのかな、

そう思いながら私は答えた。


「はい、見たこと無い生き物でいっぱいです」


「そう。私たちとしては見慣れた生き物だけれど、やっぱりそっちとは生態系も違うのねぇ」


私には言葉が難しくてよく分からなかったが、


「そっちの生き物にも会って見たいわ」


という女の人の呟きが聞こえ、

つい私は頬を緩ませてしまう。

先ほどの氷のような眼光をしていた彼女と、

今現在の見たことの無い生き物に想いを馳せる彼女が、

私の中で一つに統合されて、

本当は心の優しい人なんだと感じられた。


「さて、それでは貴女たちの置かれた状況を説明しますね」


女の人はそう言うと

右手の中指にはめた指輪を上に向ける。


「琥珀(アンバー)よ、開きなさい」


すると、彼女の目の前に数枚の書類が現れる。

確かに何も無い空間だったのに、

と不思議がる私に女の人は微笑みかける。


「これが魔法です。貴女もじきに使えるようになりますよ」


「本当!」


「えぇ、本当です。なにせ貴女は幸代の孫なんですから」


また祖母の名が出た。

こっちに来てからもう何回目だろう。


「お祖母ちゃんを知ってるの?」


「そうですね。よく知ってます。というより、私と彼女は魔法学校の同期生ですから」


「えぇーっ!!」


驚きの連続だ。

後ろで縮こまっていた弟も驚きを隠せないようだ。

声こそ出さないものの、私の服の裾を掴む手が強くなっている。

顔を見れば、目を見開いて驚きを表現している。


「だからこそ、私が案内役に選ばれたというのもありますがね」


「あの……、お姉さんは」


「ふふ、お姉さんだなんて、私のことは寮監とでも呼んで」


「寮監?」


「えぇ、私が貴女の住む寮の監督よ」


「じゃあ、あの寮監さん。私たちは帰れないんですか?」


私の言葉を聞いた寮監は書類にさっと目を通すと


「大丈夫、帰れるわ。ただし、一年はここに居ることになるけれど」


「い、一年!」


私が驚きで声を上げると、

横を歩くミギーが笑いながら言った。


「大丈夫だよ。こっちの世界での一年は、そっちの世界では二週間くらいらしいからさ」


それに続いて寮監も「その通りだ」と言う。


「で、でも、そんないきなりだよ!」


「諦めて下さい。早いか遅いかの違いしかないですし」


寮監は言いながら私に一枚の紙を手渡した。



『Dear Mother-of-pearl


私の孫がそっちに行ってしまったみたい。

本当は夜に送るつもりだったのだけれど、

勝手に入り口を開けてしまったようね。


貴女がいるから大丈夫だと信じているわ。

お願いね。


By String-traps』



それは祖母の字で書かれた手紙だった。


「この名前のところのは何?」


「それは呼び名というものです。真珠母(マザーオブパール)が私で、糸の罠(ストリングトラップス)が貴女のお祖母さんですね」


「呼び名?」


「魔女はそれぞれ得意な魔法に合わせて呼び名をつけられるのよ。勿論、それなりの魔女だけに自然とつくものだから、呼び名持ちはそんなに多くないけれどね」


「へぇ~、じゃあ寮監さんやお祖母ちゃんは凄いんだ!」


「いえ、そんなことは……」


寮監は頬を朱に染めると、あたふたとしながら、

魔法学校の教師ならほとんど呼び名持ちですし、

私などが呼び名持ちだなんて本来ならおこがましいですし、

などとブツブツ早口に言い始めた。


「こりゃ、しばらく戻ってこないね」


トリップした寮監を尻目にミギーがハァと溜め息を吐く。


「魔法の話なら僕ができるから話してあげるよ」


そういってミギーは

紫色の瞳を私に向けると話し始めた。


「まず、寮監さんの真珠母だけど、これは宝石の真珠を使った魔法が由来でね」


「真珠?」


「そう、真珠。月のしずくとか、人魚の泪とか言われて、治癒の魔法なんだよ」


ミギーが言うには、

古い時代の争いで寮監さんはその魔法を使い、

瀕死の重症を負った人たち200人超を

たった1人で延命させていた、

という偉業で呼び名がついたそうだ。


「すごいなぁ」


私が呟くと、トリップしていた寮監が戻ってきた。


「別に、凄くはありません。私の得意な宝石魔法は媒体の大きさや純度に力が左右されます。その時はたまたま大きさも純度も申し分ない真珠が手元にあっただけです」


まったく意味は分からなかったが、

私はとりあえず凄いんだということは理解した。


「寮監さんってば謙遜しちゃって~」


ミギーは口に手をやり、ニヤニヤと笑みを浮かべている。

いやらしくなく、可愛らしいという感じで

小悪魔のような笑いだ。


「ミギー、馬鹿にしているの?」


「いえ、そんなつもりはありませんよ♪」


なるで歌でも口ずさむ様なミギーに

寮監は無言で手刀を食らわせた。


「いったぁ! 酷いですよ、僕悪いことしてないのに~」


「同じ部屋で生活する先輩としてもう少しシャキッとしなさい」



……ん? 今、何か聞こえた気がする。


「あの、寮監さん?」


「なんだ」


「ミギーと弟が一緒の部屋なんですか」


「何言ってるんです。貴女とミギーがですよ?」


「え?」


紫の瞳の少年ミギーが私の顔を覗き込む。


「だって僕って言ってたじゃ」


ミギーと寮監さんは顔を見合わせると同時に言った。


「僕、女の子だよ」「ミギーは魔女だ」


「えぇーっ!」



私が叫び声をあげた時、

森の合い間から古い城壁が

ちらりと姿を見せ始めたのであった。





続く















弟が空気になりがちだなぁ。

もうちょっと話に入れてあげないとねぇ。


そして、

今回で衝撃の真実が発覚しましたね。

いいじゃない、僕っ娘。僕っ娘エルフ最高!



それでは、、




こんにちは、Yです。


先日Kに、

次はどんな路線で書くか

と相談したところ、

『剣と魔法の世界なんてどうでしょう(笑)』

と返信されたので、

2話のようなかたちとなってしまいました 汗



魔法とか無理だよぉ…

と、思いつつ、、


4話いきまーす

























「私は―――」


「待ちなさい」



声が響いた瞬間、

急に私の声はでなくなった。

まるで、何かに塞き止められたかのように。


声のした方へ振り返ると、

ふわふわとした茶色い髪の、優しそうな女の人がいた。

その、やわらかそうな亜麻色の髪を風になびかせながら、

私たちの方へ歩み寄ってくる。



「ダメよ、こんなところで名乗っちゃ」


女の人は腰を折り、私と視線を合わせると、

人差し指を唇にあてた。

そして、まだ座り込んでいた私に手を差し出し、

おもむろに立ち上がらせる。


「こんな結界の張っていない森の中で、

魔女は不用意に言葉を発したら危ないのよ。

特に、まだ言霊を制御することのできない、

あなたのような“魔力持ち”は、ね?」



そう言って微笑むと、

ミギーと名乗った少年に視線を移した。


「ダメじゃない、

この子はエルフやヴァンパイアとは違うのよ?」


目が笑っていない。

ミギーは、“蛇に睨まれたカエル”状態になっていた。

頬が引きつっている。


そして、ゆっくりとミギーに歩み寄る。


「それに、あの“封印の魔女”の術を、

無意識的に解いてきちゃった子たちよ?

言霊の魔力に惹かれて何か寄ってきちゃったらどうするの?」


「ゴメンナサイ」



冷や汗タラタラで今にも倒れそうなミギーの台詞に満足したのか、

女の人は私の方へ振り返った。


「学校については、歩きながら話すとして、

さあ、行きましょう?私たちの“学校”へ」



女の人に導かれるまま、

私たちは森の奥深くへと進んでいった。











続く









Kへ

名前、出てこなかったね 笑

>>「ようこそ、日本魔術学校へ」

なん…だと…?!

と一瞬フリーズしたのは秘密。


どうも、Kです。


どうやらハリポタ系路線になりそうです。

魔法とか工夫しないとまんまになりそうですね。


では、本編へ


























紫の瞳をした少年は

私たちを交互に見て、

それからもう一度言った。


「ようこそ、日本魔術学校へ」


しかし、

何がなにやら訳が分からない私たちは

明らかに人とは違う耳をした少年に驚きもせず、

ただただ茫然としていた。


ここは一体どこだろう、と周りを見渡す。

たくさんの木々に囲まれ、木漏れ日が所々に射し込んでいる。

どうやら森の中のようだ。


さらによく見れば、

赤や青、黄色などに光る球体が森の中を飛んでいる。

あれはなんだろう。

「おーい、どうしたの二人とも。

もしかして僕の日本語、どこかおかしかった?」


少年は見当違いなことを言っている。

となりに居る弟は私の服の裾を掴んで離さない。

まだ落ち着きを取り戻せていないようだった。

だからここは姉として私が尋ねた。


「あの、私たちお祖母ちゃんの家にあった穴に落ちて、

突然ここに出てきたの。ここはどこなの?」


少年は瞳を大きく見開くと

仰々しく手を広げて驚いた。


「え?…えー! まさか勝手に入ってきちゃったの」


よく分からないけれど、

私はとりあえず頷いた。


「うーん、じゃあ幸代さんから何か聞いてない?」


幸代…たしか祖母の名前だったはずだ。


「お祖母ちゃんから…? ううん、何も聞いてない」


少年は私の答えを聞くと、

それじゃあ、と前置きを言って話し出した。


「君たちが通って来たのは、

そっちの世界とこっちの世界とを繋ぐ通路の一つなんだ。

僕らはそれを“不可視の小路”と呼んでるんだけど」


「……不可視?」


「そう、不可視。見えないってことさ」


「でも、普通に見えたよ」


「うーん、それは変だなぁ。

この小路は魔法を使わなければ見えないはずだし、

しかも、それなりに高度な魔法なんだけどなぁ」


そう言うと、

少年は目を閉じて考え始めてしまった。

うーん、という声に合わせて長い耳がぴくぴくと動く。

私は今更ながらにして、その長い耳を注視した。


「その耳、変わってるね」


私が言うと、少年はパッと目を見開き

指で自分の耳を指し示す。


「あぁ、これね。そりゃそうさ、僕は人間じゃなくてエルフだからね」


「えるふ?」


「そう、エルフ。日本語では妖精とか言うそうだけど」


「妖精! それなら分かるよ。……でも、羽が無いね」


「それはフェアリーだね。ほら、あれを見て」


そういって指差すほうには先ほど

少女が疑問に思った赤や青などに光る球体の姿がある。


少年が指をパチンと鳴らした。

するとどうだろう。球体にしか見えなかったモノが

羽の生えた小さな人の姿に変化したのだ。


「あれがフェアリーさ。普段はああやって姿を隠してる。恥ずかしがりやなんだ」


「へぇ~、何でも知ってるんだね、……ええっとエルフさん?」


「ははは、そういえばお互い名前すら知らなかったね、僕はミギーって言うんだ」


「私は―――」







to be continued...












Dear Y

人名とか超苦手なんです。すんませんね。